読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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薬丸岳 『刑事の怒り』

*あらすじ*

被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会った4つの事件。
年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。
社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。彼らを理不尽に踏みにじる凶悪な犯人を前に、常に温かみに満ちていた彼のまなざしが悲しき“怒り”に燃えたとき、胸をこみ上げる激情に我々は思わず言葉を失う――。
刑事・夏目信人シリーズ最新作!

 

*感想*

『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』と続く、刑事・夏目信人シリーズ最新刊です♪

シリーズものなので、夏目の娘が意識障害を患っているなどの基本情報は知っていた方が良いとは思いますが、そうでなくても楽しめる短編集だったと思います!

 

本書に収録されている作品はこちら

『黄昏』 母親の死亡後、その母の遺体を暮らし続けた娘の話

『生贄』 強姦された女性たちの話

『異邦人』 海外からの留学生たちの過酷な生活状況の話

『刑事の怒り』 意識障害の患者とその家族の話

 

どの話も、自分の実生活ではなくとも、ニュースで見聞きしたことのあるような設定だったので、すんなりと読めました。特に1話目の「遺体と共に生活をしていた」なんていうのは、近年よく報道される内容ですよね…(>_<)

ただ、設定は「見聞きしたことある」だけれど、本書の面白いところは「ではなぜそういう行動に出たのか?」という「動機」を探っていくところにありました!

結局は罪を犯している時点で、そこにどんな理由や動機があろうが「自己の正当化」というただの犯人の「ひとりよがり」なものになってしまうのだけれど、人の数だけそこには人生という物語があるので、そこの辿り着くまでの経緯は、他人の人生を垣間見ている様で興味深く読みました。2話目の強姦の話は読んでいて辛すぎましたが…(:_;)

 

本書は今までの作品よりも強く「生きる尊厳」を感じました。無駄な命などこの世にはないし、邪険にして良い人間などいないのだと。

ただの犯人捜しの警察小説ではなく、人が生きていく上で何を大切にしていくべきかもヒントをくれるこの夏目シリーズは本当に凄いなと思います。

 

是非是非読んでみてくださいね〜〜♪



  ├ 薬丸岳 -
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