SexyZoneの中島健人くんと読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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辻村深月 『鍵のない夢を見る』

 

*あらすじ*

望むことは、罪なのか!? ふとしたきっかけで悲劇は訪れ、いつの間にか犯罪者になるかもしれない。現代の地方都市の閉塞感を背景に、ささやかな欲望と闘うありふれた人々が奈落に転がり落ちていくさまを描く。

147回直木賞受賞作

 

*感想*

過去に、恋に、結婚に、育児に、そして未来に悩む女性たちの生き方を描いた短編集でした。

 

5編からなる短編集でした。 前半2編は自分のプライドと正義感を他人に侵食されるような、変なモヤモヤ感を抱かされる精神的な罪深さがある物語で、3話目からの後半3編は殺人や誘拐という、もっと分かり易い完全な「罪」を含みつつも、そこに達するまでの心情描写がある丁寧な作品で、面白かったですぴかぴかぴかぴか

 

今回は、私が一番面白いと思った、4話目の『芹葉大学の夢と殺人』について感想を書かせてもらいますねラッキー

この話のあらすじは、

大学在学中、将来の夢を追いかけている真っただ中に、出会い交際を始めた未玖と雄大だったが、徐々に未玖は現実を見始め「夢を現実的に追いかける」という名目で教師となった。一方、雄大は大学をいつまでも卒業できないまま、それでも大きな将来の夢を見ていて、挙句に殺人の容疑で指名手配されて身勝手に未玖を頼ってくる。その時に未玖が下した決断とは…

というものでした。

 

いつまでも夢を諦めきれない雄大もバカだし、そんなバカな雄大を見捨てきれない未玖もバカだし、読んでいて「バカ!バカ!モゴモゴ」と思わされるものの、夢を見ることの純粋さや、心の強さにもなんだか感動させられてしまった作品でしたポロリ

その感動した一節がこちら

 

夢見る力は、才能なのだ。

夢を見るのは、無条件に正しさを信じることができる者だけに許された特権だ。疑いなく、正しさを信じること。その正しさを自分に強いることだ。

それは水槽の中でしか生きられない、観賞魚のような生き方だ。だけどもう、私にはきれいな水を望むことができない。これから先に手に入れる水はきっと、どんなに微量であっても泥を含んでいる気がした。

 

 

ううう… だから未玖は、生徒である男子高校生に告白されても、鈍感な振りをしてフってしまったのね… と納得しました。。。

大人になるって、どんな場所でも生きていけるような雑食動物になるような面もあるからね…ポロリ

 

危険危険ここからネタバレがあります↓

 

そしてそして、いつまでも都合よく未玖を頼ってくるわりには、なんの甲斐性も男気もなく、夢の世界で生き続けようとする雄大に、最後に未玖が「唯一無二の女」になるべく取った行動が過激で度肝を抜かれました。それは、一人殺害したくらいでは死刑にならないと言う雄大を死刑にさせるべく、未玖自身も雄大に殺されたように見せかける形で自殺するという… それこそ夢を見ているような展開でした。 しかし、私はこの結末を夢のようにすぐに忘れたりはせず、きっと一生覚えていると思います。そう言い切れるくらいに、面白かったし、衝撃的でした爆弾

 

本書の5編を通して「夢」ってなんだろう? ということを考えさせられました。大人は子どもに当たり前のように「将来の夢はなに?」なんて聞いたりするけれど、就職活動をする頃になると「もっと現実をみろ」と言い始める。子どもの頃の「夢」と「正義」を平気で捨てさせようとする。そして、自分で決断を下し、進んで得た仕事や家庭や子どもであっても、仕事に嫌気が指したり、育児ノイローゼにもなったりもする。

そんな人間の弱さや矛盾を描いた本書は、文学的にも素晴らしい作品だったと思いますぴかぴかぴかぴか

 

是非読んでみてくださいね〜〜ラブるんるん

 



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