読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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村山由佳 『嘘 Love Lies』

*あらすじ*

どんな地獄だろうと構わない。でも、この秘密だけは、絶対に守り通す。刀根秀俊、美月、亮介、陽菜乃は仲のいい友達グループだった。中学2年の夏にあの事件が起こるまでは――恐怖、怒り、後悔、そして絶望。生涯拭えぬ過ちとトラウマを抱えたまま、各々の人生を歩んでいた4人。求め合う体と秘めたる想いが、さらなる苦悩を呼び、暴力の行き着く果てに究極の愛が生まれる。著者渾身の恋愛長編!

 

*感想*

村山由佳さんは、年々作品に厚みと深みが増して、本当に凄い作家さんだなと思いますぴかぴかぴかぴかぴかぴか

本書も期待をはるかに上回る内容で、心が揺さぶられ続け、あっという間に読み終えてしまいましたラブラブ

 

最初、装丁のエロティックさから、村山さんの『ダブル・ファンタジー』的な性愛恋愛小説をイメージして読み始めたのですが、本書はそれよりもさらに奥深い、「親・兄弟・幼馴染・恋人・夫婦」を越えた人と人の繋がりを根底に、その上にある人間ドラマを描いていて、内容が濃く、面白かったですぴかぴか とにかく描かれるエピソードがどれも濃厚なので、登場人物たちと一緒になって「忘れたいのに忘れられない過去」「消せない過去」「この秘密が露呈すれば、自身はもちろん、大切なあの人にも危害が及ぶ」という苦しみに、読者である私も終始向き合わさざるおえなくて、その度に胸が痛み、そして泣きながら読みましたポロリ

 

本書の主人公は、中学生時代の同級生4人(秀俊、美月、亮介、陽菜乃)なのですが、中2の夏にその中の1人が見知らぬ男に強姦されてしまうのです。そして仲間をそんな目に合わせた犯人を許せず報復に動く3人… しかし結果としてその事が4人の人生をその後も支配してゆくこととなり、4人は見えない鎖で縛られているかの如くそれぞれ寄り添い生きてゆく…それが正解なのかどうかは分からず…ポロリ という物語なので、それぞれの愛情、もしくは情愛の表現の仕方が、普通の恋愛小説にはないもので、「人と人を何よりも強く結びつけるものは、秘密を共有した時なのかもしれない」と感じたし、深く考えさせられました。

 

ただ『嘘』というタイトルは、ちょっと私が本書に抱いたイメージとは違かったかな。登場人物たちは、確かに隠し事が多い人たちだったけれど、『嘘』はついていなかったので。基本的には、「知らぬが仏」の優しさからか、色々な事について『隠し通す』ことの方が多い物語だったと思います。

でも『嘘』にしろ『隠し通す』にしろ、自分の全てを曝け出せない苦しみはヒシヒシと伝わってきました。これからの彼らに幸あれ!!そうエールを送りながら読み終えました。

読んでいて辛かったけど、面白かったです。そして自分の平凡な中学生時代が、平凡=幸せだった。と思った作品でした。

間違いなく読み応えあるので皆さんも読んでみてくださいね!!かわいい

 

 

追伸

読書感想とはあまり関係がないのですが、一人でも多くの方に知ってもらえたらいいなと思うことがあるので追記させていただきます。

 

本編で少女が強姦される場面があり、それについて母親が「あなたに隙があったからよ!」と責め立てる箇所がありました。

皆さまはどう思われましたか?

これは先日某タレントが女子高校生に無理やりキスしたとして、芸能界を引退した事件でもあったことなのですが、皆さんもこういう事件が起きてしまったのは、少女たちに隙があったせいだと思いますか?

 

もしも、少しでも女性側にも落ち度があったと感じるようでしたら一度

『公正世界仮説』

という言葉を調べてみて下さい。この言葉の意味を簡単に説明しますと、「善いことは善い人に起こり、悪いことは悪い人に起きる」と心の奥底で願っている心理のことです。

つまり、何も悪いことや落ち度のない人が辛い目に遭うという現実を、人は無意識に拒否してしまうのです。なぜならば、「善い人には善いことがある」と信じている方が社会の秩序が守られるからです。

『公正世界仮説』を信じることは悪いことではありません。しかし、だからといって「被害者側にも隙や落ち度があった」とバッシングするのは絶対に間違っています。それは完全なる『セカンドレイプ』です。

 

これだけの情報化社会なのに、この『公正世界仮説』『セカンドレイプ』という言葉が周知されないのが非常にもどかしくてここに書かせていただきました。

ご一読頂きありがとうございました。<(_ _)>



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