読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
麻耶雄嵩 『貴族探偵』

 

 *あらすじ*

信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。 警察上部への強力なコネと、執事やメイドら使用人を駆使して、数々の難事件を解決してゆく。斬新かつ精緻なトリックと強烈なキャラクターが融合した、かつてないミステリーが誕生!傑作5編を収録。

 

*感想*

現在、相葉雅紀さん主演で放送されている月9ドラマ『貴族探偵』の原作になりまするんるん

 

これは是非ともドラマ化の前に読んでおこう!!と思ったのですが、残念ながら初回放送までに読み終えることができませんでした泣き顔 でも「原作Firstぴかぴか」のポリシーに則り、まだドラマは見ていませんよ〜〜イヒヒ

 

とういうことで、純粋に本の感想を…ラブ

 

あらすじにもあります通り、本書は謎解きミステリーの短編集です。事件の起こる場所や状況は各話それぞれ違うものの、その謎を解くのは“貴族探偵の使用人”であり、その貴族探偵は現場に居合わせる“美しい女性を口説く”という、お決まり事項のある小説でした。

 

トリックは解けてみれば案外単純だったものから、少々ややこしいものまであり、幅広く楽しめました。

 

私が特に「くぅ〜〜〜 そういうトリックだったのかてれちゃう」と苦虫を嚙んだように悔しくなった話は、単純なトリックだった方に分類される、第二話目の『トリッチ・トラッチ・ポルカ』でした。

発見された遺体には頭と腕がなく、後日別の場所からその頭と腕が発見されたのですが、なぜ犯人はわざわざ頭と腕を切断したのか… それはストレートにアリバイ工作に不可欠な理由があってやったことだったので、ラストがすっきりしていて良かったですムード

 

逆に、トリックがややこしかったのは、第三話目の『こうもり』でした。こちちらのトリックは、映像ではなく、文章でこの物語を楽しみ、推理しようとしている読者にはかなり不利なトリックが使われていて、これはトリックが暴けなくて当然だったと思います。。。モゴモゴ

 

 

↓ここからネタバレ↓

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『トリッチ・トラッチ・ポルカ』のトリック

犯人は、小関仁美という美容師だった。アリバイ工作のために、遺体の頭と腕を持ち帰り、それにケープをかけて、髪をセットしているところを他のお客に目撃させて、死亡時刻詐称をした。

→感想:生首や腕から血が滴ったり、生臭さがなかったのか?と私としても細かいところが気になるのですが、フィクションなのでそこまで気にしてはきっといけないのですよね…ひやひや

 

『こうもり』のトリック

佐和子を殺害したのは、義兄である大杉道雄だった。殺害時刻に妻と女子大生2人とランチをしていたというアリバイがあったが、じつはそれは大杉の替え玉だった(過去に大杉を語って無銭飲食していた男)。妻の真知子は佐和子殺害のグルだったのと、女子大生2人は大杉に会うのが2度目だったので、替え玉と気が付かなかった。

→感想:うーん…替え玉の大杉からはたばこの匂いがしたなどのヒントは読者に与えてくれてはいるものの、やはり小説は「言葉で勝負」すべきだし、替え玉作戦が有効になってしまうと、この世のミステリーのトリックが崩壊してしまうので、私としてはこのトリックは「なし」かな…汗

 

 

本書をドラマ版キャストを思い浮かべながら読むと、事件の関係者である女性たちを毎度口説く貴族探偵役には相葉くんというより、手越くんの方がイメージに合うな… と思ったのですが…イヒヒ ドラマでは女性を口説くシーンはないのかな!?

