読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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島本理生 『波打ち際の蛍』


★★★★☆


*あらすじ*
川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日通院先で植村蛍に出会い、次第に惹かれてゆくが…どこまでも不器用で痛く、眼が眩むほどスイートな恋愛小説。


*感想*
島本さんらしい、穏やかで美しい文章の本でした。ストーリーに派手さや、驚愕の展開はないのだけれど、流れるような文章の底に力強さを秘めた芯のある話だったと思います。著者によるあとがきにも書かれていた通り、「人と人が響きあう作品」でした。良かったです。


私は、純文学と恋愛小説をあまり好まないのですが、島本さんの恋愛小説だけはとても好きなんです。その理由は、話の情景と登場人物の心情がとても繊細に描かれていて、鮮やかに想像できるからだと思う。そして、あともう一つ最大の理由としては、露骨な性描写がないところです。恋愛小説にはどうしても男女の交わりを描かざる負えない場面があると思いますが、島本さんの小説には即物的なシーンがありません。今回の波打ち際の蛍でもそうでした。それでも麻由が蛍を異性として意識していることがちゃんと伝わってくるんですよね。


最初に会ったときと同じストライプのシャツ。
一枚隔てただけの、肩。
脂肪のない腕。
長い指先。
男の人すぎる体の存在感に、めまいがする。


私にはこの文章がとてもセクシーで官能的なものに思えました。異性に対してドキっとした瞬間って、たしかに「まめい」を感じますよね。

麻由の状況を理解できる読者は少ないと思いますが、文章はとても綺麗なのでおすすめの1冊です。
 



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