読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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東野圭吾 『虚像の道化師 ガリレオ7』

*あらすじ*
東野圭吾の代表作、「ガリレオシリーズ」の最新短編集。
『幻惑(まどわ)す』 “念”を送ったことにより、男をビルから転落死をさせたとう男が自首してきた。“念”は本物なのか?
『心聴(きこえ)る』 幻聴に悩まされる男が事件を起こし逮捕された。調べてみると男の会社には他にも幻聴に悩まされている社員がいて…。幻聴の正体は一体…?
『偽装(よそお)う』 殺人事件と思われた現場写真を見た湯川は、事件のおかしな点に気づく。凄惨な現場写真で湯川が気付いた事とは…?
『演技(えんじ)る』 劇団の演出家が殺された。凶器は芝居で使う予定だったナイフ。だが劇団の関係者にはみなアリバイがあった。湯川は、残された凶器の不可解さに着目し…
読み応え充分の4作を収録。湯川のクールでスマートな推理が光る、ガリレオ短編集第4弾

*感想*
久々のガリレオシリーズの短編集ですぴかぴか 最近ガリレオも長編ばかりでしたから、今回の短編集は「原点回帰」という印象でしたかわいい

4作品とも巧妙なトリックが仕掛けられていて読み応えは充分なのですが、“無理矢理にでも物理学を絡ませてガリレオシリーズに仕立て上げました”感が少しあったかなたらーっ 特に後半の『偽装(よそお)う』と『演技(えんじ)る』は、人間関係が結構関係してくるので、加賀恭一郎シリーズでもイケる内容に思えました。まぁしかしそういう作風だったからこそ、湯川先生の優しさが垣間見られたので(傘のお礼の所)、湯川ファンには良い作品へとなったのかもしれませんがね ふふふラブラブ

私が一番気に入った作品は2作目の『心聴(きこえ)る』でした。物理的トリックは少々肩透かしを受けましたが、とにかく北原との攻防が良かったじゃないですか〜
「検証することもなく、ただ自分の考えや感覚と合わないからというだけの理由で人の意見を却下するのは、向上心のない怠け者のやることだ」
これは名文でしょう〜。東野さんなら「理想の上司」になれそうじゃないですか!?

久々の短編ガリレオも大満足でしたラブ 著者はネタ切れに苦しんでいることでしょうが、是非とも次回作をお願いしま〜すかわいい


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東野圭吾 『歪笑小説』

*あらすじ*
新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。
単発のドラマ化企画の話に舞い上がる、若手作家・熱海圭介のはしゃぎっぷり。
文壇ゴルフに初めて参加した若手有望株の作家・唐傘ザンゲのさんざんな一日。
会社を辞めて小説家を目指す石橋堅一は、新人賞の最終候補に選ばれたはいいが・・・・・・。
小説業界の内幕を暴露!!作家と編集者、そして周囲を取りまく、ひと癖ある人々のドラマが楽しめる、全12話の連続東野劇場。

*感想*
小説を愛する者ならば、一度は夢見る職業。それは作家と編集者ではないでしょうか。私もこよなく読書を愛する身なので、これらの職業に本当に憧れています〜ラブ 本書はその夢の職業である作家と編集者、双方の視点で描かれる物語(いや、暴露話!?)で興味が尽きない1冊でした。とても笑えたし、東野氏の『笑』シリーズで最高傑作間違いなしでしょうぴかぴか

物語は灸英社という大手出版社の書籍出版部が舞台となります。そこで働く編集者の視点で語られる苦悩は、大物作家から原稿をもらうことや、新人作家を育てること、そして文学賞受賞の話などなど多岐にわたり、出版業界の裏事情を色々と知れて興味深かったですグッド また作家側からは、文学賞に対する思い入れや印税の事なども語られ、図書館愛用家の私には耳の痛い箇所もありましたたらーっ ちなみに本書も図書館で借りた本です… 本当に作家の皆様すみません汗

とにかく本書は笑えます!スライディング土下座という秘技が登場したり、大沢在昌さん綾辻行人さん木村拓哉さんと思われる人が出てきたりと。もちろん全体の小説としての内容も各話にしっかりとオチがあってスッキリ気持ち良く笑って終われます。
そして巻末に灸英社から発売中の書籍紹介を載せている凝り様には脱帽ものでした。多分皆さんお気付きだとは思いますが『筆の道 寒川心五郎』の箇所をじっくり見て下さいね!! 神田さんが泣いて喜んでいる姿が目に浮かぶはず祝