 

是非ドラマ版も観てみますね〜ラブ



★ま行 - その他の作家 -
又吉直樹 『火花』


*あらすじ*
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。

*感想*
やっと読みましたよ〜るんるん 今年一番の話題作! そして歴史に残るヒット作品を!
売れている分だけ読者のレビューは賛否両論になっておりますが、私としては
「お笑いを文学的に描くとこういうことになるのか」
と興味を持ちながら楽しく読むことができた良作でしたかわいい

本書は、売れない芸人2人の師弟関係を通して、お笑いとは何か?自分らしい生き方とは何か?を問うてくる作品でした。
芸人の世界の裏側を現役芸人が描いているので、その生活や舞台での様子にリアリティーがあったり、ちょっとしたボケとツッコミに笑えたりと面白いのですが、本書の一番の読ませどころは、芸人2人(師:神谷、弟:徳永)のパワーバランスの描き方だったと思います。
能書きを垂れる神谷に、敬意をこめつつ鋭い質問をする徳永。
神谷の奇才・異質ぶりを憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り交じった感情で恐れながら愛す徳永。
そんな二人の関係は一生続いていくのかと思っていたら、出会ってから約10年の時を経て、徳永が神谷の奇行に冷静に物申す時がきたときには、「慈悲」という文字が私の心を占め、泣きたくなりましたポロリ
神谷は自論を強く持ち、能書き垂れで、後輩に対してのプライドも高く、でも生活が破たんしてしまっている本当にダメな男だけれど、徳永の目を通して見ると、繊細で良い人に見えてくるから不思議ですね。

エンタメ小説ではないので、即物的な面白さはない作品なのですが、人の心の繊細な部分を感じさせてくれて、読者の感受性を刺激する良作だと思うので、是非読んでみてくださいね〜桜


★ま行 - その他の作家 -
三上延 『ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』


*あらすじ*
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。

*感想*
2013年1月〜3月に、剛力彩芽さんとAKIRA(EXILE)によってドラマ化テレビされたシリーズ。このドラマ制作発表があった時点で、本シリーズを読みたいと思っていたのに、気が付けば1年半も過ぎてしまいました…汗ちなみにドラマは観てませんたらーっ

ドラマ化されたということで、あらすじをご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ざっくり言うと「古書に纏わるミステリーを、古書堂の美人店長が解き明かしていく」という物語です。
これがですね… 想像以上に面白かったんですよ〜〜ラブラブぴかぴか 
やはりドラマ化される作品っていうのはイイモノ持っているってことなのかな。
メディアワークス発行作品ということで、かなりライトノベルな雰囲気を予想していたのですが(別にラノベが悪いというわけではないですよ)、各話に登場する古書の歴史や裏話がしっかりと綴られているし(太宰の自殺未遂歴、新潮文庫にしかスピンがついていないetc…)、本書のメインストーリーにあたるミステリーの部分も、グロテスク過ぎない「日常の謎」に徹底していて、古書堂店長が謎解きするには丁度良い内容で、気持ちよく読めました。1話〜3話の短編に登場した内容が、4話目に総出演するという構成も、より本書に思い入れを抱ける構成で良かったですしね!!

本書に登場するのは古書だけなのですが、活字をこよなく愛する我々読者にも、本の虫の栞子さんの気持ちがよくわかる描写で、きっと感情移入できると思います桜
そしてどんなにCGや3Dなどの映像技術が進化しようとも、活字には文章でしか表現できないその世界と、そして本自体に込められている著者の思いが溢れている一種の芸術品だなと、本書を通して再認識しました。

やっぱり私も一生本の虫であり続けること間違いなしだなわーい
そしてこのビブリア古書堂シリーズを読破したいと思いまするんるん


★ま行 - その他の作家 -
松田青子 『スタッキング可能』


*あらすじ*
“あなた”と“私”は入れ替え可能?小さかろうがなんだろうが希望は、希望。
日本社会を皮肉に照射する表題作「スタッキング可能」をはじめ、雑誌掲載時より話題の「もうすぐ結婚する女」など、たくらみに満ちた松田青子初の単行本が、多くの推薦者により贈り出される!

