読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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太田光 『マボロシの鳥』


*あらすじ*
舞台芸人の一瞬の輝きを一羽の鳥に託した表題作ほか、父との不和に悩む娘やイジメにあう男子高校生の葛藤、人類の行く末、そして神の意志までを描き尽くした、爆笑問題・太田光、待望の処女小説。


*感想*
漫才から政治評論までをこなす多才な芸人、太田光の処女小説がついに登場。近年芸人による小説発表が相次いでますが、太田光はどんな小説を書いたのかな〜とワクワク♪o(^o^o)(o^o^)oワクワク♪しながら本書を手に取ったよ


内容は“やはり太田光はお笑い芸人界の異端児なんだな”と思える、強いメッセージを含んだ抽象的なストーリーの短編集でした。人間が生きていく最中に犯している間違いや、その反対にある希望についてを切々と伝えたがっているのはわかったのですが、なにせ舞台設定が架空のものばかりなので、ファンタジー嫌いの私には没頭できない世界で非常に辛かった〜〜
そして、文章が短くブツリブツリと切れ、改行がやたら多く読み難かった所に、残念ながら素人さを感じてしまいました。せめて次回作には「…」が多用されないことを望みます。


私には苦手な一冊でしたが、日頃から太田光の思想に興味を持っていた方には大変オススメな一冊だと思いますよ〜

 


 



★あ行 - その他の作家 -
赤井三尋 『翳りゆく夏』


* あらすじ*
「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。
第49回江戸川乱歩賞受賞作。


*感想*
大手新聞社が20年前の誘拐事件を再調査する、一人の女子大生の内定辞退を懐柔させるために社長自らが説得にあたるなど、リアリティに欠ける設定があったせいか、話に入り込めずに悶々としながら読み進めました。場面展開も、事件調査の必然性からというよりも、著者の都合で描かれている感が強く、読みにくかったです。
中でも、無駄な登場人物が多くて、話の躍動感を損なわせていた点が私はとても気になりました。例えば、身代金受渡しに指定された喫茶店、マロニエの店主が高校野球賭博をしているなんて情報要らないでしょ。あと、身代金強奪犯を車で追跡中に出会うサバンナRX7に乗ってるヤンキーカップルとか。
なんでも丁寧に描写しすぎる著者なんでしょうね… 私みたいせっかちなタイプには苦手な文章かもね


こんな具合に、不満タラタラで読み進めたのですが、結局ラストは「ホロッ」ときてしまいました。
子を持つ親の気持ちとか、なぜあの人がそこまでして朝倉比呂子を入社させようとしていたのか、合点のいくものになっていて良かったです。


途中の調査段階がもっとスマートに描かれていれば、非常に良く出来たミステリーだと思いました。



★あ行 - その他の作家 -
遠藤武文 『プリズン・トリック』


★★★★☆


*あらすじ*
交通刑務所内で発見された前へ倣え姿の遺体。被害者・被疑者共に服役中の受刑者で、被疑者は脱獄した模様。しかし逃走した受刑者を追ううちに、これは単純な殺人事件ではない事が次々と明らかになっていく。
なぜ被疑者は刑務所内での犯行に及んだのか?その動機は?遺体の前へ倣え姿に意味はあるのか?
どんどん深まってゆく謎の真相は…


第55回江戸川乱歩賞受賞作


*感想*
刑務所内での殺人事件という設定と、殺害のトリックは大変面白かったが、登場人物の書き分けができていないなど、粗も多い作品でした。
本作品が第55回江戸川乱歩賞受賞作だということについて、賛否両論挙がるのは必然でしょう。


粗は確かに多かったと思います。当初主人公だと思っていた人物が、あっさり死んでしまい読者に肩すかし感を与えてしまうところや、その延長で、結局誰が主人公だかよくわからず、読者がどの登場人物にも感情移入ができない流れになっているところなど。ついでにどの登場人物にも“キャラクター”がなく、書き分けが全く出来てない上に、視点がころころと変わる展開だったので、「この人誰だったけ?」と思う箇所が多々あった。しかし、最大の穴はラストだと私は思います。著者はドンデン返しのつもりだったのでしょうが、全然ドンデン返しになってなかったですね(苦笑)あのラストには、原稿用紙100枚分程度の加筆をしないと、読者が納得できないでしょう。


