読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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奥田英朗 『最悪』



★★★★☆

*あらすじ*
「奈落」や「地獄」の入り口はきっとすぐそこにあるのだろう。
そこへ通じるドアを些細なキッカケで開けてしまったある3人の転落人生の行く末は…
町工場社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。
銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。
無職の和也は、ある窃盗事件をきっかけにヤクザに金と命を狙われるようになった。
無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。

*感想*
息をつかせぬストーリー展開でした。この“息をつかせぬ”を本書の内容的に描写するならば、「疾走」というより「転がり落ちる」というのがピッタリで、まさしく「転がり落ちる」ようなスピード感でグングン話が展開していき退屈する間などありませんでした。そしてどんどん不幸に陥っていく登場人物達…

3人の主人公達の概要が出揃った時に、一番感情移入する事になる登場人物は同じ女性でありOLという立場も理解できるみどりにのかな?とチラっと思ったのですが、最終的に一番動向が気になり心を揺さぶられたのは町工場社長の川谷でした。3人ともとにかく不器用な人達で3者3様に不幸で不憫なのですが、川谷はとにかく現状脱出を試み努力しているにも関わらずそれが全て裏目裏目に出てしまい、更には養う家族がいるという点で他の2人よりも可哀想で仕方がなかったです。 そして川谷が極限に追い込まれた中盤〜終盤の異様な言動の描写は非常に素晴らしかった。近隣との軋轢問題を銀行の融資担当者に知られたくない一心でその場しのぎの隠ぺいをしようとする行動は、常気を逸していて川谷の尋常ではない姿がヒシヒシと伝わり著者の圧倒的な筆力と才能を感じました。

転落人生のドアを自身が開けないためにも、一読の価値ありの面白い作品です。


  ├ 奥田英朗 -
奥田英朗 『ララピポ』
ララピポ


★★★☆☆

*あらすじ* 
対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)
NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)
AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)
文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)
専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)
デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)

6人のお下劣でちょっと切ないストーリー集。

*感想*
本書の感想を書くのは止めた方がいいかな?と何度か思いました。なぜならば性描写が多いからσ(^_^;)。もう多いという次元ではなくて、平均2・3ページに一度はそういう言葉が出てきます(^▽^;)。しかしやはり書くことにした理由は、読み進めていくにつれて、登場人物達の『寂しい』『悲しい』人間性がどんどんと見えてきて、そういうお下劣な文章に交えてでも「ホロリ」ときてしまう場面が何度かあったからです。結局6人とも、皆寂しかったんだろうな…と。全員哀れに思えて仕方が無かったです。。。

私が一番笑い、そして「お前頑張れ!」とエールを送ってしまったのは、“NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)”でした。アパートの隣室住人のテレビの音に悩まされ、いつも迷惑を感じているのにも関わらず、たった一度彼がちょっとうるさくしてその隣室人に苦情を言われたのを彼がおとなしく聞いてしまう…という所が爆笑&寂しかったなぁ。

テンポが良くて読みやすい本だったけれど、15歳以下は読書禁止でしょう。
あ、あと、ブックカバーなしで本書を公共の場で読むのは止めておく事をオススメ致します(^▽^;)


  ├ 奥田英朗 -
奥田英朗 『ガール』
ガール

★★★☆☆

*あらすじ*
会社勤めをする30代女性を主人公とした短編集。仕事優先で子供を先送りにしてる女性、結婚の予定とは関係なくマンション購入の決意を1人でする女性、シングルマザーとなり1人で仕事と家庭を切り盛りする女性。。。等々 いろいろな女性の痛快な物語。

*感想*
著者が男性とは思えない程、女性の心理を上手く書いていると思いましたオオーw(*゚o゚*)w。

例えばね、制服での勤務の女性が”イケテる私服姿”を同じ部署のちょっと気に入っている男性に見せたくて、着替えた後に忘れ物をした振りしてオフィースにちょっと寄る所とか。これって私も過去にやった事あるから家で読んでいてバカウケしちゃった(^▽^;)
その他にもちょっとズル賢い女性ならやりそうな言動が物語の中にサラっと書かれていて、何度か「あいたたた〜〜〜。私もそういう時あったなぁ。。。σ(^_^;)」と思い出し笑いをしました。
私が家で爆笑しながら読んでいる時旦那さんが隣に居て「そんなに面白いんだ?その本?」と聞いてきたけれど、これは女性にしか解らない本だと思ったので旦那くんには勧めず、さっさと図書館に返却しちゃいました 笑。


  ├ 奥田英朗 -
奥田英朗 『イン・ザ・プール』
イン・ザ・プール


★★★☆☆

*あらすじ* 
伊良部総合病院地下にある神経科に訪れる患者は“プール依存症”“携帯依存症”“妄想癖”とちょっと変わった症状の人々。しかし治療する医師、伊良部一郎の方がもっと変。伊良部医師はただの馬鹿なのか、それとも名医なのか…?

「イン・ザ・プール」 水泳中毒のサラリーマンの話
「勃ちっ放し」 陰茎強直症になってしまった男性の話
「コンパニオン」 ストーカー被害妄想のコンパニオンの話
「フレンズ」 携帯中毒の高校生の話
「いてもたっても」火の元が気になって出掛けるまで何時間も確認しまくるルポライターの話

*感想*
うーん… つまらない訳ではないのですが、全話同じストーリー展開の為に後半は飽きてしまいました(^▽^;)…。本当はこの「イン・ザ・プール」の続編として出版された「空中ブランコ」第131回直木賞受賞作品を読む為に、本書から読み始めたのですが… 多分「空中ブランコ」には手を出さないでしょう。
携帯中毒の高校生の話とかなんて、実際にこういう人が多分居るだろうな!と思うし、それに対して伊良部医師はなかなか良いコメントとかもするのだけれどね、やはり水戸黄門じゃないのだから、全く同じストーリー展開っていうのは勘弁頂きたく… m(_ _)m


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