*感想*
まず『スタッキング』という意味ですが、どうやら『積み重ねること』の様ですね。もしくは本書の作中から読み取るに『入れ替えること』とか。

本書には他の短編も掲載されているのですが、とりあえず表題作の「スタッキング可能」から感想を書かせていただくと… この世界観、私には全く理解できませんでした…唖然爆弾
王様のブランチでの紹介もあったし、Amazonの掲載ページには多くの著名人からの絶賛コメも書かれていたのですが、これは非常に賛否分かれる作風ですね汗

会社員として働いたことある人ならば、誰しも一度は抱いたであろう苛立ち、ストレス、そして不満を、「A田」「B山」「C川」「D村」などの記号とも取れる登場人物たちが展開させていきます。つまり、結局あなたが誰かと入れ替わっても(スタッキングしても)また同じ様な悩みやストレスを感じるでしょう。ということがシュールに描かれている内容みたいなんですよね。←「みたいなんです」ってかなり弱気発言なんですが、本書を全く理解できなかったから、構成や感想を語る自信がないんですがく〜。ちなみに一番理解できなかったのは、黒太字で綴られた巻頭と巻末のミロやホームズさんが登場してくるところ… 理解できなかったのは私が無知なだけかもしれないけれど、読後感が悪かった事だけは確かですどんっ

唯一「ウォータープルーフ嘘ばっかり」は、OLあるあるネタみたい内容で楽しかったけれど、これは小説というよりも「コントのネタ」みたい書き方と内容だったので、やはり本書への評価は星2つということにさせていただきました…

誰かに本書を詳しく解説してもらったら、こんな私でも本書を楽しむ事ができるのかなぁ… うーんあまりそうとも思えないけれど、もし身近に本書を絶賛する人がいたならば解説をきいてみるね〜ひやひや


★ま行 - その他の作家 -
本谷有希子 『乱暴と待機』

*あらすじ*
二段ベッドが置かれた、陰気な借家に同居する“妹”こと奈々瀬と“兄”英則。奈々瀬は家にこもり「あの日」から笑顔を見せなくなった“兄”を喜ばせるため日々「出し物」のネタを考えながら、英則からこの世で最も残酷な復讐をされる日を待ち続けている。一方、英則はそんな“妹”を屋根裏に潜り込んでは覗く、という行為を繰り返していた。そこへ英則の同僚・番上が訪れ…。

*感想*
『王様のブランチ』で本書が紹介されたので読んでみました〜テレビ 少々マニアックなテイストなので、この独特な世界観に魅了される人とそうでない人、二手に分かれる話だったと思います。そして私は残念ながら後者の方だったわ…汗

“妹”への復讐を考える“兄”英則。
“兄”からの復讐を待つ“妹”奈々瀬。
二人の奇妙な同居生活は、色々なことに『気づかないふり』をしながら成り立ったいた。しかしそこに英則の同僚、番上とその彼女あずさが現れ、二人っきりだった世界に変化が訪れ。。。という話。
登場するのはたった4人なのですが、その4人が壊れている人々なんです。特に兄・英則と妹・奈々瀬は、主人公なだけあって素晴らしい(?)壊れっぷりでした。このズレた感覚を「面白い」と感じる人もいることでしょうが、私としては「非現実的」に思えて、話に入り込めず、奈々瀬の「嫌われたくなくて誰とでも寝てしまう」という行動については、イライラを通り越して怒りの感情ぶーすら湧いてきたよ

著者の本谷有希子さんは、「劇団、本谷有希子」の主宰であり、劇作家・演出家としても活躍されている方だそうですね。そして本作品も浅野忠信・美波・小池栄子・山田孝之らによって映像化されたとのこと。本書には全然共感とか面白みを感じられなかったのですが、小池栄子さんの演技好きハート大小ですし、この不思議な世界をどう実写するのか少し興味があるので、チャンスがあったらDVDをレンタルしてみたいと思いま〜すかわいい


★ま行 - その他の作家 -
松田奈月 『記憶の海』

*あらすじ*
ある大学の研究所で進む、記憶のメカニズムの解明。記憶とは何なのか。記憶はなぜ「嘘」をつくのか。そして、第三者が記憶を共有することは可能なのか―。過去の記憶を失い、長期記憶を保持できなくなった広田学は、被験者として研究に参加し続ける。彼だけが知らない。すぐ傍らで、恋人の小野里美が助手を務めていることを。―2009年、TBS・講談社第2回ドラマ原作大賞受賞。


