読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
百田尚樹 『カエルの楽園』


*あらすじ*
安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、平和で豊かな国「ナパージュ」にたどり着く。そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守り穏やかに暮らしていた。ある事件が起こるまでは―。平和とは何か。愚かなのは誰か。大衆社会の本質を衝いた、寓話的「警世の書」。

*感想*
凄い本でした…びっくり 
帯や書評で、ただの寓話やフィクションではない本だろうと思っていたのですが、想像していた以上に、私達日本国民が真剣に向き合って考えていかなければいけない憲法9条と外交問題をガッツリと題材に取り上げていて、“心優しいツチガエル”すぎた今までの自分を猛省した、政治色100%本でした。

物語は、平和で豊かな国『ナパージュ』で唱えられている“三戒”を貫くことによって、永久の平和と安全が保たれるのか!? というのがメインテーマになっています。その三戒とは日本の憲法第9条『戦争を放棄します』『戦力を持ちません』『国の交戦権を否定します』)に匹敵するものと思われます。その三戒だけでなくナパージュの南方の土地には、スチームボートというアメリカ基地軍を彷彿とさせる巨大なワシがナパージュを監視していたり、全ての設定が現実でした。

物語の中盤からは、三戒を撤廃(改正)するかどうがの議論が繰り広げられ、まさしく今の日本のことで、それから後の物語はフィクションにすぎないのですが、でも『今日本が変わらなかったらどうなってしまうのか?』という未来図の可能性の1つを描いてくれていて、ナパージュのカエルたちと同じ選択を今の日本がしたからって、同じ結末になるとは限らないけれど、でもそいうい可能性もあると警告している衝撃作でした。

これは予言本ではないから、同じ末路を辿るわけではないということを念頭に、本書は多くの人に読まれるべきだと思います。
同意結構!!反論結構!!とにかく政治や法律については、無知で無関心が一番の罪だから。

政治経済と法律に疎い私なりに理解した本書登場人物の現実名はこちら

◆ナパージュ:日本(NAPAJ←逆から読んでね)
◆ツチガエル:日本人
◆ナパージュの王:天皇
◆三戒:憲法第9条
◆スチームボート:アメリカ軍(基地)
◆ウシガエル:日本を狙う諸外国 中国?
◆デイブレイク:朝日新聞(daybreak→夜明け→朝日)
◆ハンニバル三兄弟:自衛隊(陸海空)
◆プロメテウス:自民党
◆ガルディアン:民主党
◆ハンドレッド:百田尚樹?
◆フラワーズ:SEALDs

この他にも『謝りソング』『シャープパイプ』『プランタン』など、確実に実在する何かを描いていると思われる人物や事柄があるのですが、私の頭脳では何を指しているのかわかりませんでした… 
まだまだ勉強が必要ですね(反省)

活字界では有名な本書だけれど、活字に興味がない人々にも本書を知ってもらいたいです。
そして一緒に日本の未来を考えていかないといけないですね。


  ├ 百田尚樹 -
百田尚樹 『永遠の0』


*あらすじ*
「生きて妻のもとへ帰る」
日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。
元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。
はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!

*感想*
今更ながら『永遠の0』を読みました。2012年にヒットした作品なので、自分でも“今更感”があり手を出していなかったのですが、先日の「テレビ東京開局50周年特別企画 3夜連続ドラマ放送(2015年2月11・14・15日)」をキッカケに読むことにしました。(ちなみに私は映像よりも原作を先に読みたい派なので、ドラマは録画しておいてまだ観ていません)

読んだ感想は…

もっと早く本書を読むべきだったと後悔する程に素晴らしい作品でした悲しい

多分もう多くの方が本書を読んでいる、もしくは映像を観ていると思うので、あらすじはご存じだと思いますが、「生きて帰る」という強い信念の下に戦闘機に乗っていた宮部久蔵がなぜ「特攻」という十死零生の任務を果たすことになったのか… そこには深い背景と理由が隠されていて、その結末を読んだ時は鼓動が速くなり、体が震え、そして涙がひたすら流れました悲しい

