読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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角田光代 『八日目の蝉』


★★★☆☆


*あらすじ*
「一目でいいから、あの人の赤ちゃんを見たい…」
そう願い忍び込んだ不倫相手の自宅。しかしそのまま赤ちゃんを誘拐してしまった希和子。そして希和子と薫と名付けられた赤ちゃんの逃亡生活は始まる。
怪しげなエンジェルという一般社会から隔離された団体や、とある島などを渡り歩き、親子としての生活をなんとか過ごす2人。しかしそんな生活が長く続くはずもなく… そして大人になった薫は実の家族との在り方に違和感抱き、苦しむのであった…


*感想*
不倫相手の子供を誘拐して逃亡する女・希和子と、その誘拐された子供・薫が成長して苦しむ話でした。


子供を誘拐して逃亡する女・希和子は、もちろん誘拐という罪の犯罪者なのですが、希和子が不倫相手との子供を堕胎した事により、子供ができない体になってしまったという所と、誘拐して育てている子供・薫への溢れる愛情から、「このまま希和子と薫を、平和に暮らさせてあげて…」「薫が希和子の本当の子供だったら、どんなに良かったことか…」と思う私がいました。
特に、希和子が逮捕される瞬間、薫を連れてゆく刑事達に向かって叫んだ一言


「その子は朝ごはんをまだ食べていないの。」
(↑反転してね)



この生活感溢れる一言に、今まで薫と寝食を共にしてきた希和子の母性がとても上手く表されていますよね。逮捕される自分の身よりも、子供の食を気にかけるなんて、「産みの親よりも、育ての親」という言葉を思い出させるのではないでしょうか。


本書は「完璧な人間などいない。そして心のどこかでは縋れる人や場所を常に求めているものなのだろう。」と気が付かされる作品でした。
まだ親元で暮らす若者にも、結婚して自身の家庭を築いている大人にも、家族や家庭の在り方を見直させてくれる本だと思います。


 



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