読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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朔立木 『深層』


★★★☆☆


*あらすじ*
大学病院の医師・相川は、激務の疲れから、薬剤の投与量の計算を間違えてしまう。患者である少女は片手を失い…。医療過誤の現場をリアルに描く「針」。援助交際をしていた少女が、手錠をかけられた状態で高速道路で轢死した。少女が抱えた哀しい内面に迫る「鏡」など、実際の事件に材を取った四編。現役の法律家が、事件の背後に隠された人間性の真実に光を当てる。


*感想*
医療ミス、園児殺害、中学教諭による未成年者買春、鬱病といったテーマで描かれた短編4部作でした。


一般的に事件報道というのは、『加害者=悪』 という印象を、読者・視聴者に与える事が多いかと思います。確かに、どんな理由や過去があろうとも、殺人など法に触れる罪を犯すことは許されない事なので仕方がないでしょう。しかし本書は全話、加害者側からの目線で描かれているため、事件や事故の本質を私たち読者は読むことができます。


私が一番気になった作品は、医療過誤の現場を描いた「針」です。地位も権力もない一人の若い医師が、病院で起こった医療ミスの全責任を負わされてしまい、潰されていく模様は、本当に胸が痛くなりました。しかし、この事件が現実に報道されたら、私も事件の背景や真実を知ることなく、加害者と称される医師に嫌悪を抱いたことでしょう。


真実や正義とは一体何なのか?そして何処にあるものなのか?
考えさせられる一冊でした。



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