読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
<< 村山由佳 『嘘 Love Lies』 main 久坂部羊 『祝葬』 >>
辻村深月 『かがみの孤城』

 

*あらすじ*!

あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

 

*感想*

今、売れに売れている作品『かがみの孤城』を読んでみましたよ〜〜ヾ(*´∀`*)

 

近年、本屋大賞の選考に疑問があがることもあったようですが… 本書は純粋に良い作品で、そして面白く、読後に多くの方に読まれると良いなと願った作品なので、本屋大賞受賞をうなずけました♪♪

 

本書は、中学校に通えていない7人の生徒が、かがみの世界の孤城で共に過ごす… という物語でした。

なぜその7人が孤城に集められたのか?学校に行けないままでこの7人はどうなるのか?孤城の主と思われる、オオカミのマスクを被った少女の正体は誰なのか?と色々な疑問が湧き、主人公のこころの行く末も気になって仕方がなかったので、かなり一気読みで読み終えました。

 

物語のクライマックスに入るまでは、主人公のこころがどういう風に学校でいじめられたのかと、孤城内での7人間での人間関係トラブルなどが綴られるので、結局この物語はどこへ向かっているのか(いじめは可哀想ですよの小説なのか?)と、行く先をちょっと心配してしまいました。でもそれを飽きずに読めたのは、ふとした瞬間に「いじめられている中学生の心情」を上手く読者に伝えてくる辻村さんの筆力や技のおかげだったと思います。

例えば、こころの所にフリースクールの喜多嶋先生が来てくれて、こころは洗いざらい自分がされた事を話してしまいたいはずなのに、話せない場面で

 

P210より抜粋

そんなに知ってほしいなら口にすればいいと思うのに、それでもなお、言葉は続きが出てこなかった。この先生なら、きっとちゃんと聞いてくれる、と思えるのに。

大人だからだ、と思う。

だから、言えない。

 

この数行に、現実の世界でも自死を選んでしまう若者たちの気持ちを垣間見た気がしたし、著者が完全に主人公たちの視点でこの物語を綴っているのがわかって、このページ以降はさらに本書への信頼感が増して、この世界に浸りながら読み進めることができました。

 

そしてラストには、オオカミのマスクを被った少女の正体もわかるのですが… これはファンタジー作品が苦手な私でも感動するラストでした(;_:)

なんというか、ただの「なんでもアリの世界」のファンタジーではなくて、「ファンタジーという手法を使ってでも、読者に伝えたい事がある」と感じたのですよね。

その最もなる一文が最後の

『大丈夫だから、大人になって』

でした。

本書では終始一貫して『もっと強くなって』という言葉は使われず、それどころか、『これまで充分闘ってきたように見えるし、今も、がんばって闘ってるように見えるよ』と言ってくれるのです

この言葉こそ、今この瞬間に悩みを抱えている人にかけてあげる言葉なんでしょうね

 

子どもにとっては「学校が世界の全て」になりがちで、そこでのトラブルは深刻だと思います。でも社会人になったらもっと人間関係も選べるようになるから、とにかく『大人になって!大丈夫だから!』と子供たち全員に伝えたいですね。本書を読んで強くそう思うようになりました。

 

本書は忘れてしまっていた中学生の感覚を良い意味で思い出させてくれ、そうやって悩む学生がいたときに大人がしてあげられる事も教えてくれたと思います。

 

はぁ〜〜 本当に良い作品でした!!

生きたいのに生きれなかったオオカミ少女のような子の存在も私たちは胸に留めて、生きれる人はその寿命を全うしようね!!

 



  ├ 辻村深月 -
スポンサーサイト


- -
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>
Category
Profile
Archives
Comment
Search
Mobile
qrcode
Sponsored Links