読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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山田宗樹『きっと誰かが祈ってる』

*あらすじ*

親の病気や生活苦、失踪、虐待や育児放棄など様々な理由で実親と暮らせないゼロ歳から二歳までの子どもたちが生活する乳児院・双葉ハウス。ここでは、赤ちゃん一人ひとりの担当療育者を決めている。赤ちゃんに絶対的な安心感を与える“特別な大人”を、双葉ハウスでは“マザー”と呼び、赤ちゃんとマザーは擬似的な親子関係を築いていく。しかし、赤ちゃんが二歳を迎える前にその親子関係は終わることになる―子どもが物心つく前に。双葉ハウスに勤める島本温子は、保育士歴十二年。最初に担当した多喜が不幸になっているのではと思った温子はある行動に出る…。乳児院で奮闘する保育士を描く、あふれる愛の物語。

 

*感想*

本書のテーマは「乳児期・幼少期に“特別な大人”から愛を注がれて育まれる自己肯定感」と「子供の虐待」についてで、我が子の乳児期を思い出しつつ、涙ぐみながら読みました(:_;)

 

私は「母性ネタ」が好きなので本書の子供と触れ合うシーンに引き込まれたのですが、お若い読者の方や母性に興味がない方でも大丈夫です!主人公の島本温子が以前担当した子供の多喜ちゃんの消息を探し始め、そして多喜の窮地を救えるのか!?というドキドキ展開もあるので楽しめますよ!そして子供を育て守っていくのは親だけではなく、親戚・親族、乳児院の職員、児童相談所の職員、そして時には警察などの社会全体なのかもしれないな…と『きっと誰かが(あなたの幸せを)祈ってる』と強く感じた物語でした。

山田さんといえば『代体』『百年法』などの設定自体に強さがある作風のイメージだったのですが、本書のように身近で不確かで柔らかく温かい『子への愛』がテーマの作品もしっかり読ませてくれて、改めてすごい作家さんだと感動しました(:_;)

 

本書では多喜の窮地を救おうと奮闘してくれる大人たちが出てきますが、実際にはそう上手く話しが進む世の中ではないと思います。でも一人でも多くの子供が明るく正しい社会に大人として羽ばたけるように、私たち大人な努力しないといけないですね。

 

特別な大人に注がれた愛の分だけ、その子供も他者に愛を注げるようになる。

赤ちゃんは、ミルクだけを飲んでいるのではない。いっしょに、やさしい気持ちを飲んでいる。

 

きっと誰もが読後は優しい気持ちになれる作品だと思いますので、是非読んでみてほしいです。

あと、個人的には高校生くらいの読書感想文にも良い作品だと思いました!自分とは生い立ちが違う人がいることや、大人が子供を慈しむ気持ちを読んでどう感じたかを是非原稿用紙に綴ってもらいたいな(*^-^*)



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