読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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湊かなえ 『物語のおわり』


*あらすじ*
妊娠三ヶ月で癌が発覚した女性、
父親の死を機にプロカメラマンになる夢をあきらめようとする男性……
様々な人生の岐路に立たされた人々が北海道へひとり旅をするなかで受けとるのはひとつの紙の束。それは、「空の彼方」という結末の書かれていない物語だった。
ここで途切れている「空の彼方」という物語を受け取った人々は、その結末に思いを巡らせ、自分の人生の決断へと一歩を踏み出す。
湊かなえが描く、人生の救い。

*感想*
NEWスタイルと言えるであろう構成でとても魅力的で面白い作品でしたぴかぴかぴかぴか桜

本書は短編集なのですが、最初に描かれる『空の彼方』という作品は、絵美という若い女性が作家になる夢を追うべく上京するのか?それとも婚約者との新しい家庭を持つために作家になる夢を諦めるのか?
という究極の選択的ストーリーになっています。しかしなんと結末(主人公が最後はどちらを選ぶのか)はありません!!

そして本書の本当の面白さはこの次の2話目から始まりますラブ
というのも、2話目から6話目は、北海道旅行中の人が、リレー方式でラストの描かれていない『空の彼方』の原稿を譲り受け、自分の人生と重ねながら絵美のその後を想像して、自分なりのエンディングをそれぞれが考える。という物語なんです。
十人十色の人生があるように、この原稿を受け取った人々の人生と悩みもそれぞれで、皆さん絵美の行く末の考え方がそれぞれ違い、でもどれも正解でも不正解でもなく、読んでいて歯痒さあり、共感あり、とにかく色々な考えと物語を堪能できて良い短編でした桜

ちなみに、もし私がこの話のエンディングを書くならば…
『絵美は結局自宅に戻るのだが夢を諦められず執筆を続ける。パン屋と執筆を両立させようとする絵美の姿に心打たれたハムさんが仕事を辞めてパン屋を継ぎ、絵美の執筆をサポートし、とうとう絵美はとある新人賞を受賞、そしてデビューへ!』
みたいベタな事書いちゃうかなたらーっ
つまりは、夢も愛も諦めず、そのために夫に協力してもらっちゃう!といういかにも現代らしい妻の方が強い&女性に都合の良い内容を思い描いてしまいました(笑)もしくは『湖上の花火』に出てきたあかねの様に「絵美は結局電車に乗ってしまう。夢を持たないあなたに、私の気持ちは解からない、と言って」かな。
私ってあかね同様、自己中なのでしょうねひやひや

ラストではどうやってこの原稿リレーが始まったのかの謎も解けるし、なんと『空の彼方』のその後…なんかもちゃんと納得のいく形で描かれるので、読後感も良いものになってますよ〜ぴかぴか

この新感覚ストーリー、是非とも多くの方に楽しんでもらいたいです。読んでみてねラブ!!


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