しかし、本書の素晴らしいところは、久蔵の最期についてのミステリー的部分だけでなく、戦争がいかに悲惨なものだったのか、戦争の司令部がいかに兵隊の命を軽々しく扱ってきたのか、そしてその一番底辺で一兵隊として特攻に生かされる青年たちがどれほどに過酷な任務を背負わされていたのか、そいういう戦争の詳細を丁寧に描いているところにあると思いました。
更には、国民の思想をよからぬ方向へリードしてきたマスメディアに対しても強い批判を書き込んでいて、戦争を多角的に読者に考えさせる名作だったと思います。

本書を読んで、自分がいかに戦争の事を知らず、そして興味も持たずして生きてきたのかを恥じました。その証拠に、私は今まで神風特攻隊は『志願制』で、志願した兵隊は死を恐れない勇敢な人々であり、そしてその攻撃は日本には必要なものだったと思っていたからです。しかしまさか厳しい戦局で、負けるとわかっていながら、弔い合戦のために若い兵隊たちが『志願制』という名の下に強制的な特攻が使われていたなんて言葉を失いました。私達は戦争というものがどれだけ国と町と人を傷つけてきたのか後世に伝えて行かなければ絶対にいけないと思います。そのために私もこれから少しずつ戦争について勉強していきたいと思います。そして今年の終戦記念日には、私も黙禱をしたいと思います。

百田さん本当に本当に素晴らしい作品をありがとうございました。



***2015年3月23日追記***

上記で述べた「テレビ東京開局50周年特別企画 3夜連続ドラマ放送(2015年2月11・14・15日)」を昨夜見終わりました。
主演の向井理さんをはじめとする、出演者の皆様の演技も、そして脚本も素晴らしく頭が痛くなる程に泣きました。
戦争用語とその戦場の様子がかなり省かれてしまっているので、本書を読んで感じた戦争の悲惨さが「家族への愛」に繋がったものとしての悲しみとしか残らなかったのが少々物足りなくも感じましたが、映像でしか伝えられない空戦の描写や、資料館での場面など、百聞は一見にしかずな良さもとてもあって良い作品でした。
そして、なんとラストが原作とドラマは少し違ってるんですね!でもどちらのラストも本当に良かったので、本とドラマで2度楽しめました。
どちらか一方しか読んでない(見てない)方は、是非とも両方読んで(見て)くださいね〜(^○^)


  ├ 百田尚樹 -
百田尚樹 『海賊とよばれた男』


*あらすじ*
「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。2013年本屋大賞1位

*感想*
体が震える程に深い感動と感銘を受けた作品でした悲しい
今まで600作品近い本を読んできましたが、本作品程に読後放心状態になった作品はありません。計り知れぬ懐の深さとスケールの大きい視野を持ち、そして日本の未来の繁栄を願い止まなかった男、国岡鐡造。本書で語られる鐡造の波乱万丈な一生がフィクションであっても素晴らしい物語なのですが、それが実在した出光興産創業者である出光左三さんを描いた実話だったということで、本当に沢山の勇気をもらい、そして現代に生きる私たちも日本の更なる発展を考えるべきなのではないかと思った、傑作中の傑作作品でした王冠2

「出光興産株式会社」と聞くと皆さんは一番に何を思い浮かべますか? 私はズバリ「題名のない音楽会」ですイヒヒ(笑)もしくはやっぱり「ガソリン」かな。と、まぁ、今や知らぬ人がいない大企業であり、平和な1企業なのですが、その過去はとても波乱に満ちたものでした。本書ではその創業者(出光左三)の学生時代から95年の生涯を終えるまでを、登場人物たちの名前は変えているものの、実話に沿って描いています。
もうそれが本当に読んでいて息が詰まり胸が痛くなるほどに、やるせない多くの事件が国岡商店を襲うんですよ悲しい。なぜやるせないのかというと、その「敵」とは、戦後日本の復興・自立・そして繁栄を考えずに、目先の欲や権利に惑わされている同じ日本人たちだったからなのです。
しかし幾度となく窮地に立たされながらも鐡造は会社を大きくさせることに成功していきます。それは「たとえ九十九人の馬鹿がいても、正義を貫く男がひとりいれば、けっして間違った世の中にはならない。」という鐡造の言葉通りに…。

