読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
<< 島本理生 『波打ち際の蛍』 main 雫井脩介 『犯罪小説家』 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



- -
北村薫 『ターン』


★★★★☆


*あらすじ*
真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。


*感想*
数年前からこの北村薫の『時と人シリーズ』が気になっていました。(1部「スキップ」2部「ターン」3部「リセット」)。しかし、気になった時すぐに本を購入、または図書館で借りないと、「興味を惹かれた」事を忘れてしまうのですよね(^▽^;)  それは私の記憶力に問題があるとか!? いやいや、きっと日々次々に出版されていく新刊があまりに多いせいだと私は信じているのですが…。


そんなこんなで、やっと読むことになった本書は、なかなか面白かったです。本書は普通の過去や未来にタイムスリップをしてしまうという話ではなくて、『定刻がくると、一日前に戻ってしまう。そしてそこの世界には自分以外誰も存在しない…』という少々目新しい展開なのです。時空間を飛ぶ物語というのは、人類にとって永遠のテーマであり、魅惑的なものですよね。
物語の進行方法も、主人公真希が天の声(心の声?)と対話しながら進んでいくという、変わった手法で面白かったです。読み始めた直後は、この天の声との対話を鬱陶しく感じたのですが、話の中盤に差し掛かる頃には、真希の考え方や心理を描写するのに欠かせない存在になり、そしていつの間にかこの2人の繊細でテンポの良いやりとりにとても惹きつけられていました。


もしも自分が真希の様に、「定刻がくると、一日前に戻ってしまう。」世界に迷い込んでしまったらどうするだろうか?
私なら… お料理を沢山作って後片付けをしない(前日に戻ると、物体の位置も元通りに戻ってしまうため)とか、なかなか購入するキッカケがつかめない、高級お菓子を片っ端から食べたりする(所持金額も元通りになるため)などかな。なんだか小さな夢ですね、しかもどちらも『食べ物系』の願望だσ(^_^;)


しかし、この『孤独に同じ日を繰り返し過ごす世界』に耐えられる人は、そうそう居ないでしょう。
「何日前には何をしていたということが残らない限り、明日という日が朧になる」
全くその通りだと思いました。

自分の精神力の強さと、モラルについて気付かされる話だと思います。是非読んでみてください。



★か行 - その他の作家 -
スポンサーサイト


- -
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
Category
Profile
Archives
Comment
Search
Mobile
qrcode
Sponsored Links