しかし、刑務所内での日常が詳細に語られる点や、謎の被疑者など、全体的には魅力的な話だと私は思いました。特に、ただの殺人事件を描いたミステリー小説という枠を超えて「報復は更なる被害者を出してしまう」という強いメッセージを読者に伝えているところが良かったです。


是非自身の目で、本書が江戸川乱歩賞受賞に値する作品なのかを確かめてください。そして、読後
は巻末に載っている乱歩賞の選考委員(内田康夫・大沢在昌・恩田陸・天童荒太・東野圭吾)の選評を読むと、また面白いかと思います。

 



★あ行 - その他の作家 -
海野碧 『水上のパッサカリア』


★★☆☆☆


*あらすじ*
郊外のとある湖畔の借家で、一回り近く年下の妻(菜津)と穏やかに暮らす大道寺勉。勉は自動車整備工として真面目に働き、一見平凡な中年かと思われたが、じつは『始末屋』という裏の顔を持っていた。
そしてある日、暴走族の無理な追い越しによる交通事故に巻き込まれ、菜津が死んだ--。『始末屋』の仲間曰く、菜津は謀殺されたのだという。
再び始末屋として動き始める勉。そして明らかになる衝撃的な事実…。


第十回日本ミステリー文学大賞新人賞、受賞作。


*感想*
第十回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞されたそうで、ベタ褒めの選評が帯とかネットに書かれていました。
こんな具合に↓


*************************************
圧倒的な文章力に緻密な描写力。満場一致で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した快作! 次作が待ち望まれる大型新人、登場。
【選評より】
有栖川有栖氏 「読み始めてすぐに、これが受賞するだろう、という手応えを感じた。」
北村薫氏 「読後、思わず、「パッサカリア」のCDを探し、かけてしまった。要するに、そうさせるだけの作品であった。」
高橋克彦氏 「海野さんは間違いなく書ける力を持った人で、安心して推薦できる。」
田中芳樹氏 「文章力、描写力、人物造形力等において、他の候補作を圧倒していた。」
**************************************


これらの選評を信じ本書を読みましたが、私は全く面白くなかったです。
確かに素人離れした描写力はあるかもしれない、しかしミステリーともハードボイルドともいえない微妙な内容で、説明調の文章がダラダラとかなり長く続く辺りで読者を辟易させてしまうこと必須。もの凄く『独りよがり』な小説に感じました。とにかく読んでいてつまらなかったし、飽きた。


更にダメだしをさせていただくと、勉は41歳の設定なのですが、著者が58歳のせいか(プロフィールで年齢を確認してしまいました(^▽^;))言葉遣いがオヤジくさかったり、勉の高圧的な言動に不快感を抱きました。例えば、犬を飼いたいとせがむ菜津に「置いて(飼って)やってもかまわない」と言ったり、一級整備士の資格を『お免状』と書いたり、そして何よりも、菜津にやたら従順な態度をとらせるあたりに男尊女卑の思考をヒシヒシと感じ、不愉快だった。


もっとスピード感、展開の速さを出せるようになること。そしてもっと女性の扱い(描き)方が上手な作家になってくれることを期待します。



★あ行 - その他の作家 -
朝倉かすみ 『田村はまだか』


★★☆☆☆


*あらすじ*
深夜のバー。小学校クラス会の三次会。四十歳になる男女五人が、クラス会に間に合わなかった「田村」を待つ。待ちながら各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たち。今の自分がこうなったのは、誰の影響なのだろう―。それにつけても田村はまだか?来いよ、田村。人生にあきらめを覚え始めた世代のある一夜を、軽快な文体で描きながらも、ラストには怒涛の感動が待ち受ける傑作。
2009年吉川英治文学新人賞受賞作。


