読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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道尾秀介 『月と蟹』


*あらすじ*
「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」やり場のない心を抱えた子供たちが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。やがてねじれた祈りは大人たちに、そして少年たち自身に、不穏なハサミを振り上げる―やさしくも哀しい祈りが胸を衝く、俊英の最新長篇小説。


*感想*
こんなに毒の少ない道尾秀介作品は初めてじゃないでしょうか。
少なくとも、この2年で発表してきた作品の中では一番“マイルド”な気がします(ちなみに『月の恋人』は除く
この変な“マイルド”さは、やはり『直木賞狙い』という事なのだろうか。現在4回連続で直木賞にノミネートされ続けているものの、受賞を逃している著者。次回こそ受賞したいところが本音でしょうし、しかも本書は直木賞が一番受賞されている「文藝春秋」からの出版となっているから、どうしても大人の事情というものを感じずにはいられませんでした。


ストーリーは、「悩みを抱える小学生達が、秘密の基地で自分達だけの神様を奉り祈る」というもの。
この一文でストーリーを述べるなんて、簡潔過ぎるのでは!?とお思いでしょう。仕方が無いんです、あまりに本書の内容がマイルドなため、これ以上の書き様がないんです…。主人公の机の中に差出人不明の嫌がらせの手紙が入っていたり、未亡人である母親に男の影を感じたり…と小さなエピソードはいろいろ盛り込まれているのですが、どれもあらすじとして述べるに足りずなんですよね。つまり本書はプロットよりも、心情をメインに読み取っていくものなのでしょう(←この辺りが特に『賞狙い』と感じたわ)。確かに、今回の心情と場面描写は、いつも以上に繊細で素晴らしいものになっていたと思います。


正直今回の作風は私好みではありませんでした。私の嗜好は「伏線、どんでん返しあり!のエンタメ小説」なのでね。
本当に本書が賞狙いで書いたのかどうかはわからないけれど、本書は直木賞向きの作風であることは間違いないと思うので、2011年1月に発表される第144回直木賞に選ばれることを祈ってます



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