読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
<< 貫井徳郎 『プリズム』 main 島本理生 『リトル・バイ・リトル』 >>
貫井徳郎 『誘拐症候群』
誘拐症候群


★★★☆☆

*あらすじ*
身代金が数百万円程度の小口誘拐事件が発生した。親は “自分達の力だけで用意できるその金額で子供が無事に戻ってくるなら・・・” と判断し、警察には通報せずお金を犯人に渡す-そう、限りなく完全犯罪。。。 そんな中、莫大な身代金を要求する誘拐事件が発生した、その犯人は同一犯なのか? そして彼らの目的とは。。。

*感想*
自分の子供を誘拐され、億単位の身代金を要求されたら、自分ではとても用意できない額なので迷わず警察に通報するでしょう。 しかし、もしもその提示額が微妙に用意できる額ならば、自分ならどうするだろうか?・・・  
『数百万円で、無事子供が戻ってくるのなら・・・』 そして
『警察に通報したら、すぐに子供を殺す』 という脅し。
ムムムムム・・・・難しい・・・・ 
その設定に思わず唸りました!

本全体の印象としては、97年に雑誌連載が始まった作品ということで、“インターネット”という単語ではなく “パソコン通信” といったり、“チャット” ではなく “リアルトーク” と呼ぶところに 『時代』 を感じました。 そういうまだ社会全体にネットが浸透していなかった時代にも関わらず、ネット上で知り合った人を巧みに利用し、犯罪の一部を加担させる人を登場させたり、著者の先見の目は凄いですね。 その当時からネットによる犯罪やプライバシーの侵害等を予期していたかの様に。

そして今回も展開が速くて私の好きなテンポ&構成でした。
次々と違う登場人物の視点から話が描かれ、間延びする事なく進んでいく物語。
視点が変わるので、ミステリーという部分では登場人物全員が 『黒幕』 のように思えてしまい 「もしやこの人が誘拐犯では!?」と疑い、ハラハラ・・・。
そして托鉢僧が身代金運搬の時に“白いカローラ”を指定された理由とトリックが良かったです。

しかし最後のあとがきにて 「この作品は以前出版した『失踪症候群』の続編である」 という言葉を発見してちょっとショックを受けました・・・。貫井さんは「もちろんこの『誘拐症候群』からお読み頂いても楽しめるようになっております」と書いていたけれど、読者としてはちゃんと順を追って読みたかったな・・・。
私の下調べが少なかったせいなので、自業自得なのですが・・。
ちなみにこの『誘拐』の後には『殺人症候群』というのも出版されていて3部作となっているそうです。


  ├ 貫井徳郎 -
スポンサーサイト


- -
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
Category
Profile
Archives
Comment
Search
Mobile
qrcode
Sponsored Links