読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



- -
湊かなえ 『母性』

*あらすじ*
「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。

*感想*
湊さんの作家としての成長を感じる1冊でした〜ぴかぴか(上から目線的コメントですみませんたらーっ

湊さんといえば、独白形式のミステリーが十八番ということもあり、心情描写が少なく“表面的”な面白さがこれまでは目立っていたと思います。しかし本書では“母性”をキーワードに、登場人物たちの思いが描かれ、しかもそれらの“母性”が上手く絡み合わないところが切なくて、楽しめた作品でした桜

今回は登場人物たちがとても個性的で本当に良かったです!
嫁いびりをする口の悪い祖母。
家庭から目を背けているかと思いきや、母(ルリ子)の性格をちゃんと把握していて、でもやっぱり家庭を裏切っていた父(田所)。
息子の育児に手を焼いている憲子。
他にも手芸教室の敏子に裏の顔があったこととか、とにかく醜いエピソード満載で面白かったです。
そして、私が「醜いエピソード&ワード大賞」を選ぶなら、第四章で娘が憲子に怒鳴ったこの文章でしょう

「黙れ、バカ親。だいたいこんなときまでうちに来るなんて、頭おかしいんじゃないの?ガツガツ食べて、昼寝して、また食べて。豚と同じ。今日の餌はもうやったんだから、このバカ連れて、とっとと帰れ!」

これは強烈でしたね〜 でも私も憲子と英紀には腹が立っていたのでスカっともしたわ。

“母性”がテーマなので、女性向きの話かもしれませんが、是非とも多くの人に読んでもらいたいですね〜ぴかぴか


  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『白ゆき姫殺人事件』

*あらすじ*
美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。

*感想*
本書も湊さん十八番の「モノローグ形式」作品ですが、今回は巻末にこの殺人事件について語られたツイッターや週刊誌記事などの事件関連資料が付いている、斬新&面白い作りになっていました桜 たしかに情報化社会といわれる現代、実際に殺人事件が起きたらツイッターやブログなどで色々と噂や憶測が語られているのでしょうね。その現実的な本書の作りにまず関心しちゃいました。湊さんの着眼点と、実際にそれを文章として本にできる才能凄いですね〜ぴかぴか

殺人事件の内容とトリックも単純すぎず、複雑すぎず良かったですねわーい 容疑者と思われている女性の過去が徐々に見えてくる内容も下世話な週刊誌を読むよりも面白かったわ、その様にして語られた内容がどの様に形を変えて週刊誌に掲載されるものなのかも興味深かったです。ツイッター(マンマロー)でのやりとりもかなり凝っていたし、それがインタビューの本編とシンクロしているのは圧巻でした拍手

モノローグ形式に飽きてきているという方も是非本書は読んでみてほしいわラブ 添付資料があるだけで、こんなにも更なる面白さを持った小説に変化するとはと驚くはずですよ!!


  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『サファイア』

*あらすじ*
宝石をモチーフにした短編集
『真珠』 小児用歯磨き粉「ムーンラビットイチゴ味」をこよなく愛する女の正体とは…
『ルビー』 老人ホームにいる「おいちゃん」の正体と隠された過去とは…
『ダイヤモンド』 ある日雀女が現れ「頼みを叶えます」というが…
『猫目石』 平凡な一家が隣人の告げ口により乱されていき…
『ムーンストーン』 絶望の淵にいた私の目の前に現れたのはかつての同級生だった…
『サファイア』 二十歳の誕生日に人生初のおねだりをした。それはこれほどまでに罪深いことだったのか…
『ガーネット』 「自分の人生を変えた品」を通してつながってゆく世界がそこにはあった…