日本人が忘れかけている「勇気」「誇り」「闘志」そして「義」の心を持った男たちの姿を余すことなく書き切った本書、絶対に絶対に一読の価値ありです!!ぴかぴかぴかぴか
『石油の一滴は血の一滴』
『石油のために戦争を始めて、石油がなくて戦いに敗れ、今度は石油によって支配される』

そんな時代と国岡商店(出光興産)の歴史を是非読んでみて下さい。お願いだから読んでください。本当に胸が痛く、そして熱くなる作品なんです。こんな素晴らしい本を世に送り出してくれた百田さんありがとう!!そして今の日本を作ってくれた出光左三さんありがとう!!

ちなみに2014年7月16日に文庫本で販売開始しますよ〜ラブ 文庫はお得だねラブ


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百田尚樹 『夢を売る男』


*あらすじ*
敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦…。牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは―。現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。

*感想*
明日2013年6月9日に百田さんが情熱大陸に出演されるテレビということで、急いで本書を読みました。とは言っても、番組中で詳しく作品が紹介される場合「永遠〜」か「海賊と〜」辺りでしょうがねイヒヒ

幅広い作風をお書きになる百田さんぴかぴか 今回は「一般人が書いた文章を出版社と著者による費用折半で出版させるビジネス」が舞台になっていて、カスみたいな原稿を出版させるまでのエンタメ小説としても楽しめますし、出版業界と小説家、そして自己顕示欲の強い人々についての辛辣な意見を読めるという楽しみもありました。本好きな人には絶対に面白い作品だと思うので絶対に読んでほしいです!!

本書には頭や心に残る文章もたくさんありました〜ラブ ビジネス的には「才能とは金のある世界に集まるんだ。」が印象的でしたが、売れない作家をこき下ろす文章も辛辣で頭に残ったし、さらにはご自身のことを「百田何某(中略)いずれ消える作家だ」と自虐を入れている所も衝撃でしたたらーっ
あと、読書感想文ブロガーの登場にはまさしく私の事を指摘されていると思って、読んでいてなんだか心地悪かったです(笑)いつも偉そうな感想を書き、そして図書館で借りて読んでしまいスミマセン唖然

「永遠〜」や「海賊と〜」をイタリアンレストランに例えるならば、本書は「たこやき屋」的な重みの内容だと思うのですが、ちゃんと大きなタコが入っている食べごたえのある美味しいたこ焼きでしたぴかぴか 百田さんどうもありがとぉ〜〜ラブ


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百田尚樹 『プリズム』

*あらすじ*
「僕は、実際には存在しない男なんです」世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子。ある日、聡子の前に、屋敷の離れに住む謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、ときに女たらしのように馴れ馴れしくキスを迫り、ときに男らしく紳士的に振る舞った。激しく変化する青年の態度に困惑しながらも、聡子はいつして彼に惹かれていく。しかし彼の哀しい秘密を知った聡子は、結ばれざる運命に翻弄され―。

*感想*
率直に感想を言わせて頂くと「オジサンが頑張って書いた恋愛小説」だと思いました。

人妻とある秘密を抱えた青年の恋愛を描いているのですが、互いに惹かれ合っている様子の描き方がとにかく野暮ったい聡子も卓也も魅力的に思えなかったし、挙句の果てに「素敵なセックス」がどーのこーのと、即物的な書き方が非常に鼻に付きました

