読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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湊かなえ 『Nのために』


* あらすじ*
「N」と出会う時、悲劇は起こる―。大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために―。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。



*感想*
著者のデビュー作、「告白」がとうとう先日劇場公開されましたね。ニュースによると、ハリウッドでのリメイクオファーが来ているとか!まさに飛ぶ鳥を落とす勢いですな
こうなってくると、「告白」以降の作品の出来にも世間は注目するし、そして評価も厳しい眼でされるかと思います。今回私が読んだ「Nのために」は著者の4作品目になるのですが… 

とても面白かったです


読み始めてすぐに「またモノローグ形式かよっ」と、著者の変わらぬ執筆形式に嫌気を感じたのですが、第二章からはモノローグというよりも、4人のN達それぞれを主人公とした小説風に“過去”“事件時の模様”“十年後”が描かれ、読みやすかったし、少しずつ明らかになる真相にワクワクドキドキしました。


今回は人間描写にも深みが出てきていたと思いました。今までの作品は、ただ単に「冷酷な人」を登場させて読者に恐怖感を与えていくという具合でしたが、本書には「冷酷」ではなく「歪んだ愛の形」を持った人々が登場し、それぞれの思いや壊れた部分を上手に描いていたと思います。特に希美の母親のお嬢さまっぷりと、西崎の文学者気取りで語る「愛」についてが良かった。


母親から受けた愛という名の行為。現実世界では「かわいそうな子」と同情しかされないが、美しい文章で紙に綴れば、愛だと言ってもらえるのだろうか。
いかなる行為においても愛が理由になり得るのだと、証明してみせるのだ。


西崎のこの台詞、グッときました。そして最初に読んだ時には全く面白いと思えなかった『灼熱バード』も、西崎の過去とこの台詞を読んだ後には、一味違った作品に思えるから不思議でした。


確実に湊さん成長してますね(←なんだか上から目線ですみません
この6月に最新刊「夜行観覧車」が発売されたので、そちらも是非読みたいと思います!



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