*感想*
前半の『真珠』『ルビー』『ダイヤモンド』までは、ブラックユーモアをオチとした短編として軽く読めるものになっています。「湊かなえも、こんな風な短編が書けるのよ〜」という力試し的な雰囲気もなんとなく感じましたかわいい ところが後半の『猫目石』『ムーンストーン』『サファイア』『ガーネット』になると、人物描写と過去の記憶が繊細に描かれ、短編ながらもその世界に強く引き込まれる力のある作品になり、「湊かなえは、短編でも読ませます!ここからが実力発揮の本番!!」ともいえる熱の籠ったものでした。

私が一番その世界に集中して読んだのは『サファイア』とそこから繋がる『ガーネット』です。人から与えられることに慣れていない主人公の恋模様は、読んでいて純粋な気持ちになれて、普通の恋愛小説としても楽しめましたぴかぴかそこに更に悪徳商法を軸とした伏線が張られていたとは、本当に見事だったわぴかぴか 人物描写も秀逸で、それぞれの立場からの思いがしっかり書き込まれていて、一度に私自身もいろいろな見方ができて人生勉強になりました。特に『サファイア』のラストで修一のお姉さんが「恨む相手が隣の部屋のよく知った人よりも、会ったことのない陰湿な女の方がラクなのかもしれない。でも―。」と言われた時に、主人公に感情移入をしていた私自身が、身勝手に誰かに責任転嫁をしたがっていた事実に気が付かされました泣き顔
こんな話が書けるなんて、凄いよ湊さん!

私には「自分の人生を変えた品」ってあるかなぁ。。。 特にオーダーメイド品も持っていないしな。。。
でも街頭アンケート指輪には気を付けますねイヒヒ!!


  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『境遇』

*あらすじ*
主人公は36歳のふたりの女性。
政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。
家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。ある日、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状と共に、陽子の5歳になる息子が誘拐された。真実とは一体何なのか ……。

*感想*
これ程までに臨場感と緊張感が無い、誘拐ミステリー小説を読んだのは初めてです
いくらメインストーリーが「子供の生還」よりも「主人公達の生い立ち(境遇)」に重点が置かれているとはいえ、登場人物たちの心情描写が希薄すぎたと思うし、言動に違和感満載で、全く物語の世界に没頭できませんでした。正直、今回の作品にはガッカリです

まず、愛する我が子が誘拐されたというのに、陽子の様に自ら「犯人捜索」をする冷静さを保った人間がいるのだろうか 親というのは、我が子が病気や怪我をしただけでも眠れなくなるのに、「誘拐」なんてされたら発狂ものですよ。百歩譲って、陽子自身が捜索するにしても、もっと血眼になって手掛かりを探ろうとしたり、情緒不安定さを押し出したシーンをガッツリと盛り込むべきだったと思います。
そして『真相』に行き着いたラストの展開も陳腐で驚きました。著者は“ひと捻り”入れたつもりなのかもしれませんが、米澤穂信や道尾秀介などの「裏切りの名士」たちの作品を読んだことがある読者には、稚拙な出来としか思えない“返し”だったと思います。
あと、「岩崎さんには注意して」と「橋本弥生について調べるのはやめろ」という警告メールも結局は、こんな程度で読者を煽ったつもりなのかと呆れてしまいました

本書は、この冬放送の『ABC創立60周年記念スペシャルドラマ』の原作とのことですが、あまりに内容が薄い小説なので、「原作」というよりは「原案」になるのではないかと… だってこの小説のままにドラマになったら、内容が薄っぺらすぎてヤバイですから

湊さん、今回は非常に残念でしたが、また次回作に期待しています!