青年の秘密についてはよく書けていたと思います。しかし私は多重人格者の話が嫌いなので、読んでいて非常に苦痛でした。貴志祐介の『十三番目の人格(ペルソナ)Isola』を読んで以来、多重人格者が出てくる話は敬遠していたのにも関わらず迂闊だったわ
“お酒に酔った時”と“シラフの時”どちらが本当の性格なのか?などの、聡子と旦那の会話は興味深かったですけどね〜。

「永遠の0」などを読んで、百田ファンになった方は本書にガッカリする可能性が高いと思いますよ。。。ご注意ください



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百田尚樹 『幸福な生活』

* あらすじ*
「道子さんを殺したのは、私なのよ――」
認知症が進んでから母は、出鱈目な事をよく喋るようになった。
しかし僕は、久しぶりに訪れた実家の庭で、昔とても気に入っていた人形を見つけたことをきっかけに、おそろしい過去を蘇らせることになった……(「母の記憶」より)。
サスペンス、ファンタジー、ホラー……、様々な18話の物語、そのすべての最後の1行が衝撃的な台詞になっているという凝った短篇集。

*感想*
最後の一文が「オチ」になっていて、話を完結させるという短篇集でした。1話が約15ページの物語で、色々な種類のオチが用意されています。サスペンス?ミステリー?ホラー?と、各話思考を凝らしてあって大変面白かったのですが、18話もあるとさすがにオチが想像出来てしまう話もありました オチが想像できても、それをどの様な一文で「落とす」のかを考えるのも楽しかったですけどね

私が特に印象に残ったのは「深夜の乗客」という、タクシー運転手が主人公の話です。「長年タクシー運転手をしていると一度は幽霊を乗車させてしまう」という呟きが話中にあったのだけれど、本当ですかね…?そしてこの話の主人公である運転手が乗車させてしまった、気味の悪い女の正体は…。。。
これはなかなかGOODなオチだったと思います。

1話だいたい15分位で読めるので、まとまった読書時間を確保出来ない方にオススメな1冊です
『ラスト1行の衝撃』を是非楽しんでください



  ├ 百田尚樹 -
百田尚樹 『モンスター』


*あらすじ*
田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ呼ばわりされ友達もできない悲惨な日々。そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。追われるように移り住んだ「美女の街」東京。そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だった―。


*感想*
「永遠の0」が大ベストセラーとなっている著者。じつは私もその書評の高さに惹かれて「永遠の0」を読んだのですが、戦争の描写に絶えられず途中で挫折してしまったんです しかしそんな傑作を書ける人なら他の作品(戦争系以外)でも面白い物を書けるのではないかと思い、ガラっと作風の違うと思われる本書を手に取りました。


実際に本書は、女性ならほとんどの方が興味を持っているであろう美に関する記述が多く、そして私の大好きなドロっとした“執念”“情念”が強く描かれていて、大変面白い作品でした。久し振りにページをめくる手が止まらずに一気読みをしたよ


ストーリーは、「昔醜かった女が整形美人になり、過去に自分を嘲笑った人々を見返す」という単純なものなのですが、過去と現在を交錯させて描く構成が上手くて、中だるみが一切ありません。そして詳細な美に関する記述と描写も、心理学的な分析を織り交ぜて描いていることから強い説得力があり、そして想像しやすかったです
特に私が強く興味を持ったのは「光背効果」=「その人に何か一つでも顕著ないい特徴があると、他の部分もいいものを持っていると錯覚する」という作用が人間の容姿に関しても言える。という箇所でした。芸能人に恋をするというのは、この作用があるからだったんですね。そしてこれは相手が身近な人でも効果があったとは… あらためて気が付かされました。


私も幼少の頃は太っている事と顔の作りで男の子にからかわれ辛い思いをしていたので、醜い主人公の気持ちに共感するところが多々ありました。過去に容姿について他人から傷つけられた事がある人には、本書はとても深く感じる事がある作品だと思います。そして「女の美には関心ないぜ」と思っている男性にも耳より情報()。本書は普通の文芸書に比べて少々エッチな場面が多いですよ(笑)


 



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