読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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村田沙耶香 『殺人出産』


*あらすじ*
「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい―。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない…。
三人での交際が流行する、奇妙な世界を描いた「トリプル」など、短篇3作も併録。普遍の価値観を揺さぶる挑戦的作品集。

*感想*
村田さんは仲良しの朝井リョウさんなどの作家仲間から「クレイジー沙耶香」と呼ばれているそうなのですが、うーん…確かに本書はかなり「クレイジー」でしたイヒヒ でもその「クレイジー」は、私の中の固定観念・価値観・常識をとても揺さぶり、本書中で繰り広げられている世界こそが「正しい世界」なのではないかと錯覚する瞬間もあり、面白いというより興味深い作品でしたぴかぴかぴかぴか

本書には短編が4編収録されています
◆『殺人出産』「産み人」となり、10人産めば、1人殺しても良い。そんな「殺人出産制度」が認められた世界
◆『トリプル』2人というカップルでの交際ではなく、「トリプル」という3人での交際が流行り、一般化しつつある世界
◆『清潔な結婚』夫婦間から「性」を排除した、新しいスタイルの結婚生活を送る夫婦がいる世界
◆『余命』延命処置の飛躍的進歩により寿命がなくなり、最期の迎え方を自分で選べるようになった世界

とまぁ、かなりぶっ飛んだ内容なのですが、じつは人口減、同性婚、少子高齢化、草食化などの社会を反映している内容で、どの作品も考えさせられる部分も多かったです。

中でも一番私が考えさせられたのは『清潔な結婚』でした。
この話は、性行為を行わないという約束で夫婦になった人のお話なのですが、その理由がとてもしっくりきたのです

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家族なのに女であることを求められたり、一方で友達のような理解者であることを求められたり、母親になったりしなくてはいけないことに矛盾を感じる。
性的嗜好に合った相手が、家族としてふさわしい人間だとは限らないし、その逆に家族として適している人物に、性的に興奮するとは限らない。
(本文抜粋)
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どうですか?既婚者の皆さん「まさしく!!」だと思いませんか!?この理由!!
結局「性欲」は「欲」ですから、個人差が大きいものなのですよね。それなのにその処理は「夫婦間のみでどうにかしてください」ということになっていて、おかげで苦しんでいる人が多くいるな…というのが、私の個人的印象なのです。 それは理性を持つ生き物(人間)だから、規制されて当然で、それを守って当然なのかもしれないけれど…
とまぁ、色々と思う事があるので、この『清潔な結婚』は私にとってとても目から鱗で、興味深く楽しく読めましたモグモグしかも、この性行為NG夫婦が子供を持つべく行う医療行為(?)による受精シーンがシュールすぎで、一人でクスクスゲラゲラ笑ってしまいましたてれちゃう

村田さんの作品は、世の中を新しい切り口で魅せてくれる素晴らしい作家さんですね桜
全体的には暗いストーリー展開ですが、ふっとした所にシュールなユーモアがあってクセになりそうです。
次回は『女子にぴったり!可愛い死に方100選』か『愛される死に方ランキング☆図解説明付き』でも読んでみようかな(笑)←『余命』を参照くださいムード


  ├ 村田沙耶香 -
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