読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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桐野夏生 『夜また夜の深い夜』


*あらすじ*
顔を変え続ける母とアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前にイタリア・ナポリのスラムに住み着いたマイコ。国籍もIDもなく、父親の名前も、自分のルーツも、わからない。そんなある日マイコは、母との口論の末に家を飛び出してしまい、難民のエリスとアナと暮すようになる。
マイコの母はどんな罪を犯したのか。マイコは何者なのか。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。

*感想*
女性の芯の強さを描くのが上手い桐野さんかわいい 殺人を犯す主婦『OUT』、家族に軽んじられ家出をする主婦『だから荒野』(←ドラマ化おめでとうございますぴかぴか)など、基本的に主婦を主人公とした話が多いのですが、今回は18歳の少女が主人公の物語でした。

しかし主人公が主婦から18歳の少女(マイコ)になろうとも、桐野さんの主人公を追い詰め、そして強くさせていく筆力に手緩さはなく、マイコを取り巻く人々のナポリに辿り着くまでの人生が非常にグロテスクに描かれ、桐野ワールド全開で一気読みでした!

そのマイコを強くさせていくファクターというのが、内乱下にある国で家族が惨殺銃され、女性や弱者が玩具以下の扱いを受けていたというエリスのそれまでの境遇であったり、とにかくお金を手に入れるために墓場から骸骨を持ち出す酷い仕事だったり、読んでいて胸が痛かったですポロリ。しかも「では平和な日本に生まれていたら幸せに暮らせたのか?」といえば日本人のシュンがナポリに来た本当の理由を読むことによってまた考えさせられ、エンタメでありながらも奥が深い作品でした。

ただ唯一謎だったのが、なぜマイコが七海という人に手紙を綴る形で話を展開させていったのかということ。ので読後に調べてみたら、どうやら七海は「重信房子」という新左翼活動家でテロリストの娘「メイ」がモデルなのでは?ということみたいですね。リアルタイムで重信房子の起こした事件などを知ってる方には、本書がさらに楽しめるかもしれませんねわーい


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