読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
<< 2010年を振り返って main 近藤史恵 『砂漠の悪魔』 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



- -
唯川恵 『テティスの逆鱗』


*あらすじ*
女優、OL、キャバクラ嬢、資産家令嬢―年齢も職業も異なる四人が耽溺する、美容整形の世界。次第に彼女たちは「触れてはいけない何か」に近づいてゆき…。女性の欲望を極限まで描く、美と恐怖の異色作。


*感想*
唯川恵は本当に女性の深層心理を描くのが上手い。今までは「女性心理を描くのが上手い恋愛小説家」というイメージが強かった著者だが、本書では恋愛色抑え目にして美容整形の恐怖を強く押し出し、社会的ともいえる意欲作でした。今まで読んだ唯川恵作品の中で一番面白かったです。


美容整形の世界にのめり込んで行く4人の女性をそれぞれの視点で描いていく本書。立場は違えど、コンプレックスや野望をバネに、美容整形の世界にどんどん引きずり込まれてゆくその姿は異様であり、そして誰にでも起こりうる病なのかもしれないと、戦慄させられること間違いありません。その理由は女性達の心理描写が巧みな事はもちろんの事と、現代の美容整形に関する意識の変化も上手く織り交ぜている事でしょう。特に私が納得した箇所がこちら↓


〜本文より〜
年を取ればシミやシワができて当然であり、それがその人の生き様を表している。それが今や、シミやシワは人生の汚点でしかない。美しいとか、年輪だとか言っていたら笑われる。それは汚い服を着ているのと同じで、みっともなくてだらしない姿なのだ。汚れた服をクリーニングするように、シミもシワもさっぱりと消す。治そうともしない神経の方が呆れられる。


近年「美魔女」なんて言葉もあるみたいですしね…。ただ難しいのが、確かに最先端医学を駆使してまで美と若さを保とうとするのは疑問を感じますが、どこまでの努力が「身だしなみ」という範疇になるのか?という事。本中にレーシックが出てきたのも良い例だと思いました。


単に面白いというだけでなく、美容整形に対する抵抗感が薄れてきた現代だからこそ、一読の価値のある一冊だと思います

 

 



  ├ 唯川恵 -
スポンサーサイト


- -
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
Category
Profile
Archives
Comment
Search
Mobile
qrcode
Sponsored Links