読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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村山由佳『ミルク・アンド・ハニー』

 

*あらすじ*

脚本家・高遠奈津はプライベートから仕事の中身にまで干渉し、支配する夫・省吾との穏やかだが息が詰まるような田舎暮らしを捨て、いまは東京で恋人の舞台役者・大林一也と暮らしている。しかし、時の経過とともに大林は奈津に無関心になっていき、奈津の心と躯は満たされなくなっていく。
省吾との不毛な離婚協議を続けながら、脚本の師匠・志澤一狼太や大学の先輩・岩井良介ら元恋人たちとの逢瀬で心の隙間を埋める日々。
やがて離婚は成立し、正式に大林と籍を入れるが、そんな時に奈津の前に現れたのは、風俗やハプニング・バーなどを取材対象とするライター・加納だった。
またも性の深淵へと分け入ってゆく奈津が、自由と孤独のその果てに見いだしたものは……

 

*感想*

柴田錬三郎賞、中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞の三冠に輝いた衝撃作『ダブル・ファンタジー』の続編。ということなのですが、ご安心下さい!『ダブル・ファンタジー』を未読の方でも本書は楽しめますよ〜♪ じつのところ、私は続編だと気が付かずに読んでしまいました(;’’) だって『ダブル〜』を読んだのはもう10年近く前のことなので主人公の名前とか忘れちゃうよね…

 

なので、続編だということは触れずに、本書のみの感想を書きたいと思います(*^-^*)

 

本書は、近年の村山さんの作品によく出るテーマの『セックスレス』を根底に『大人の女性の仕事と婚姻生活と性について』が肉付けされた、アラフォー女性の生き方を描いた物語です。そして主人公の奈津は性欲が旺盛で、夫とセックスレスの状態に強いストレスを抱き、外で他の男と関係をバンバン持つので、「セックスレスぐらい我慢しろ派」の人には、奈津の言動は理解し難く、嫌悪感を抱くかもしれない設定かもしれないと思いました。

かく言う私はというと「夫婦間のセックスレスは重大問題派」なので、奈津の苦悩に心を添わせて読むことが多く、切なかったけれどかなりのめり込んで読み込みましたよー!

 

奈津の性欲が本書の展開のカギを握っているので、とにかく性描写が多いです(;’’)。しかも前作『ダブル〜』を超える刺激を描きたいのか、媚薬という名の合法麻薬、乱交するハプニングバーなど、アンダーグラウンドな部分も描かれているので、「Oops!Σ(゚д゚lll)…」と衝撃を受ける場面もありました…

しかしですね、本書の凄いところは生々しい官能シーンだけではなくて、『関係を持つ男によって変わる奈津の生活と、メール文章の変化』だと私は思いました。

最初の旦那の送ってくる詩のようなメール。W不倫関係の風俗ライター加納との、情熱的に互いを煽りまくるけれど決して簡単に腹の底を覗かせないプロ同士のメール。親戚という禁忌と幼少期からの思い出で純粋に愛をぶつけ合うメール。三者三様で本当に面白かったのです。 特に加納とのやりとりは読んでいてゾクゾクしました!!!言葉を操るプロが紡ぐ愛のメッセージはこんなにも重く深く情念が込められていて、にも拘らず笑いを含むことも忘れず、どこか相手を委縮・服従させるようなラブレターを書くものなのかと。

私もあんなメールを書いてみたい。そして私もそんなメールを受け取ってみたいと。

 

 

P165. 一人の男に心も躯も満たされるなど、所詮は幻想に過ぎないのだろう

 

その答えは本当に難しいと思う。

一般人の私に言わせれば『心も躯も、そして経済力も満たされるなど、所詮は幻想に〜』と、『経済力』というワードも入ってきてしまいますしね。

 

夫婦の数だけ、夫婦の形があることでしょう。奈津と奈津に関わる男性たちの関係もそれぞれ。奈津の価値観的に共感できなくても、彼女の情熱と生き様は読んでいて刺激的だったので、是非他人の夫婦の形を覗き見てみたい方には楽しめるのではないかと思う作品ですので読んでみてくださいね〜♪♪

 

 

 



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