  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『花の鎖』

*あらすじ*
元英語講師の梨花、結婚後子供ができずに悩む美雪、絵画講師の紗月。
そして3人の女性の人生に影を落とす謎の男「K」の正体は…。感動のミステリ。

*感想*
梨花・美雪・紗月、3人の女性を主人公に、それぞれの人生が描かれてゆきます。そして徐々に増えてくる3人の共通点… 「コスモス」「香西路夫」そして、きんつばの美味しい「梅香堂」とその店がある「アカシア商店街」。3人は確かに同じ街に住んでいるはずなのに、交わりそうで交わらない3人の関係。そして謎の登場人物「Kさん」の正体は誰のことなのか。。。

この女性達3人の物語がどこへ進み、繋がってゆくのかとても興味深く、ぐんぐん読み進めてしまいました ミステリー仕立てだけれども、内容には悲惨さや重さがないので、一気読みしやすかったです。初期の湊かなえ作品に付き物だった「陰湿さ」もなかったですしね とにかく「繋がりそうで繋がらない3人の関係」の見せ方がとても上手く、読者を巧みに読み進めるように煽っていたと思います。

勘の鋭い人や、ラストを予想しながら読むのが好きな人には、本書の結末は「驚きのラスト」には感じられないかもしれませんが、是非是非ここは「受動的」に本書を堪能してほしいと思います。そうすれば必ずしや楽しめる一冊だと私は思いますよ〜。多分本書の実写化は不可能でしょうしね!←この理由も本書を読めばわかりますよ!そしてだからこそ「活字の魅力」にまた私は心酔しちゃいました 




  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『往復書簡』


*あらすじ*
往復する書簡によって、過去の事件の真相が明らかになってゆく、短編ミステリー集。


『十年後の卒業文集』高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。結婚式に欠席した千秋は現在行方不明だという… そこには五年前の「事故」が関係しているのか?真相を知りたい悦子は、事故現場に居たというあずみと静香に手紙を送り−。
『二十年後の宿題』元小学校教諭だった真智子は、かつての教え子である6人の生徒の現在の様子を調べて欲しいとの依頼の手紙を、同じく教え子だった大場に送付する。依頼を受けた大場は、真智子と6人の教え子達には忘れられない過去の事故がある事を知り−。
『十五年後の補習』遠距離恋愛になってしまった恋人同士。二人の愛を確認しあうためのエアメールだったが、徐々に彼らの辛い過去と、彼女の記憶から消えていた事件の真相を知ることになり−。



*感想*
『独白スタイル』=『湊かなえ』
という図式が定着化しつつある著者。前作の「夜行観覧車」でも、普通のミステリー本と思いきや、さり気なく独白のページもありましたからね。
今回は往復する書簡のみでの展開なので、バリバリ『独白』モノです。正直「また独白かよ〜」と思いもしたのですが、手紙のやりとりだけで、これだけのミステリーが書ける事に驚きました。湊さん凄いな〜


本書には『十年後の卒業文集』『二十年後の宿題』『十五年後の補習』の三編が収録されていて、どれも面白かったです。

『十年後の卒業文集』では、「女の嫉妬」が上手く書かれていて、やはり湊さんは女の醜い部分を描くのが上手だと思いました。少々オチに無理がある気もしたけどね… 人の外見や雰囲気ってそうそう変わらないものだと思うので。。。

『二十年後の宿題』は、元教員の真智子と現在教員の大場の往復書簡に、過去の事件の真相に迫るやりとりの他にも、教員としての心痛と悩みが綴られていて、それぞれ家庭環境の違う生徒をまとめ看る教師の大変さを感じました。私はこの話が一番面白かったな。

『十五年後の補習』は、ミステリー要素を含みつつも、恋人同士のラブレターを覗き見ているドキドキ感も味わえて、読みながら少々顔がニヤニヤしちゃいました。ベタ甘好きな私には、もっと甘い言葉が綴られても良かった位ですが!



