読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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百田尚樹 『モンスター』


*あらすじ*
田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ呼ばわりされ友達もできない悲惨な日々。そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。追われるように移り住んだ「美女の街」東京。そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だった―。


*感想*
「永遠の0」が大ベストセラーとなっている著者。じつは私もその書評の高さに惹かれて「永遠の0」を読んだのですが、戦争の描写に絶えられず途中で挫折してしまったんです しかしそんな傑作を書ける人なら他の作品(戦争系以外)でも面白い物を書けるのではないかと思い、ガラっと作風の違うと思われる本書を手に取りました。


実際に本書は、女性ならほとんどの方が興味を持っているであろう美に関する記述が多く、そして私の大好きなドロっとした“執念”“情念”が強く描かれていて、大変面白い作品でした。久し振りにページをめくる手が止まらずに一気読みをしたよ


ストーリーは、「昔醜かった女が整形美人になり、過去に自分を嘲笑った人々を見返す」という単純なものなのですが、過去と現在を交錯させて描く構成が上手くて、中だるみが一切ありません。そして詳細な美に関する記述と描写も、心理学的な分析を織り交ぜて描いていることから強い説得力があり、そして想像しやすかったです
特に私が強く興味を持ったのは「光背効果」=「その人に何か一つでも顕著ないい特徴があると、他の部分もいいものを持っていると錯覚する」という作用が人間の容姿に関しても言える。という箇所でした。芸能人に恋をするというのは、この作用があるからだったんですね。そしてこれは相手が身近な人でも効果があったとは… あらためて気が付かされました。


私も幼少の頃は太っている事と顔の作りで男の子にからかわれ辛い思いをしていたので、醜い主人公の気持ちに共感するところが多々ありました。過去に容姿について他人から傷つけられた事がある人には、本書はとても深く感じる事がある作品だと思います。そして「女の美には関心ないぜ」と思っている男性にも耳より情報()。本書は普通の文芸書に比べて少々エッチな場面が多いですよ(笑)


 



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