さぁ、感想を書き終えたことだし、潜水艦のスクリューみたいにアイスコーヒーの氷をぐるぐるとかきまぜて、飲みながら休憩しようかな(笑)

東野ファンはもちろん、作家や編集者を夢見る方々にも必読の1冊ですぴかぴか


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東野圭吾 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

*あらすじ*
夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。野望をとるか、幸せをとるか。あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。

*感想*
「勉強せずにテストで百点を取るには?」「両親が夜逃げを計画しているが僕はどうするべきか?」などなど、幅広いお悩み相談に答える『ナミヤ雑貨店』。そこにある日3人の強盗が迷い込み奇蹟を体験することになる―という本書。読後とても心が温かくなる素敵な1冊でしたぴかぴか

トリックやミステリーがなくてもやはり東野作品は面白いですね。これがベストセラー作家の実力というやつでしょうかラブ。本書の1話目を読んだ時は、ただの人生相談話かと思い、その地味な内容に不安を覚えたのですが、2話目・3話目と進むにつれて人物と場面の交錯が徐々に明らかになり、その頃にはどっぷりと本書の世界に浸っていました。 人物と時空の交錯のさせ方が本当に絶妙なんですよね〜。本書の中間である3話目に雑貨店の爺さんの話が入ったことで、時空のねじれをもっと深いものにさせる作りは、流石としか言いようがなかったしグッド。また、第四章ではビートルズについて詳しく書かれている所も良かったですね ビートルズファンにはきっとさらに楽しめる内容だったことでしょう嬉しい

本書には脇役と言い切れる登場人物がほぼいないので、再読したくなること間違いなしです!こんな奇蹟私も体験してみたいな〜 そしてできたら「迷える子犬」ちゃんのような返信を頂きたいですわイヒヒ


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東野圭吾 『東野圭吾公式ガイド』

*あらすじ*
苦節25年。今年でようやく「売れない」時代と「ブレイク」時代が半々となった東野圭吾(98年の『秘密』からブレイクと換算)が、その作家生活の中でどのように小説に向かい、努力し、読者のことを考えに考え続けたか。著者による全作品解説に加え、加賀シリーズ、ガリレオシリーズ、“笑”小説シリーズなど、人気シリーズの解説ページも追加収録。そして初の試み、著者公認の人気作品ランキングの結果も発表。応募総数は約1万人。栄えある第1位に選ばれた作品とは!?
正真正銘、これ以外は全部非公認、最初で最後の「公式ガイド」!

*感想*
今や、彼の作品を読んだことがなくとも、彼の作品が原作となったドラマもしくは映画を観たことがない人はいないのではないでしょうか。現在も『麒麟の翼』が絶賛公開中ですしね。
本書は、誰もが知っている&誰もが大好きな東野圭吾作品の公式ガイドブックになっています。その内容は、読者が選んだ東野作品人気ランキングや各シリーズ物(加賀・ガリレオ・笑)の詳しい解説などなど、東野作品をある程度読んだことがある方なら絶対に楽しめること間違いなしですよ!

特に私がお勧めする本書の読みどころは、やはり著者による全作品解説ですねグッド
科学物、本格推理物、人情物と、幅広い分野について執筆している東野さんの創作秘話はとても興味深いものでした。特にブレイクする前の「腐りきっていた」という頃の様子は、今では超売れっ子の東野さんからは全く想像できないもので驚いたし、いつも読者を良い意味で裏切ってくれる作風の制作には、どのような思考を経て形になったのかが知れて大変楽しかったです。

ちなみに私の好きな東野作品ランキングは…
う〜〜〜ん… どれも素晴らしすぎて順位は付けられません汗!!
ただ、好きな作品を5つだけ発表された順に紹介させて頂くと
『パラレルワールド・ラブストーリー』『天空の蜂』『秘密』『手紙』『さまよう刃』です。この5作品で、なんとなく私の好きな本の傾向がわかるかもしれませんが、私は殺人事件などのミステリーよりも、社会問題が織り込まれているものや、人の衝動と理性に悩まされるものが好きなんですよね〜ぴかぴか

このガイドブックで、既読作品の感想を振り返るもよし、未読作品を今後の楽しみにするもよし、著者の創作意図に浸るもよし、とにかく盛りだくさんな1冊なので、是非読んでみてくださいねぴかぴか


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東野圭吾 『マスカレード・ホテル』

*あらすじ*
待望の新ヒーロー誕生! 極上の長編ミステリ
都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を開始し・・・。1行たりとも読み飛ばせない、東野ミステリの最高峰。