この先著者が、どんな『独白モノ』を発表していくのか楽しみですね〜


 



  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『夜行観覧車』


*あらすじ*
父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。


*感想*
「家庭崩壊」「家庭内殺人事件」が他人事には思えなくなる程の描写力がある秀作でした
確実に過去の作品よりも人物に深みが増していて、湊さんがパワーアップしているのをヒシヒシと感じたわ


舞台は高級住宅地「ひばりヶ丘」に住む2家庭『高橋家』『遠藤家』。
高橋家は医師の父、美しい母、エリート学校に通う子供達と、一見何もトラブルのない家族と思われる一家だった。一方遠藤家には中学受験に失敗し、学校でも居場所がない事から癇癪を頻繁に起こし、いつか遠藤家で何か起きてしまうのでは…と思われる家庭。
しかし「家庭内殺人事件」が起きたのは、『高橋家』だった。


『高橋家』『遠藤家』そして『小島さと子』という3つの視点から徐々にあきらかになる、事件当時の全貌と、それぞれの家庭の事情にとても読み応えがありました。家族の構成員は、父・母・子とそれぞれ同じにも関らず、嫉妬・見栄・エゴなどから、家庭内に歪みが生じてきてしまう現実。子育てをしている者としては「明日は我が身」と、恐怖心を抱きました
家庭円満のありがたさを再認識し、そしてこれからも大切にしていかないとね


今回読みどころの一つに、女性達の人物描写があるのですが、脇役の“志保”(彩花のクラスメート)や“明里(良幸の彼女)までも非常に醜く描ききっているので、是非その辺もじっくりと読んでください!彼らの自分勝手さに憤りを感じつつも、とても手の込んだ小説に感じると思いますよ〜

 



  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『Nのために』


* あらすじ*
「N」と出会う時、悲劇は起こる―。大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために―。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。



*感想*
著者のデビュー作、「告白」がとうとう先日劇場公開されましたね。ニュースによると、ハリウッドでのリメイクオファーが来ているとか!まさに飛ぶ鳥を落とす勢いですな
こうなってくると、「告白」以降の作品の出来にも世間は注目するし、そして評価も厳しい眼でされるかと思います。今回私が読んだ「Nのために」は著者の4作品目になるのですが… 

とても面白かったです


読み始めてすぐに「またモノローグ形式かよっ」と、著者の変わらぬ執筆形式に嫌気を感じたのですが、第二章からはモノローグというよりも、4人のN達それぞれを主人公とした小説風に“過去”“事件時の模様”“十年後”が描かれ、読みやすかったし、少しずつ明らかになる真相にワクワクドキドキしました。


今回は人間描写にも深みが出てきていたと思いました。今までの作品は、ただ単に「冷酷な人」を登場させて読者に恐怖感を与えていくという具合でしたが、本書には「冷酷」ではなく「歪んだ愛の形」を持った人々が登場し、それぞれの思いや壊れた部分を上手に描いていたと思います。特に希美の母親のお嬢さまっぷりと、西崎の文学者気取りで語る「愛」についてが良かった。


母親から受けた愛という名の行為。現実世界では「かわいそうな子」と同情しかされないが、美しい文章で紙に綴れば、愛だと言ってもらえるのだろうか。
いかなる行為においても愛が理由になり得るのだと、証明してみせるのだ。


西崎のこの台詞、グッときました。そして最初に読んだ時には全く面白いと思えなかった『灼熱バード』も、西崎の過去とこの台詞を読んだ後には、一味違った作品に思えるから不思議でした。


確実に湊さん成長してますね(←なんだか上から目線ですみません
この6月に最新刊「夜行観覧車」が発売されたので、そちらも是非読みたいと思います!



  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『少女』


★☆☆☆☆


*あらすじ*
高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?


