読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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遠藤武文 『プリズン・トリック』


★★★★☆


*あらすじ*
交通刑務所内で発見された前へ倣え姿の遺体。被害者・被疑者共に服役中の受刑者で、被疑者は脱獄した模様。しかし逃走した受刑者を追ううちに、これは単純な殺人事件ではない事が次々と明らかになっていく。
なぜ被疑者は刑務所内での犯行に及んだのか?その動機は?遺体の前へ倣え姿に意味はあるのか?
どんどん深まってゆく謎の真相は…


第55回江戸川乱歩賞受賞作


*感想*
刑務所内での殺人事件という設定と、殺害のトリックは大変面白かったが、登場人物の書き分けができていないなど、粗も多い作品でした。
本作品が第55回江戸川乱歩賞受賞作だということについて、賛否両論挙がるのは必然でしょう。


粗は確かに多かったと思います。当初主人公だと思っていた人物が、あっさり死んでしまい読者に肩すかし感を与えてしまうところや、その延長で、結局誰が主人公だかよくわからず、読者がどの登場人物にも感情移入ができない流れになっているところなど。ついでにどの登場人物にも“キャラクター”がなく、書き分けが全く出来てない上に、視点がころころと変わる展開だったので、「この人誰だったけ?」と思う箇所が多々あった。しかし、最大の穴はラストだと私は思います。著者はドンデン返しのつもりだったのでしょうが、全然ドンデン返しになってなかったですね(苦笑)あのラストには、原稿用紙100枚分程度の加筆をしないと、読者が納得できないでしょう。


しかし、刑務所内での日常が詳細に語られる点や、謎の被疑者など、全体的には魅力的な話だと私は思いました。特に、ただの殺人事件を描いたミステリー小説という枠を超えて「報復は更なる被害者を出してしまう」という強いメッセージを読者に伝えているところが良かったです。


是非自身の目で、本書が江戸川乱歩賞受賞に値する作品なのかを確かめてください。そして、読後
は巻末に載っている乱歩賞の選考委員(内田康夫・大沢在昌・恩田陸・天童荒太・東野圭吾)の選評を読むと、また面白いかと思います。

 



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