読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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柴田よしき 『激流』

*あらすじ*
京都。修学旅行でグループ行動をしている、東京から来た七名の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒、小野寺冬葉が失踪し、消息を絶った―。二十年後。三十五歳となり、それぞれの毎日を懸命に生きるグループのメンバーに、過去の亡霊が甦る。「わたしを憶えていますか?」突然、送られてきた冬葉からのメール。運命に導かれて再会した同級生たち。彼らに次々と降りかかる不可解な事件。冬葉は生きているのか?そして、彼女の送るメッセージの意味とは…?「今」を生きるすべての人に贈る、渾身のサスペンスミステリー。

*感想*
20年前クラスメート(冬葉)失踪事件の関係者に起きる、サスペンスミステリーでした。失踪したクラスメートの安否はわからないままに話は進むのですが、亡霊・怨念・サイコホラーみたいものは登場しないのでご安心ください(そういうフィクションが好きではないのは私だけかな?笑)

冬葉の失踪時にグループ行動を共にしていた5人の20年後をそれぞれ描き、群創スタイルで話が進むため、ボリュームのある1冊になっています。しかし5人の職業は警察官・文芸書編集者・芸能人・エリートサラリーマン・セレブ主婦とバラエティーに富み、そして書き込みも具体的なので、読んでいて大変興味深かったわ 私はやっはり文芸書好きなので、編集者(圭子)の場面を一番熱心に読み込みました 本当に作家と編集者の間に恋愛感情とかって生まれやすかったりするのかしら… とか思いながらね。

本書にはとにかく“謎”が多発するために、ラスト1/3ページくらいの畳み掛けが凄いことになっています。私はこのラストを特別“強引”だとは感じなかったですが、そのラストに行き着くまでに5人が色々と推理や回想する場面には少々抵抗がありました。20年前の出来事をそんなに思い出せるものですかね。。。 私の年齢が丁度この5人と同じくらいなので、特にそう考えてしまいました。私は平凡な中学生生活しか送ってないけれど、「あの時の彼女の形相は普通ではなかった」とか思い出せるものですか?
まぁ、これはフィクションだからいいとしましょうか あはは



★さ行 - その他の作家 -
齋藤智裕 『KAGEROU』


*あらすじ*
第5回ポプラ社小説大賞受賞作。『KAGEROU』―儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。



*感想*
2010年ラストの感想文が、今年文芸書界を大いに賑わわせた本書で締め括る事になるとは、タイムリーというか何というか…。週刊誌には小説大賞受賞に際しての裏事情やら、単行本化されるまでにプロによる修正・加筆が大幅に行われたなど、いろいろな憶測が書かれていましたが、話題になればなるほどに読みたくなるのが消費者心理というもので、私も読んじゃいました。


読んだ感想を一言でいうと、
「命」をテーマに描いている作品なのに、重みも深みも感じられない作品でした。


主人公は、40代男性・自殺志願者なのですが、人物描写がまったく40代男性に追いついておらず、読んでいて非常に違和感を抱きました。幼稚な言動と、全くもって40代のプライドを感じさせない主人公は、どこから読んでも「なんか面白いことねーし、生きるのが面倒になってきちゃったよ〜」と漠然と語る10代後半〜20代前半の若者としか見えなかったと思います。これが水嶋ヒロの思い描く40代男性なのでしょうか?それとも、自殺を考える者はその程度の精神レベルだと見下してのことだったのでしょうか?
そして臓器移植レシピエントの茜のセリフで「臓器提供を受けるということは、誰かの死を待っているという事で辛い」という様なものがあるのですが、その辺りなんかはドキュメンタリー番組でみた受け売り程度にしか感じられず、「想像で描ききった作品感」満載でした。


臓器移植・身体移植の合理化という題材は悪くはなかったと思いますが、著者には「自分の伝えたいことをどうやって読者へ投げかけ、そして伝えるか」をもっと勉強してほしいと思います。


ちなみに、初版の232ページに誤植が発生したみたいで、シールによる修正がされていますね。発売前からベストセラーである本書、1冊1冊にシールを貼るのは大変な作業だったことでしょう…。



★さ行 - その他の作家 -
白石一文 『ほかならぬ人へ』


*あらすじ*
“恋愛の本質”を克明に描いた2編が収録されている、第142回直木賞受賞作品


「ほかならぬ人へ」
エリート家系出身の明生は、周囲の反対を押し切りキャバクラで出会ったなずなと結婚した。しかしなずなは、幼馴染の真一を結婚後も忘れられず、いつしか二人の間に溝ができてゆく…



「かけがえのない人へ」
グローバル電気に務めるみはるは、婚約者がいながらも、かつての上司・黒木との関係も切れずにいた。
そんな時、会社の業績不振からくる社内の政争のあおりを受け、黒木の後ろ盾である藪本常務の立場が危うくなり…




*感想*
佐々木譲の「廃墟に乞う」とダブルで直木賞受賞になった作品です。


本書のメインは、愛・婚姻関係・死についてが語られる所で、派手なエンターテイメント性はありません。この世界観に共感するか否かで、本書を楽しめるかどうか分かれると思います。


ちなみに私は“楽しめない派”でした。男女の愛憎を描いただけとう内容が、どれだけ人物描写が上手にされていようが、私には退屈な内容でしかなかった。更には、ミステリーでもないのに死人が多く登場する展開に唖然としてしまいました。届かない思い、すれ違う思い、死んでしまったらこれらの思いは何処へ行ってしまうのか?と作者は伝えたかったのでしょうか?


2編目の「かけがえのない人へ」は私には更に理解し難い内容でした。主人公の不貞行為を通して、読者は何を感じろというのだろうか?とイライラすらしてしまい、流し読みに近かったです。


本書が直木賞受賞した回に、私の好きな道尾秀介も「球体の蛇」でノミネートされていたのですが、道尾さんの作品は受賞ならず、選評も厳しいものとなっていました。私としては道尾秀介作品の方が断然面白かったので、なんだか直木賞に私の文学への理解度と好みを否定された気分だわ。。。


 



★さ行 - その他の作家 -
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