読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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奥田英朗 『邪魔』


★★★★☆

*あらすじ*
●渡辺裕輔、高校三年生。悪友の弘樹・洋平と共に夜の街で遊び暮らす日々を送る不良少年。ある日、3人が親父狩りのターゲットに選んだ男は刑事の九野だった。その数日後、3人は何故か暴力団から指名手配されることになる。

●九野薫、36歳、刑事。上司からの命令で嫌々ながら同僚・花村の素行調査を担当し、花村から逆恨みされることになる。そんな時、不可解な放火事件が発生し、九野は第一発見者である及川恭子の夫を疑い始める。

●及川恭子、34歳。サラリーマンの夫と子供2人の4人家族で東京郊外の住宅に住む平凡な主婦。平凡だが幸福な暮らしを送っていたのだが、夫の勤務先の放火事件を機に幸せが揺らぎ始める。

日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

2002年版「このミステリーがすごい!」第2位
第4回大藪春彦賞受賞

*感想*
奥田英朗といえば、『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『マドンナ』『ララピポ』など、明るく笑える軽快な話を連想しがちかもしれませんが、本書は『最悪』に引き続き、人間が窮地に追い込まれていく重い話をスピーディーに描いている傑作です。

渡辺裕輔、九野薫、及川恭子、この3人の視点で物語は進み、最初は無関係に思えた3人のエピソードが、ある放火事件をきっかけにだんだんと交錯していきます。前作の『最悪』でも同様の構成だったので、この3人の登場人物達が出揃った時点で「いつ、どこで、どうやって、この3人は交錯し始めるのだろう!?」と非常にワクワクしました。裕輔が暴力団に指名手配される展開や、九野が妻を亡くしてから不眠症に陥っている事、そして恭子がパートの雇用条件改善運動に関わってゆく姿など、それぞれ3人のエピソードだけでも深く面白いのに、この3つが重なり合って1つの放火事件を描く内容は本当に面白かったです。私はこういう本がかなり好きなんだと思います。結構長い話だったのですが、ページをめくる手が止まらない勢いで読み進めてしまいました。

笑える奥田作品しか読んだことがない人に絶対お勧めしたい一冊です!


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