読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
瀬尾まいこ 『春、戻る』


*あらすじ*
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。

*感想*
瀬尾さんらしい、優しい文章と温かいストーリーの作品でした桜

まず本書の出だしが、著者の『幸福な食卓』の「父さんは今日で父さんであることをやめようと思う」という名文に匹敵にする位に、印象的で面白くて一気に瀬尾ワールドに引き込まれました!イヒヒ
あきらかに年下なのに突如目の前に現れて「どちら様って、お兄ちゃんだよ、お兄ちゃん」と名乗る男性。怪しすぎるでしょ(笑)

しかしその怪しいお兄ちゃんのおかげで、さくらのどこか投げやりにも思えた結婚相手の良さが細かに見えてきたり、さくらのお料理の腕も上がってきたりと、良い方向に動き始め、そしてラストでとうとう「お兄ちゃん」の正体に気が付くさくら…
「お兄ちゃん」がさくらを思う気持ちは、本当に家族の「兄」そのもので、もしかして亡くなったさくらの親族なのか?など考えたりもするのですが、その真相は是非ともご自身で読んでみてくださいぴかぴか 間違いなく心が温かくなりますよ〜ぴかぴか
まさしく帯にあった
「思い描いたように生きなくたっていい。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから.」
という作品でした。

心がお疲れの方にお勧めの1冊です桜


  ├ 瀬尾まいこ -
瀬尾まいこ 『おしまいのデート』

*あらすじ*
いろんな形の「デート」、あります。
祖父と孫、元不良と老教師、特に仲良くもない同じクラスの男子同士、協力して一緒に公園で犬を飼うOLと男子学生。何気ないのに温かい人と人のつながりを軽やかに描く、5編収録の作品集。

*感想*
久しぶりに瀬尾まいこ作品を読みました。本書も、デビュー当時からの変わらぬ優しいストーリーと文章で、とても癒されたわぁ〜 そして瀬尾ワールドの魅力である、癒やしの中にも少し「クスッ」と笑えるスタイルも健在で、読後感は感動&爽やかでした

男女の関係を問わず、色々な「デート」を題材に描いた短篇集(5篇)なのですが、私が気に入ったのは
高校の恩師との恒例食事会を描いた『ランクアップ丼』
同性である男友達との週末デートを描いた『ファーストラブ』
の2篇です。
『ランクアップ丼』は、途中からラストが想像出来てしまう、ある意味“ベタ”な展開なのですが、恩師の「無駄な事は言わない姿勢」が、日々子育てに奮闘している私にはとても勉強になり良かったです。
『ファーストラブ』は、異性とのデートでは味わえない、同性同士ならではの遊び方とその楽しみがよく伝わってきて、私も久々同性デートをしたくなりました。また、男の手作り弁当とか、それによる“勘違い”の展開とかも笑えました。

瀬尾ワールドには独特な楽しみがあるのは確かなのですが、「瀬尾さんが桐野夏生的な残虐な世界を描いたらどうなるのだろう…?是非とも読んでみたいな!」と、勝手に少し贅沢な思いを抱いたりもしています。いつか書いてくれないかな。。。



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瀬尾まいこ 『強運の持ち主』
強運の持ち主


★★★☆☆

*あらすじ*
ルイーズ吉田こと、吉田幸子は元OLという経歴を持つ占い師。ショッピングセンターの2階片隅に店を持ち、20分/3千円で占ってくれる。霊感などなく、直感で物事を言い、それはただの人生相談のような占いだが、彼女に助けられる人も少なくはない。
そんな彼女を中心にした連作短編集。

*感想*
占いを端から信じていない私には
「大事なのは正しく占うことじゃなくて、相手の背中を押すこと」
「当たるも八卦、当たらぬも八卦がモットー」
挙句の果てには
「3千円の占いなんてお金の無駄遣い」
とまで言い切ってしまう本書にすごく共感してしまいました。笑。

さすが教育者(中学教師)!と思う内容で良かったです。瀬尾さんは本書で「占いに頼ることは悪いことではないけれど、結局それは『後押し』でしかない。自分の人生は自分で切り開くしかない」を伝えたかったのだろうね。その思いがよく伝わってきました。そして、その伝え方が“嫌味”でもなく“重く”もないのが、いつもながらの瀬尾さんの文才なんでしょう。口うるさく言われるとヘソを曲げてしまう思春期の子達にも、こういう本からのメッセージならすんなり受け入れてもらえるんじゃないかな。

そしてこれまた瀬尾さんならではの「地味なギャグ」が冴えていて、今回も私のツボにはまりました。
まず命名がいいね、「ルイーズ吉田」や「ジュリア武田」って… 面白すぎ。そしてお料理のセンスが突拍子もないルイーズの彼氏。
さわやかな本の中に混ぜ込まれる地味なギャグのハーモニー。面白かったです。


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瀬尾まいこ 『見えない誰かと』
見えない誰かと

★★★☆☆

*あらすじ* 
長編4作目に発表した「幸福な食卓」が映画化されるなど、今注目を集める現役中学国語教師であり作家の瀬尾まいこさんの初のエッセイ本。

*感想*
瀬尾さんが書く文章はとにかく温かい。しかしどこかクールでもある。その原点がこの本には詰まっていました。このエッセイ本自体も瀬尾さんの他の作品同様に淡々としているし、彼女自身の身近な人の話が中心なので、瀬尾作品を読んだ事がない方にとってはきっと退屈に感じてしまうかもしれない。しかし瀬尾作品を3・4作読後だと、「ほほ〜〜。なるほど。瀬尾さんの感性はこうやって磨かれて、そしてああいう素晴らしい作品を生み出したんだなぁ〜〜」とついつい唸ってしまいます。
日々多くの人や生徒と接している瀬尾さんだからこそ、このような人の心に響く文章が書けるのだろうな。
このエッセイを読んで、これからも応援&読み続けたい作家の一人だと再実感致しました。


