読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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久坂部羊 『無痛』

*あらすじ*
見るだけですぐに症状がわかる二人の天才医師、「痛み」の感覚をまったく持たない男、別れた妻を執拗に追い回すストーカー、殺人容疑のまま施設を脱走した十四歳少女、そして刑事たちに立ちはだかる刑法39条―。神戸市内の閑静な住宅地で、これ以上ありえないほど凄惨な一家四人残虐殺害事件が起こった。凶器のハンマー他、Sサイズの帽子、LLサイズの靴痕跡など多くの遺留品があるにもかかわらず、捜査本部は具体的な犯人像を絞り込むことができなかった。そして八カ月後、精神障害児童施設に収容されている十四歳の少女が、あの事件の犯人は自分だと告白した、が…。


*感想*
内容を欲張りすぎて上手く纏まりきれていない話に思えました。『廃用身』『破裂』と前2作品が面白かっただけに、少々残念だったわ…

冒頭で、神戸の閑静な住宅街で一家4人が惨殺されるというは衝撃的で、一気に本書に引き込まれること間違いないと思います。しかも犯罪現場は凄惨で、その手口には人間的な躊躇はいっさい見られないということから、たとえ犯人を警察が逮捕しても「心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を軽減する。」という刑法39条が適応されてしまうのか?と刑事が苦悩する辺は、読者にも39条の壁を考えさせる良い展開になり、その後の本書の行方をとても期待できる様に思えました。 しかしストーリーはいつの間にか、外見だけで健康状態や病気の進行状態を読み取ることのできる医師の話になり、元旦那のストーカーに悩む女性の話になり、そして「先天性無痛症」のイバラが登場して… と本書の軸が段々と見えなくなってしまいました。

とにかく登場人物全員のプライベートな部分を描きすぎだったと思います。白神医師がどんなコンプレックスや嗜好を持っているか、詳細に描く必要を感じなかったし、刑法39条を突き詰めるつもりがないのなら早瀬刑事や警察内部の事情も細かに描かなくて良かったのではないでしょうか。

ラストが続編をも書けそうな締め方だったのですが、もしも続編が出版されても私は読まないかなぁ



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