*感想*
講談社とTBSテレビの主催による「ドラマ原作大賞」の第二回大賞を受賞した本書。
ドラマは2010年3月22〜25日(4夜連続)にTBSテレビ系で全国放送されたそうです。


ドラマ化を前提とした公募文学賞なので、大賞受賞作の本書はもの凄くドラマチックな展開があるストーリーなのだろうなと思っていたのですが… 意外と地味な内容でした。「地味」というと「面白くない」という感想に繋がってしまいそうですが、ちゃんと面白いのでご安心ください。派手な場面展開はないけれど、記憶というものに対しての文章がとても力強くて感動的な話なのです。


私は「これだけは忘れたくない」と思う瞬間が、今までにどれだけあっただろうか?


読中そう自問してみました。そしてその答えを持って、3分間しか記憶を保持できないマナブと、彼を支える里美を見たら、心がえぐられる悲しさが広がり涙が出ました。
里美の言うとおり「記憶は事実の記録ではなく、揺れ動く感情の痕跡」なのかもしれない。だから「忘れる」という事は、日常生活への支障とは別問題に悲しいことなのだろう。
あぁ。。切ない。。。 学と里美に幸せな未来が待っていますように!!


ドラマ化HPはこちら
 



★ま行 - その他の作家 -
三崎亜記 『となり町戦争』
となり町戦争 (集英社文庫)

★★☆☆☆

*あらすじ*
ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描く第17回小説すばる新人賞受賞作。

*感想*
テーマはとても良いものだと思うのですが、内容は全然面白くなかったです…(^▽^;)

「目に見えない戦争」を描いているので、暴力的・残酷的なシーンは全く無くて気分を悪くするような事はないのですが、故に現実感・親近感を感じられず感情移入とはほど遠い話になってしまったのではないかと思います。

戦争の偵察業務を通して、主人公が役場の戦争推進室に勤める“香西さん”と夫婦生活を始めたり、そこに特別な交わりを持たせたることの必要性を私は感じられなかったのですが、皆さんはどう思ったのだろう?

面白くなかったので、あまり多くの感想を述べることができないのですが、ひとつ深く「なるほど」と思った事がありました。それは「なぜ戦争をしなければならないのか?なぜ隣町の人間と殺し合いをしなければならないのか?」との質問を町民から役場の人間にした際、役場の人間の答えは「我々は隣町と“殺し合い”は行っておりません。殺し合うことを目的に戦争をしているのではなく、目的達成のために戦争をしていて、その結果として死者が出るということです」と答えたところです。
今までテレビのニュースで戦争報道を見るたびに「なぜ殺し合いなんて悲しい事をこの人たちはしているのだろう…」と私は思っていたので、その答えが見つかった気がしました。戦争の渦中にいる人は“殺し合い”をしているとは思ってないのかもしれないのですね、悲しいことに…。

前回の感想文で「暗くて重い話を読みたいなー」と書いたのですが、本書は「暗いけど面白くは無い」話でした。 好みの本に出会うって本当に難しいですね…。


★ま行 - その他の作家 -
松本清張 『点と線』
点と線


★★★☆☆

*あらすじ*
福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。

*感想*
本当はテレビドラマの影響で、米倉涼子主演『黒革の手帳』、中居くん主演ドラマ『砂の器』を読もうと思ったのだけれど、どんな文章を書く方なのか全く知らなかったので、うっかり長編に手を出して読み難かったりすると辛いので、手始めにこの作品から手を出しました。
内容は『アリバイ崩し』物で、ストーリー説明欄には「汚職事件にからんだ複雑な背景」と書かれ、「どんな複雑な背景なんだ!??」とそこに期待して読んでみたのですが、そんなに複雑な背景ではなかった気が・・・。
しかしこの作品の初刊行が昭和33年というのを思うと、当時はかなり斬新かつ社会派で、衝撃な1冊だったんだろうなと思いました!それにしても、何年経ってもやっぱり汚職事件というのはなくならないのね・・・ 
汚職事件が世の中から完全になくなった時、やっとこの本は封印されるのかな。。


★ま行 - その他の作家 -
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