読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
田村研一 『ホームレス大学生』


*あらすじ*
麒麟・田村兄の目線から見た、『ホームレス中学生』アナザーストーリー。田村家解散の事実から、母との死別。そして、失踪した父と感動の再会までを語った新エピソード満載!まだ『ホームレス中学生』を読んでいない人でも楽しめる、『ホームレス中学生』完結編。


*感想*
爆発的ヒットとなった「ホームレス中学生」にアナザーストーリーがあったことをご存知でしたか?
私はつい数日前に知り、さっそく図書館で借りてきました〜


本書の執筆者は、「ホームレス中学生」にも登場する麒麟・田村の兄で、兄の目線から見た田村家の様子や解散後の生活についてが綴られています。大筋は「ホームレス中学生」同じなのですが、親戚や近所の方々にお世話になる場面の心情は、やはり弟の裕とは違い、“大人”としての遠慮と申し訳なさが表れていて年の功を感じました。
そして母親がなくなる場面は「ホームレス中学生」でも相当泣いたのですが、今回も号泣してしまいました 特に祖母が母親の遺体に向かって「あんた、何してんの。あたしより先に逝くなんて、この親不孝もん!!」というセリフは胸に響き辛かった 「ホームレス中学生」を読んだ当時は私にはまだ子供がいなかったので、この親からの目線は想像してなかったんですよね。


「ホームレス中学生」と交錯するので、本来はこれらホームレスシリーズを2冊一気に読んだほうが楽しめると思うのですが、「ホームレス中学生」を読んでから月日が経ち少々内容を忘れていても、本書は本書で楽しめると思うので、是非こちらも読んでみるといいかと思いますよ〜

 



★た行 - その他の作家 -
堂場瞬一 『チーム』


*あらすじ*
誰のために、何を背負って、俺たちは襷をつなぐのか――。
母校代表としての箱根駅伝出場を逃した「敗れた強者」たちで構成される、<学連選抜>チームが挑む二日間、東京~箱根間往復217.9kmの苦闘と激走を描く! 俊英が迫真の筆致で書き下ろした、入魂の長編駅伝小説!


*感想*
お正月といえば箱根駅伝!!
そして今年、2011年の箱根駅伝も熱かったですね〜
東洋大の3連覇なるか!?18年振りに早稲田が優勝するのか!?そしてシード権は!!??
見所満載で目が離せませんでした。


箱根駅伝が舞台の小説といえば、無名大学が箱根駅伝に挑む姿を描いた三浦しをんの『風が強く吹いている』が有名ですが、本書の主人公はなんと「関東学連選抜チーム」だというから驚きましたね
確かに以前から学連選抜チームという存在は私自身も気になっていたんです。予選会で個人成績が良かったにも関らず大学として出場できなかったメンバーを集めたチーム。一見個人成績の良いドリームチームの様に思えるのですが、やはり箱根では上位に食い込むことが難しいのですよね… 本書ではその辺の謎とか、学連選抜の意義とかを知ることができるのかもしれない とワクワクして読みました。


本書は予選会から箱根駅伝直前までを描いた第1部、箱根駅伝レース中を描いた第2部、から成り立っています。第1部は学連選抜に選ばれた選手達の意思統一の難しさが書かれているのですが、ランナーとしての卓越した実力を持っているが協調性のない選手がいたり、本番のレースに自分が走る事はないとあきらめている選手がいたり、そして有望視されていた選手の直前での故障…と、ベタな内容でした。 しかしやはりメインは第2部でした!そんな不協和音の漂う中迎えた箱根駅伝当日、学連選抜チームはどんな走りを見せてくれるのかドキドキハラハラしながら一気に第2部を読みきってしまいました。ランナー達の心理描写が細かく、そしてコースのポイントが詳細に伝えられ、アナウンサーの実況を常に聞いているような臨場感を味わえました。ただし1つだけ残念だったのが3区4区6区7区8区のレース内容が描かれていなかった事です。3・4・7・8区は読ませどころが少ないから仕方がなかったのかもしれないけれど、6区の山下りは是非とも読みたかったなぁ。。。長い長い下り坂を走ってきた後だと平地が上り坂の如く辛く感じるという話を、どの様に小説中に描写するの読んでみたかったです。