*感想*
久し振りに、目立つ主人公が登場してきました
彼の名は新田浩介。『三十代半ばぐらいで、精悍な顔つきをしている。だが野蛮な印象は受けない』という風貌で、プライドの高い、警視庁捜査一課のエリート。とのこと。
もっと具体的な容姿を私は知りたかったのだけれど、本文中ではここまでしか描写がありませんでした。いずれ映像化される時の事を考えて、幅を持たせているのかな
映像化されるならば、私としては新田康介を向井理くんに演じて欲しいのですが、向井くんでは『三十代半ば』には見えないよね… 『三十代半ば』という行は無視して、是非とも向井くんでお願いしたいなぁ。。。

さてさて読書感想文の方にいきましょうか。
今回の舞台はタイトル通り「ホテル」です。多くの人間の出入りがある場所であるため、人情話を取り入れるのが非常に上手い、東野さんのスタイルにとても合っていました お客様の抱えている事情と、そしてその事情や要望に臨機応変に対応するホテルスタッフのやり取りは見事だったと思います。私は滅多にシティホテルにお世話になることはないのですが、ホテルのスタッフとはこんなに志高いものなのかしら!?作中のフロントクラーク:山岸尚美のホテル愛(愛社精神、愛客精神)は、正直ウザイぐらいでした

事件に関するトリックや犯行動機は、著者自身が何かのインタビューで「ネタ切れ」と言っていた割には良かったと思います。謎な数字の羅列の意味と、それによって連続殺人事件と推測していた辺に、固定概念の恐ろしさを感じました。山岸尚美のホテルウーマンとしてのクレーム対応も、新田浩介の刑事としての推理力も、そして東野さんの執筆した本書も、これらが『プロの仕事』というものなんですね。

本書に登場してくる人々だけでなく、誰しも日々の中で「仮面」を被っている時があると思います。皆さんはどんな時ですか?
私は、ママ友と接している時かな な〜んてね

新田&能勢コンビを是非ともまた読みたいので、次回作を楽しみにしていま〜す



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東野圭吾 『真夏の方程式』

*あらすじ*
「海底熱水鉱床資源」の技術開発候補地に選ばれた、美しい海辺の街“玻璃ヶ浦”。湯川はそこに物理学者として呼ばれ、そしてまた一人の少年も夏休みを親戚の旅館で過ごすために訪れていた。
ある夜堤防の下で一人の男性の死体が発見される。それは事故か殺人か…。積極的に事件に関わろうとする湯川は、一体何に気づいてしまったのか。。。


*感想*
東野圭吾らしい、優しくて切ない人間ドラマを描きつつも、しっかりトリックも組み込まれているミステリー作品でした

ガリレオシリーズの長編作としては3作目になる本書。湯川先生が益々人間臭くなっていて良かったです  特に過去の作品中で「子供は論理的でないから嫌いだ」と豪語していたはずの湯川先生が、本書では小学5年生の少年と多く絡み、しかもその接し方がいつものクールさを残しつつも、とても紳士的だったところに好感を持てました。私も湯川先生に勉強をみてもらいたいなぁ〜 ってなんか大人の私が書くと下心があるみたいですね

一人の男性が死亡したトリックには、さほど高度な物理的トリックを用いていなかったのですが、少年に夕飯の紙鍋を通して物理を教えたり、環境保護に努める成実に「環境保護と海底資源開発について、同等の知識と経験を有してこそ説得力がある」と話す場面で、ガリレオシリーズらしいハードな面が描かれていて面白かったです。そういう物理学的・論理的な話がないと、ただの人情ドラマで終わってしまいますからね。

本作の名文を1つ挙げるとしたら、それは湯川が草薙に言った
「今回の事件の決着を誤れば、ある人物の人生が大きくねじ曲げられてしまうおそれがある。そんなことは、何としても避けねばならない」
だと私は思いました。今回いつもよりも熱い湯川先生が見れたのは、この結末があってこそだたのだな、っと。
シリーズ最高傑作かどうかは個人の判断によると思いますが、本作も期待通りの面白さでしたよ〜



  ├ 東野圭吾 -
東野圭吾 『麒麟の翼』

*あらすじ*
寒い夜、日本橋の麒麟像にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。その後日本橋界隈で不審者を発見したものの、被疑者と思われたその男はトラックに轢かれて意識不明に…。誰もがすぐに解決すると思った、大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。



*感想*
大人気「加賀恭一郎シリーズ」最新作です
ガリレオシリーズの理系推理とは違い、「赤い指」や「新参者」などにもよく表れていた『人情味溢れるストーリー』で、私は大変気持ち良く一気読みできました。(ガリレオシリーズも、それはそれで面白いけどね