*感想*
湊かなえ作品を読むのは、これで3作目になるのですが、ここまでくると「悪趣味な作家」としか思えません… 現在著者が発表している他の2作品(「告白」「贖罪」)とは違い、モノローグ(独白)形式では書かれていないものの、人間の死と、未成年者が絡む点では、前2作品と同じでした。


本書は「思春期の少女達」と「人の死」という2点が組み合わさって描かれています。「思春期の少女達」の内容は、自分の悪口がインターネット上に書かれていないかを執拗にチェックしてしまったり、友人との距離の取り方を悩んだり…などで、程好く現代の女子高生像が描かれていたと思いました。しかし「人の死」についての部分は、私には理解できない事ばかりで、非常に気分が悪くなりました。そもそも「人が死ぬ瞬間を見たい」と思う主人公達の思考に、全く同意できません。その後、死に近い人を探しに病院や老人ホームを訪ねるなど、本当に不謹慎。他にも他人の自殺現場を目撃した事を爛々と話す男子高校生や、じつは純粋無垢ではなかった少年の出現など、本書に対する嫌悪感が消える時がありませんでした。


本書には“死”に惹かれる人達が登場しますが、じつは一番“死”に魅了されているのは著者自身で、さらには自殺志願者なのではないのかと、私は思いました。しかし著者は“想像力が乏しいくせに、自分では知性があると思っている人が、自殺を選ぶ。”ということを知っているから、実行には移さないだけなのかと。
実状はどうだか全くわかりませんが、著者の心が病んでいるのかと思わせるほど、本作品は不穏な空気を漂わせている話だと思います。私は本書を読み返す事はないでしょう。

 



  ├ 湊かなえ -
湊かなえ 『贖罪』


★★★★☆


 あらすじ*
取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる―これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?
衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。本屋大賞受賞後第一作。


*感想*
湊かなえの『告白』はもう読んだ?そう、あの本屋大賞や、週刊文春ミステリーベスト10などで1位を取った作品。あれは衝撃的だったよね、モノローグ(独白)形式という、珍しいスタイルで、女児の死亡事件の経緯と真相が描かれてゆくのですから。あの女性教師の淡々とした語り口には、底知れぬ犯人への憎悪を感じられ、背筋が寒くなったものだけど、あなたはどう思った? ふ〜ん、なるほどね、そういう感想もアリかもね。そうそう、その湊かなえの最新作『贖罪』も私は読んだわよ。


あ、ちょっと『贖罪』についての感想は長くなるから、お茶を入れるわね。丁度頂き物だけど、美味しいクッキーもあることだし。


『贖罪』もなかなか面白かったわよ。けど、読み始めてすぐに「あ、またこの手法できたか」と思ったのが正直なところね。だって『告白』と同じモノローグ形式なんだもの。この形式と、少女が死んでしまうという設定は、湊さんのオハコになりそうな雰囲気よね。うん、オハコって漢字で書くと十八番って書くのよね、知ってるわよ。で、贖罪の感想の続きだけど、犯人を目撃した少女4人の、その後の人生がどのようなものになったのかと描かれると同時に、犯人の真相に迫っていくという展開は、とてもよく出来ていたと思うわ。ただ、ほら私も一女児の母じゃない?だから少女が殺害、しかも性的暴行を受けるシーンって、すっごく嫌なのよ。特に今回は、いろいろ傷つく女の子が多く登場したから、娯楽小説とわかっていても、下品というか卑劣な印象も抱いたわ。もう少し女の子が幸せになる話だと、個人的には嬉しかったけど、んまぁ、なんだかんだページをめくる手が止まらなかったわ、つまり面白かったってことよね。


もう帰らないといけない?そっか、今日は幼稚園早帰りの日だもんね。残念だわ、もっといろいろ感想を話し合いたかったのに。ごめんね私ばっかり喋ちゃって。今度は幼稚園のお迎えが遅い日にゆっくり遊びに来て。その時までには、湊さんの『少女』も読んでおくからさ。うん、じゃあまたね。今日は遊びに来てくれてありがとね。


今回は湊かなえ氏の作風であるモノローグ(独白)形式を真似して、感想を述べてみました〜☆ ド素人の文章なので、読み難かったかもしれませんが、お付き合いありがとうございましたm(_ _)m

 



  ├ 湊かなえ -
<< 2/3PAGES >>
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
Category
Profile
Archives
Comment
Search
Mobile
qrcode
Sponsored Links