「我が大学の襷をつなぐ」「目指すは優勝、最低でもシード権獲得」という重荷がない学連選抜チームだけれど、選抜チームの選手達が抱く矜持を感じた熱い1冊でした。来年からは是非とももっと学連選抜チームを応援したいと思います


 



★た行 - その他の作家 -
塔山郁 『毒殺魔の教室』


*あらすじ*
那由多小学校児童毒殺事件―男子児童が、クラスメイトの男子児童を教室内で毒殺した事件。加害児童は、三日後に同じ毒により服毒自殺を遂げ、動機がはっきりとしないままに事件は幕を閉じた。そのショッキングな事件から30年後、ある人物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始めた。ところが、それぞれの証言や手紙などが語る事件の詳細は、微妙にズレている…。やがて、隠されていた悪意の存在が露わになり始め、思いもよらない事実と、驚愕の真実が明かされていく。
『このミステリーがすごい!』大賞2009年、第7回優秀賞受賞作。


*感想*
なんと不運な作家だろう。大変良く練られたプロットだという事は読んでいて分かるのですが、それは世間の脚光を強く浴び、映像化も決定しているヒット作、『告白』(湊かなえ著)と類似点が多く、“二番煎じ作品”になってしまっていました。


デビュー作とは到底思えない程の、完璧な仕上がりを見せた『告白』と、本書を比べるのは酷だと思いますが、同じモノローグ形式で描かれている所から、どうしてもオーバーラップしてしまう所があり、ひいては本書の弱点を目の当たりにせざる負えませんでした。
私が特に気になった箇所は以下3点。


章によって語り主が変わるのに、語り口調と文体が一辺倒。登場人物達の書き分けができていなかった。
事件を紐解く探偵役が途中でバトンタッチされるのだが、その必要性と流れが不自然。
「真実を明らかにするために、私は語ります…」というような、前振りが多すぎてもどかしい。


今回は期待以下の残念な結果でしたが、機会があれば著者の他の作品も読んでみたいと思います。この次に発表される作品が『モノローグ形式』でない事を祈りながら…これで次回作もモノローグ形式だと、それこそ湊かなえの真似だと思われてしまいますからね。。。

 



★た行 - その他の作家 -
多島斗志之 『黒百合』


★★★★★


*あらすじ*
「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」
父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死―一九五二年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。


*感想*
「このミステリーがすごい!」2009年版、第8位に輝いた本書。確かに面白かった!
私の評価も、久し振りに5つ星です★★★★★


 昭和27年。六甲の別荘地で友達になった14歳の進と一彦と香。3人は意気投合し、ハイキングや水泳にと夏休みを満喫する。甘酸っぱい恋心も芽生え…3人の関係は。。。。
 昭和10年。進と一彦の父たちが仕事でドイツを訪れた際に、相田真千子という女性に出会う。
 昭和16年〜20年。倉沢日登美と鉄道員の恋。そしてこの2人の関係が原因で殺人事件が起こる。


一見脈絡のないこの3つのパートが最後に結びつき、殺人事件の真犯人を浮かび上がらせます。少ないページ数で、最後話を纏め上げた技術は圧巻でした。無駄な説明は一切なく、要点だけをしっかり読者に伝えていたと思います。
また、進・一彦・香が3人でじゃれ合う場面などは、とても瑞々しくて、それだけでも文芸として面白かったです。まさしく文芸とミステリの融合でした。


読んでいる途中に「あれれ?何かおかしいぞ?」「これは一体誰の目線で書いている文章なんだ…?」と翻弄されているのは自分でもよくわかったいたのですが、結局結末を見破る事ができませんでした。
まさか、こういう展開だったとは…。人間関係相関図を頭の中に描きながら、是非読んでみてください



★た行 - その他の作家 -
田村裕 『ホームレス中学生』
ホームレス中学生

★★★★☆

*あらすじ*
麒麟・田村のせつな面白い貧乏生活がついに小説に!
中学生時代の田村少年が、ある日突然住む家を無くし、近所の公園に一人住むようになる超リアルストーリー。
ダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサであるパンくずを拾い集めた幼き日々から、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった、笑えて泣ける貧乏自叙伝。