*感想*
男3人女2人が、深夜バーで元同級生の「田村」を待つ。田村にまつわる思い出を語り、そして5人それぞれの半生も語られます。バーのマスターの目線も交えつつ、語られる“人生”。
そしていつになったら「田村」は登場するのか…


面白い描き方だと思いました。一話目の「田村はまだか」では、バーのマスター目線で描かれるので、元同級生5人の名前が出てきません。それが二話目から、5人それぞれが主人公となって“人生”を語ることになるので、名前やキャラクターがはっきり描かれてゆきます。
しかし、章の途中でまたマスター目線に戻るんですよね。これは結構ややこしかったです。バーで6人で居るシチュエーションなので、誰の目線なのか?誰の発した台詞なのか?が時々わかり難かったです。おかげで注意深く読み進めてしまい、少々疲れてしまいました。


そして「田村」の登場について。
本当に登場するのか?その場合どの様に登場するのか?
はネタバレになるので、ここでは伏せておきます。しかし登場人物達が異口同音に「田村はまだか?」と発するのに、なかなか登場しない“田村”という設定も面白いですね〜。著者によって焦らされてる感がとてもあり、私を含め数多くの読者が「で!田村はまだか!?」と一緒に叫んだことでしょう。
仕事や家庭に悩みを抱えるアラフォー世代にオススメな1冊かも。



★あ行 - その他の作家 -
小野不由美 『屍鬼(上)』


★★☆☆☆


*あらすじ*
人口1300人余りの田舎村で、村人たちが次々と謎の死をとげていく。
増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。。。


*感想*
かなりページ数の多い本です。2段詰めで上巻545ページ、下巻726ページもあり、長編を読み慣れていない人には、果てしなく感じる長さだと思います。かくいう私も、この分厚さには少々躊躇いを感じ、読み始める前に「よぉ〜し!頑張って読むぞ!!」と、気合入れをしちゃいました。


しかし!安心してください、読み始めたらとても面白くて、ページをめくる手が止まらず、2・3時間ぶっ通し読みは当たり前、更には果てしなく続くこの長い長い物語に喜びすら覚えますから


と… 感想を書けたらどれ程良かったことか…
じつは、没頭できる話ではなかったので、上巻を読みきるだけでも私にはイッパイイッパイでした… のでこの感想は上巻読了のみ分です(^▽^;)


話の内容は、とある田舎村で、次々と村人が不審な死をとげてゆくというものです。どうやらこれは、かの有名なスティーヴン・キング氏のホラー小説「呪われた町」(原題'Salem's Lot)と、ほぼ同じストーリーらしい。現に表紙をめくった最初のページに『屍鬼−To 'Salem's Lot』とあります。残念ながら、私はスティーヴン・キング氏の「呪われた町」を読んだことがないので、どこまで同じ様な内容なのかわかりませんが…

とにかく、どんどん村人達が亡くなってゆきます。しかし上巻では、その死因は判明しないし、その他に村で起きている不可解な出来事の因果関係も全くわからないのです。726ページもの下巻が待っているので、そうそう物語が展開するとは思っていませんでしたが、これはあまりにもスローな流れで、読み進めるのが苦痛でした。読めど読めど、出てくるのは死人ばかりで、村の根底で起きている謎が明かされる兆しはなく… 少しでもこの村の謎が解明されるような触りがあれば、もっと読みやすかったのにな。


ページ数が多いだけあって、登場人物達の状況や、日本の村社会特有の閉鎖的・排他的世界が、綿密に描かれている所は凄いと思いました。


しかし下巻も読むべきかどうかは悩みます…
どうしよう…
下巻で劇的展開があるかもしれないし…
しかしこれで結局やはり面白くなかったら、この費やした時間を後悔しそうだし…
うーん…


とりあえず、一旦屍鬼はお休みして、その他の本を読み、また気が向くことがあれば、屍鬼下巻に挑戦したいと思います



★あ行 - その他の作家 -
市川拓司 『いま、会いにゆきます』


★★☆☆☆

*あらすじ*
1年前亡くなった澪(みお)は雨の季節の始まりに、夫・巧(たくみ)と息子・佑司(ゆうじ)の前に現れた。澪にはなぜか生前の記憶が無かったが、家族3人は新たな愛を育み始める。やがて別離の予感とともに雨の季節の終わりは近づき…。

