読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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本多孝好 『真夜中の五分前 side - A』『真夜中の五分前 side - B』


★★★☆☆

*あらすじ*(「BOOK」データベースより引用)
小さな広告代理店に勤める僕は、学生時代に事故で失った恋人の習慣だった「五分遅れの目覚まし時計」を今も使っている。その五分ぶん、僕は社会や他人とズレて生きているようだ。そんな折り、一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。かすみは、双子であるが故の悩みと、失恋の痛手を抱えていた。かすみの相談に乗り、彼女を支えているうち、お互いの欠落した穴を埋め合うように、僕とかすみは次第に親密になっていく―。

*感想*
一言でいえば、不思議な本でした。主人公とその他登場人物が同じで、ページ数もそう多くはない話なのに、わざわざ『side-A』『side-B』と巻を分けているのも不思議だし、恋愛小説の様でも結局恋愛小説でなかったのも不思議だし、私の好みの本ではないと何度も感じつつも最後まで結構集中して読めてしまったのも不思議でした。
これが“本多ワールド”というものなのかしら?

主人公を筆頭に、登場人物達の言動が私には思いもつかない視点で動いていて、幾度となく良い意味で意表をつかれました。かすみが登場した時には、これからベタな恋愛小説が描かれるのかな?と思わせ、しかしそんなベタで陳腐な恋愛には発展せず。会社内の人間関係に翻弄されていくのかな?と思わせ、side-Bでは、あっさり転職しているし 笑。

特別好きな内容ではなかったけれど、飽きることなく最後まで読めたのは、きっと文章力があるからなんだろうな。時々出てくるクドイ文章が心に引っかかり、心の中で反芻させる箇所がいくつかありました。
「人はその人のことを好きだと思うからその人の顔を見るのか、それとも、人はその人の顔を見ているとその人のことを好きになっちゃうのか」という分かりやすい文章から始まり、
「今、彼の前にいるのは僕であって、僕ではない。僕自身はそのことに殊更気を使っているわけではない。けれども、僕のままに発した、だから僕らしいはずの僕の言葉は、彼らの中で僕ではない誰かの、その誰からしい言葉に翻訳されていた。それで、結局、僕は何なんだ?」と超クドい文章まで。

久し振りにクドイ文章を書く男性作家に出会った気がします。こういうスタイルもたまには読み応えがあるので、是非著者の他の本も読んでみたいと思いました。


  ├ 本多孝好 -
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