読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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吉田修一 『さよなら渓谷』


*あらすじ*
緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介に、集団レイプの加害者の過去があることをつかみ、事件は新たな闇へと開かれた。呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の傑作長編。

*感想*
「憎しみ」か「償い」か、それとも「愛」か―

本書の前半は幼児殺害事件の犯人は誰か?というミステリー作品なのかと思ったのですが、中盤でこれはとある夫婦(俊介・かなこ)の他人には理解し難い関係性とその過去を描いた物語なんだと気が付きました。

その俊介とかなこの関係性は、ある事件の加害者と被害者ということなのだけれど、私自身もそして身近な人でもそういう経験がある人はいないので、かなこの選んできた人生をフィクションでしか受け止められなかったです。でもね読んでいて本当に胸が痛くなりましたポロリ。それは吉田さんの文章とストーリー展開がすっごく繊細だったからだと思います。

その繊細さは、俊介とかなこの過去を全て知った後でないと気が付けないと思うので、読後に是非とももう一度本書を振り返ってみてほしいです。
俊介が少年野球のコーチをしていることから伝わってくる人間性や、かなこが「面接にいく」と言ったときの勇気や、そして何よりも二人の性交について「二人の体液がまじりあった場所で」程度の描写しかしなかったその匙加減… うーん絶妙で最高!!

そしてラストの
「…あの事件を起こさなかった人生と、かなこさんと出会った人生と、どちらかを選べるなら、あなたはどっちを選びますか?」
これって…これって… 究極の愛を感じるね。
俊介がかなこを大切に思う理由が「キズモノ」だからではないことを私は信じます…。
即物的な激しい展開がある物語ではないけれど、内に熱いものを秘めている本書、是非読んでみてね〜ぴかぴか

そうそう本書は映画化もされていて、本年度モスクワ国際映画祭コンペティション部門審査員特別賞受賞したそうですよ〜ぴかぴか桜
映画版興味ある方は是非こちらご覧ください↓
http://sayonarakeikoku.com/


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