*感想*
日本中の誰もが知っているで超ヒット本。基本的に私は芸能人の方が出版する本にはあまり興味がないのですが、「知名度だけでここまで売れるはずがない、きっと素晴らしい内容なのだろう」と、期待を込め、また同時に「列が列を呼ぶように、所詮本書も知名度だけのヒット作なのでは?」と、疑いも持ちつつ読み始めました。
そして、読中にそれらの考えの答えは前者である「素晴らしい内容」の方だとすぐに気が付きました。

あらすじだけを読むと、芸人が書いた小説だけに貧乏を自慢した「自虐小説」なのかと思うかもしれません。しかし実際の内容は、思春期に直面した「家庭崩壊(家族解散)」という辛い現実を、くじけて非行に走りそうになりながらも、亡き母の愛を思い出しながら一生懸命誠実に乗り越えようとする田村少年元来の真面目さと明るさがとてもよく伝わってくる傑作でした。

そして田村少年の誠実さにも増して「人間って捨てたモンじゃない」と思わせてくれるのが、家庭崩壊後に経済的に困窮している田村少年とその兄・姉をサポートしてくれるご近所さん達の存在でした。ご近所付き合いが希薄にはり、「遠くの親戚よりも、近くの他人」という言葉を聞かなくなった現代には、思いもよらない展開だといっても過言ではないでしょう。そのご近所さんたちの温かいサポートがあって、しっかりものの兄ちゃん・姉ちゃんがいたからこそ、田村少年は今芸人として活躍できるのだなーとヒシヒシと感じました。

嫌味なく、そして教え染みてなく、本書は素直に「人生にも逆転する可能性はいくらでもある。」という事を教えてくれたと思います。
これからも麒麟・田村さんを応援したくなる1冊でした。
読んで良かったです。


★た行 - その他の作家 -
高野秀行 『アジア新聞屋台村』
アジア新聞屋台村


★★★☆☆

*あらすじ*
タイ、台湾、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、5カ国の(月間)新聞を発行する『エイジアン』という会社。その会社の従業員は全員外国人で、女性社長のリユウさんを筆頭にまさに各国の習慣と文化が飛び交う異国。そんな中に唯一の日本人として「ライター 兼 編集顧問」として働くことになったタカノさんの奮闘記。

*感想*
他国の文化や生活習慣などをネタに話を盛り上げていくので、海外(特にアジア地域)に興味のある私にとってかなり惹かれる内容でした!
が、全体的な感想としては
「うーーん・・ちょっと微妙!」…

何が微妙なのかというと、フィクションとノンフィクションの際どい境目が、この本の世界にどっぷり浸かろうとするのを妨げてしまっていて、“入りたいのに入れない”というまるで“眠いのに寝てはいけない”という感覚でガックンガックン頭を揺らしながら椅子の上で舟を漕いで半寝している様な気持ち悪さだった。

著者の本業は現実にフリーのライターらしく、世界各国に旅をしてその体験記とかを本にしている位だから、本中に出てくる「タイ人の考え方は…」とか「台湾では…」等のエピソードは多分正しい情報だと思うんです、しかし“小説”としてそれらのエピソードを上手くストーリに絡めるという事がなくて、結局はまとまりのない話になってしまったと私は思う。
面白いエピソードが出てくる度に
「へ〜〜面白い異文化だなぁ〜。しかし本編とは関係ないよね?面白い知識提供ありがとう。」
って思って終わり。私からすれば、これなら“小説”ではなくて『全部見せます!アジアの文化!』みたいなドキュメンタリー仕立ての事実のみを書かれたノンフィクション本の方が読んでいてサッパリするわ。 反対に、この本をちゃんと“小説”とするならば、恋愛ドラマやエイジアン存亡の危機!!!??? 等々もっとドラマチックに話を膨らませた内容にした方が“小説”と割り切ってワクワクドキドキできたと思ったなぁー。

って、なんだか偉そうな文章ですみません。。。 普通に読んでいて楽しかったんですよ〜。
本当に「エイジアン」が存在するならば私も一度一緒に働いてみたい!と思った位☆
きっとタカノさんと同様何度かは発狂してしまうかもしれませんがね。ふふふ。


★た行 - その他の作家 -
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