読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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辻村深月 『噛みあわない会話と、ある過去について』

*あらすじ*

2018年本屋大賞受賞後第一作! 美術教師の美穂には、有名人になった教え子がいる。彼の名は高輪佑。国民的アイドルグループの一員だ。しかし、美穂が覚えている小学校時代の彼は、おとなしくて地味な生徒だった――ある特別な思い出を除いて。今日、TV番組の収録で佑が美穂の働く小学校を訪れる。久しぶりの再会が彼女にもたらすものとは。

 

*感想*

「辻村深月さんって…本物の天才だ…きっと文芸の神の子で間違いないわ…」

と心酔した作品でした!!!

こんな私の拙い言葉で感想を書くのが申し訳ないほどに素晴らしい作品でした(´;ω;`)ウゥゥ

 

本書は4編からなる短編集で、あらすじはこちら↓

◆ナベちゃんのヨメ→大学時代の仲間(ナベちゃん)が結婚することになったのだが、そのヨメが私とは違う価値観を持っているみたいで…

◆パッとしない子→かつての教え子が国民的アイドルとなり、偶然訪れた再会の機会に「先生に話したいことがある…」と言われたのだが…

◆ママ・はは→お友達のスミちゃんは「ママ」ととても仲が良さそう。しかし以前は「母」から随分と抑圧的に育てられたみたいで…

◆早穂とゆかり→小学生の時に地味で目立たなかったクラスメート(ゆかり)が大人になってから塾経営で成功した。ライターであり、当時クラスメートであった早穂はゆかりにインタビューを申し込むが…

 

全話に共通しているのが、少ない登場人物で特別な事件などはなく、基本的に「会話」で物語が進んでいくということ。つまり「構成」や「トリック」などで読ませるのではなくて、「言葉の応酬」と「ニュアンス」が物語の中心になります。

しかしその言葉の選び方がとにかく素晴らしいのです!!本当に!!

 

各話に、言葉で明確に表すのは難しいけれど、「どことなく常識や価値観がズレている人」が登場してきます。そういう人たちと言葉で対峙する際、「なんとなく」「なぁなぁ」「暗黙の了解とその距離感」という大人のやり口が通用せずモヤモヤしたりするのですが、辻村さんは見事にそのニュアンスや真意を活字で書き表してくれて驚きました。

 

例えば、知人の知人である芸能人に「子供の頃は〜な子だったんだってね?」と本人に話してしまうのは「知っているという親近感」を出したくなるから。とかね。

 

そんな中、言葉の応酬が一番激しかったのは、最終話の「早穂とゆかり」だったと思います。のでこの話は一番面白くて、一番ゾクゾクしました。たとえ肉体的にいじめていなくても、言葉で人を「軽んじる」という行為がどれ程に残酷なのかを感じ、そして私が過去にされてきたことや、逆に他人にもそういうことをしたことがなかったか振り返ってしまいました。

 

大人になって言葉を少しは狡猾に操れるようになってきたからこそ、本書中で綴られる言葉が身に刺さります。皆さんもきっと言葉の威力に戦慄すると思いますよ!!

是非読んでみてください!

 

 



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