今回の舞台も前作「新参者」に引き続き日本橋。しかも今回は日本橋界隈の地理関係について随分と詳しく描かれるので、その辺りの街並みに詳しい方には大興奮かもしれません。私は人形町と水天宮の位置関係はなんとなくわかるものの、詳しい道路名までは知らなかったので、読んでいる最中「う〜〜地図と照合しながら、この話を読み進めたい…」と何度も思いました。しかし結局地図を探すよりも、本書の結末を一刻も早く知りたいという欲望のほうが勝ち、自身で地図を引くまでには至りませんでした。巻頭にマップを付けてくれたらありがたかったな


「地図を見るより、結末を知りたい」という気持ちからもわかるように、今回も大変面白い1冊でした。とにかく東野さんの文章と構成って読みやすいんですよね〜。あまり専門的な単語や、難しい漢字が出てこないからでしょうか?そして今回からは、登場人物達(加賀と松宮)とドラマ版が重なり、更に想像し易いものとなっていました。きっと皆さん、加賀と松宮が登場する度に、阿部寛と溝端淳平の顔が思い浮かぶことでしょう。


っとまぁ、大まかな感想ばかりでも何なので、少し内容に触れた具体的な感想も書きますね。


本書の面白かったところは、“加賀の鋭い視点”“悪に対する考え方”を上手く散りばめていたところだと、私は思いました。“加賀の鋭い視点”は読者も見落としてしまう事があるのですが、その辺は相方・松宮の存在を上手く使って読者に伝え、話をスムーズにさせていて流石ですね!“悪に対する考え方”は、被害者にも非があったかもしれないと報道された後の、被害者家族に対する社会の変化が描かれたり、被疑者の身内に対するテレビインタビュー内容の“こじ付け”が特に印象的でした。


「大人が子供達に『本当の善悪』を教えていかなければならない」
著者が本書に込めたこのメッセージ、強く私の胸に刻まれました。
鉄板の面白さだと思うので、是非是非読んでみてくださいね〜



  ├ 東野圭吾 -
東野圭吾 『あの頃の誰か』


*あらすじ*
メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイヴのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に踊っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれない誰かの物語。名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。



*感想*
本書に収められている作品は、過去に何らかの形で発表されながら、これまでどの短編集にも収録されなかった作品とのことです。なぜそうなったのかについては“あとがき”で東野氏自身で説明されているのですが、「出版社がつぶれた」「出来が不満だった」などそれぞれに理由がある事から、出版の裏事情を垣間見れて2倍面白い短編集でした


一番古いものだと1989年に発表された作品なので、“時代”をプンプン匂わせるものも収録されています。しかし私にはその匂いが心地良くも感じられました。「ボディコン」に「ジュリアナ」、う〜ん懐かしい。その時代に興味がない方でも、8篇それぞれテイストが違うものが載っているのでご安心を。東野氏の鉄板作風である「ちょっと切ないラスト」「ブラックユーモア」を描いた作品も載ってますよ!


全篇面白かったのですが、私が一番気になった作品は『女も虎も』です。これは、ある作家(太田忠司)が出したタイトルを、他の作家(東野圭吾)が小説を書くという企画物だったそうなのですが、見事にタイトルに合った作品を書き上げてる東野圭吾に唸らされました。タイトル先行の小説なので、東野圭吾にしては珍しい作風にも感じつつも、彼らしいオチ付きで楽しめました。


そしてもう1編是非とも語らせて頂きたいのが、『秘密』の原型になった『さよなら「お父さん」』です。『秘密』は本当に名作ですよね その原型となる短編を読めて私は感激しました。『秘密』が書きあがるまでには『さよなら「お父さん」』という歴史があったのですね。そして私がここで何を言いたいのかというと、先日テレビドラマ放送されたラストについてなのです!!

***ここからネタバレです。今からドラマをレンタル等で観られる方はご注意を!!***

『さよなら「お父さん」』も『秘密』もラストは同じく、父が新郎を『2発殴る』というものになっています。つまりそれは嫁に行く“妻”と“娘”2人分ということ。
が!しかし!! テレビドラマでは『1発』しか殴らなかったんですよ!!
私はこのドラマ版ラストが非常に不満でした。この『2発』に込められた平介の思いをドラマ脚本化は理解できなかったのか!??そこが一番涙が出るポイントでしょう!!
そして今回『さよなら「お父さん」』のラストが『秘密』と同じだという事を知り、東野氏のこのラストに懸ける思いを私は強く感じたわけですよ。
やはり絶対にドラマ版のラストも『2発』殴るべきだったと思う。絶対にそうだと思う
原作を読んでからドラマ版を観た方、そう思いませんか!!??