* 感想*
本書を原作に多数のコミック化やドラマ化、そしてなんと中村獅童・竹内結子によって映画化までされたのですが、私には読了するのが難儀に感じる1冊でした…。

本書ファンの方には申し訳ないですが(個人的感想なのでお許しくださいね)、文章がタルくないですか?夫・巧と息子・佑司の会話は良く言えば「癒し系」なのかもしれないけれど、私からすればただの「間の抜けた文章」で、しかも精神的・肉体的にひ弱な夫・巧に度々愛想を尽かされました。この巧の“不具合”とは一体何なの?障害って事?身体的障害は仕方が無いとは思いますが、とにかく終始この“不具合”のために、出先でぶっ倒れてしまったり、記憶ができなくて困ってしまったりする巧にイライラしてしまいました。胸ぐらをつかんで「男ならもっとシャンとせぃ!!」と揺さぶりたい衝動に何度かられたことか…(^▽^;) もしかしてこの不具合の設定って、どんな不具合を患っていようとも、妻である澪を愛する気持ちは一途で純粋であるということを、殊更強調するための演出として組み込まれたのかしら… もしもそうならイヤラシイ。。。

もし原作が面白かったならば映画版をレンタルして観ようと思っていたのですが、これは観ないです。。。

人はこういう話を『純愛』と呼ぶのだろうか。。。期待に反してがっかりな作品でした。



★あ行 - その他の作家 -
織田裕二 『脱線者』
脱線者 (朝日新書 84)


★★★☆☆

*あらすじ*
芸能生活20年、テレビドラマや映画で主役を演じ、歌手でもあり、世界をまたにかけるドキュメント番組に出演してきた織田裕二。不惑の年を迎え、来し方行く末を思う珠玉エッセイ集。俳優としての艱難を吐露し、日本人としての矜持をもつづる。秘蔵写真も多数披露。

*感想*
日本人俳優では織田裕二。外国人俳優ではトム・クルーズが大好きなもりんごですヽ(*^^*)ノ

織田裕二に惚れたキッカケは、ドラマ『振り返れば奴がいる』(1993年作品)の司馬先生を見た時からなんです。あのドラマは名作だと思いませんか!?硬派な織田裕二演じるの司馬先生と、包容力溢れる石黒賢演じる石川先生との対立は、医学と人間の生死について考えさせられる深い内容になっていて、視聴者へ問いかける事が多いドラマだったと思います。以来、織田裕二の出演するドラマや映画は殆ど見てきました!最新映画の「椿三十郎」も観ましたよ♪

って、本の話とは関係なく、私の織田裕二ファン歴について語ってしまいましたが、本の感想も書きますね。
本書は、私が織田裕二に抱いているイメージそのままの内容だった気がします。私が抱いている織田裕二像というのは「根本的に真面目」「理想が高く、作品に対する妥協を許さない」「他人に媚を売らない」です。このイメージ通り、本書もちょっと堅苦しい文章が綴られます。おちゃらけた箇所は一切なし(笑)くだらないギャグとか下世話な話が書いてあったら、織田裕二の本性を見れた様な気になれて面白かっただろうに、そんな期待を裏切ることが一切ない真面目な話ばかりでした。あえて意外だった一面を挙げるならば、高校生の時に大きな挫折を味わい、自殺を考えた事があったって事。順調に人気俳優になった織田裕二かと思っていたのだが、俳優という職業は決して子供の頃の夢だった職業ではなく、この道に進む前にそんな大きな挫折を味わっていたとは… やはり人生ってどうなるか分からないものなのだなと思いました。

特別面白味のある本ではないので、万人受けはしないだろうけれど、織田裕二の原点や本性に興味がある人にはいいかもしれない一冊ですね。


★あ行 - その他の作家 -
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