読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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畑野智美 『消えない月』

 

*あらすじ*
出版社に勤務する松原とマッサージ師のさくら、二人は、付き合いはじめ、やがて別れる。それで終わりのはずだった。婚約までした男と女の関係は、はじめから狂っていたのかもしれない。加害者と被害者、ふたつの視点から「ストーカー」に斬り込んだ、残酷にして無垢な衝撃作!!

 

*感想*

ストーカーによる殺人や事件が起きるたびに、「なんでそんなに執拗に追いかけるのだろうか…」「追いかければ追いかけるほど嫌われるのが判らないのだろうか?」と思っていたのですが、本書を読んで少しストーカーの思考がわかった気がしました。

注:思考はわかったけれど、気持ちはわかりませんからね!←ここ大切。

 

というのも、本書は、『交際している男性の抑圧的な言動に耐えられず別れを切り出したところ、その男性がストーカーになってしまった。』という話で、物語の視点がそれぞれ「ストーキングする側(男性)」「ストーキングされる側(女性)」両視点で描かれるからです。

 

もうその、ストーキングする側の視点が怖い怖い超怖い!別れを切り出した女性(さくら)が、本当に嫌がって距離を置こうとしているのに「さくらは誰かに脅されてそんなことを言わされているんだ」とか、全て自分の都合良いように解釈していて、誰が何を言おうが聞く耳持たずで、ストーキングする人は心の病なのだと戦慄する内容でした。

なので、結局解決方法も皆無に近いのですが、終盤で女性警察官がさくらに言った言葉が印象的でした

 

「相手に会い、自分の怒りをぶつけるために、ストーカーは努力します。警察よりも被害者よりも、努力します。運は平等に、努力する者の味方をします。それが間違った努力だとしても。運だけが彼に味方します。彼以上に努力して、運を河口さん(さくら)の味方にしてください」

 

なんだかこの文章だけを読むと「最後は運頼みかよー!」と捉えてしまいそうですが、そうではなくて、「ストーカーに屈してはいけない」という意味なのですよねきっと。

 

ストーカーする人の気持ちはわからないので、ラストの松原の独白は共感も同情の余地もなくただただ気持ちの悪い文章でしたが、世の中こういう変な人もいるものなのだという勉強になった作品でした。フィクションだとわかっていますが、読書の醍醐味である「自分とは違う人生」を垣間見られた作品でした。

 

是非皆さんも読んでみてくださいね〜〜♪

 

 

 

 

 

 

 



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