 




なんだか熱く語ってしまいましたが、本書は『秘密』のルーツを知りたい方、東野氏の短編を純粋に楽しみたい方、いろいろな方に気軽に楽しめる1冊だと思いますよ〜

 



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東野圭吾 『白銀ジャック』


*あらすじ*
「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。


*感想*
『いきなり文庫化』という形は正直驚きました しかも、超人気作家の東野圭吾の最新作が
ご存知の方も多いかと思いますが、通常文庫本は雑誌や新聞の連載が単行本として出た後、3年後に文庫化されるのですよね。ちなみに『いきなり文庫』のメリットは、|厩塰椶茲螳造て電子書籍にも対抗できる値段。∋ち運びに便利。デメリットは、〆邁箸亮入減につながる。直木賞などの文学賞の候補になりにくい。という事があるそうです。あと個人的意見としては、文庫版はお財布に優しくて大変嬉しい物ですが、本の装丁がラフになってしまう事が残念かな… やはり単行本の凝った装丁って素敵ですよね。装丁も含めて『作品』だと思うし。。。


さてさて、肝心な内容の感想を…
内容は2時間ドラマ向けサスペンスって感じで、単純に楽しめるものでした 犯人の正体、犯人の真の目的、そして白銀の世界で繰り広げられる犯人の追走。う〜ん、サスペンスの王道ってかんじ。しかし、さすが人気作家の筆力で、読んでいて飽きることは決してないし、わかりそうでわからない犯人の正体を知りたくてあっいう間に読んでしまったわ〜。
ただ、なんとなく本書は東野さんにとって「片手間仕事」「趣味の延長」に感じるんですよね〜。トリックや舞台背景が「天空の蜂」や「容疑者X…」の様に凝ってたりするわけでもないし、著者がウインタースポーツ好きだというのは、「夢はトリノを…」や「鳥人計画」などなどを読んでいれば知っていることだし。なので、そういう意味でも、いきなり文庫化にはピッタリの作品だったのかもと思います。


私はウインタースポーツをやらないので、作中に出てくるスノボーのジャンプ技の数々を全く想像する事ができなかったのですが、きっとその辺りを知っている方にはゲレンデの臨場感溢れるシーンが目に浮かび更に楽しめるかもしれないですね


この冬、電車でゲレンデに向かう方は是非本書をお供にどうぞ!!



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東野圭吾 『プラチナデータ』


* あらすじ*
犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか?時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は…「RYUHEI KAGURA 適合率99.99%」。犯人は、神楽自身であることを示していた―。確信は疑念に、追う者は追われる者に。すべての謎は、DNAが解決する。数々の名作を生み出してきた著者が、究極の謎「人間の心」に迫る。


*感想*
工学部出身の人気作家、東野圭吾らしさが光る一冊でした。
国家が国民のDNAデータを管理することについての社会派な内容と、殺人事件のミステリーがバランスよく融合していて、手堅い面白さでした。相変わらず読みやすい文章だし、東野氏だからといって過剰な期待を込めて読まなければ、十分楽しめる話だと思います。


今回の「国民のDNAデータを国家が保有する」というテーマはとても興味深く、考えさせられました。情報化社会となった現代、こういう管理体制案が出てもおかしくないですしね。数年前にも『住基ネット』でいろいろ議論が巻き起こりましたし。本書を読み始めた前半は、「犯罪防止になるのならDNAを国家に保有させても良いのではないか」と思っていたのですが、読後はその自分の考えの浅はかさに反省しました。残念なことに、この世には私欲に走る人間が沢山いるということを忘れてしまっていたよ…


陶芸の贋作問題で「人間には心がある」という事を訴えかけてくるあたりも、流石だなと思いました。そして神楽が多重人格者だという設定は、ある意味著者の都合良い展開に持っていきやすい人材となってしまい「禁断の手法」に思えたのですが、「これこそがロボットと人間の最大の違い」だと気が付いてからは、嫌悪感なく読み進めることが出来ました。意味の無いエピソード、意味の無い設定はベテラン作家にはないものですね。


次の東野氏の最新刊は、近年発表されてない「殺人の門」や「白夜行」系統の『淡々と読ませる』ものだといいな〜

 



  ├ 東野圭吾 -
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