読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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黒澤いづみ 『人間に向いてない』

 

 *あらすじ*

ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。十代から二十代の若者、なかでも社会的に弱い立場の人たちばかりに発症する病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた息子を持つ一人の母親がいた。あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか? メフィスト賞受賞作!

 

*感想*

グロテスクな装丁に引いてしまい、自分の感性では選ばない本だとは思ったのですが、『未来屋書店小説大賞1位』という宣伝に惹かれて読んでみました!

 

読んでみたら、お・も・し・ろ・かったー!!「面白い」だけだと語弊があるのだけれど、とにかく「親・大人として考えさせられた」作品でした。

 

物語は、あらすじに書いてある通り、人間を異形の姿へと変貌させる病が現れ、自分の息子(22歳)が虫の異形へと変貌してしまった、親子、いや、親と虫、の物語でした。

最初の設定として、この異形を発症するのが「ニートを中心に」というのが素晴らしいと思いました。近年「ニート」という言葉自体が一般化し、その人数も決して極少とはいえないのではないかという状況で、この「ニートが異形になりやすい」というのは、まるで昔の童話のようではありませんか!因果応報的なね!日本に在住して、日本国民としての権利や福利厚生などをたっぷりと享受しながらも「働きたくない」「納税したくない」「自分は自分の決めたやり方で生きる」なんて言っている人は「自由の裏側には責任が伴う」を理解してないみたいですし、それならもう「そんなんじゃ異形になっちゃうよっ!」って言ってやりたいくらいですわ(;^ω^)

 

と… 思わずアツくなってしまいましたが、とにかくその社会問題を冒頭にちらつかせつつ、そこからは異形となった息子と向き合う親の苦悩が綴られていき、家庭を持つことと子供を持つことの意義というか在り方を色々考えさせてもらえました。

 

本署は「異形」というかなり過激な設定で描いていたけれど、子供がたとえ異形にならなくてもやはり育児は大変だし、それについて夫婦間で考え方も違くて、根底に『結婚や出産というのは、相手の人生を背負う覚悟が必要だ』ということを本書を通して再確認できる本だと思います。

異形となった息子とその親がラストでどうなるのか、是非読んでみてください!怖いけれど、読み応えありますよ〜★

 

 

 



★か行 - その他の作家 -
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