読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
<< 近藤史恵 『私の命はあなたの命より軽い』 main 伊岡瞬 『いつか、虹の向こうへ』 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



- -
湊かなえ 『リバース』


*あらすじ*
深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。

*感想*
ストーリーはシンプルに、
主人公深瀬の彼女の元に『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた手紙を送りつけてきたのは誰だ?
というものでした。
その『人殺しだ』というのは完全にでっち上げやイタズラなのではなく、深瀬には大学生時代に友達を亡くした過去があり、その亡くなることになってしまった原因に関わっていた…という経緯があってのことなのですが、亡くなった友人の両親も警察も『事故だった』ということで終息したはずの件が、なぜ数年の時を経て『人殺し』と告発されることになってしまったのか。という謎を含んだミステリー小説でした。

謎がシンプルなだけに、展開もかなりシンプルに流れていきます。このシンプルさとベタな展開には、前作の『絶唱』の時と同様「おいおい、湊さん、忙し過ぎて毒を抜かれちゃったのかい?」なんて思ったりもしたのですが…(←なんて失礼な物言い…たらーっでも本当にベタな展開なんですよ〜たらーっ)。でもね、でもね、でもね!!これまた『絶唱』の時と同じ様に、全く想像できなかったラストで、湊さんの逆転サヨナラホームランがそこには打ち込まれていましたー!!ラブラブラブラブ 
その最後の一文はさらりとしたものなのですが、「筆は剣よりも強い」と言っても過言ではない鋭さで、私の胸をえぐりました。見事なまでに面白かったですてれちゃう これがベストセラー作家の実力なのですねラブラブ

このラストを読めば、なぜそこに辿り着くまでの展開がベタだったのかが腑に落ちました。特に私がゲンナリする程にベタ&陳腐だと勘違いしていた箇所は、第五章ラストのこのやり取り。
深瀬 「俺は広沢の両親に本当のことを打ち明けようと思うんだ」
美穂子「懺悔をした側は気持ちが軽くなると思うけど、重石を差し出された人はどうすればいいんだろう」
なのですが… 
終章の内容を深瀬が知った後でも、彼はこの考えを変えないのかどうか気になりますよね〜〜イヒヒふふふふふふイヒヒ ベタ&陳腐な内容だっただけに、その落差というか、ラストを知った後のこのやり取りの重みをすっごく感じられて最高でした桜!

本書はかなり湊さんに、私の思考の裏側を付かれた気がする作品でした。美味しそうなコーヒーが沢山登場することも、それは単に食指を刺激して読者を喜ばせようとするものではなかったし、ミステリーの本質もじつは違うところに隠されていたし、本当にお見事でしたぴかぴか

今後も湊さんの最新刊が発表されましたら拝読させて頂きますラブ


  ├ 湊かなえ -
スポンサーサイト


- -
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
Category
Profile
Archives
Comment
Search
Mobile
qrcode
Sponsored Links