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瀬尾まいこ 『図書館の神様』
図書館の神様

★★★☆☆

*あらすじ*
講師&文芸部顧問としてある高校に赴任することになった主人公(22歳女性)。彼女は高校時代に部活動仲間を自殺で亡くし、その自殺の原因は自分にあったのではないかと負い目を感じ引きずっていた。しかし文芸部部長の垣内くんと出会い、健全な生活へと戻っていく再生ストーリー。

*感想*
正論だけを言う事が正しいことではなかったり、真面目に生きていく事だけが幸せではないという、人間の微妙な心のバランスを描いていて、読後最終的には「私は私でいいんだ!」と思いました。
主人公は不倫しているのだけれど、その主人公の弟はそれについて『否定』をせず、むしろ「姉ちゃんは昔、真面目過ぎたから今ぐらいのいい加減さがある位がいいんじゃない?」というんだよね。不倫は倫理としてどうなのよ?という問題があるけれど、「いい加減=上手に手を抜く」という技は人間だれしも必要だよね。私にもいい加減な性格の部分ってもちろんあるのだけど、「親や夫に言えないことはしない」という信念を貫きつつ、手を抜けるところは手を抜いて生きていこうと思いま〜す☆


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瀬尾まいこ 『優しい音楽』
優しい音楽


★★★★☆

*あらすじ*
3編が収録されている短編集。
『優しい音楽』 恋人に亡き兄の面影を重ねてしまう 家族の隙間。
『タイムラグ』 不倫相手の子供を預かる事になった 愛人の隙間。
『がらくた効果』彼女が突然人間を拾ってきてしまう 恋人の隙間。

*感想*
どの話も「人間関係の隙間」について書いているのに、重くなりすぎず、かといって軽くなりすぎず絶妙な言い回しで話が進み読みやすかった。瀬尾さんの話は読後に心がとってもポワ〜ンと温かくなります。

3話とも基本的な話の構成は同じで、一度は「私ならそんな生活耐えられない!!」と思わせられるエピソードが出てくるんですよね(「タイムラグ」の場合"不倫相手に自分の子供を預ける男"とか)、しかしそこからが瀬尾さんの腕の見せ所なのでしょう、いつの間にかあれよあれよという間にその世界に引き込まれ、そしてそれらを受け入れてしまっている 笑。見事な心理誘導だと思いました。

そして瀬尾さんは現役中学国語教師という事もあり、日本語に関する知識とかがポロポロ出てくるのが勉強になりましたー。
恥ずかしながら私はこれを知らなかったんです。。。↓

新年の挨拶に使う「賀正」や「迎春」というような二文字や一文字の賀詞(がし)は目上から目下に使われるもの。

こういう知識も含め、今回も大満足な作品でした♪


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瀬尾まいこ 『天国はまだ遠く』
天国はまだ遠く


★★★★☆

*あらすじ*
23歳OLの女性が自殺をする場所を求め、ある田舎へ行く。そこで偶然宿泊する事となった「民宿たむら」。その宿主の田村さんとの交流を経て自分を取り戻していく。

*感想*
「生きる」という事を瀬尾さんらしい優しい文章で表現している素晴らしい一品でした♪ストーリー展開とセリフは相変わらず『地味目』なのだけれど、その地味の中に温かいセリフとユーモアがふんだんに盛り込まれ、そして何よりも決して断定的な言葉や陳腐なセリフで読者を諭すような事をしないが瀬尾さんの魅力なんだろうな。多分女性読者なら『主人公(女)と田村さん(男)の関係」がどうなっていくのかと気になるかと思うのだけれど(ほら、やっぱり男女がいれば恋愛関係に発展するんじゃ… とか)その辺の所もちゃんと書かれていて、読後私としてはすっごく満足でしたヾ(@~▽~@)ノ


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瀬尾まいこ 『卵の緒』
卵の緒


★★★★★

*あらすじ*
『卵の緒』 と 『7’s blood』の2編が収録されています。
『卵の緒』 は「自分は捨て子なんじゃないか?」と疑い、親子の証拠や愛の形を探そうとする小学生、育生くんの話。
『7’s blood』は七子ちゃんと、七子ちゃんの父親が愛人に産ませた子供である七生くんがひょんな事から2人暮らしをする事になった話。血が半分しか繋がらない七子と七生の間にも「家族の繋がり」というのは生まれるのか?

*感想*
どちらの話も家族の絆と愛がとても温かく伝わってきて楽しかったですヾ(@~▽~@)ノ
『卵の緒』のお母さんがとっても良いキャラだった。そのお母さんはかなり天真爛漫系な人なのだけど、愛のセリフとかキメる時はビシっとキメるんだよね。素敵!

「母さんは、誰よりも育生が好き。それはそれはすごい勢いであなたを愛しているの。今までもこれからもずっと変わらずによ。ねぇ。他に何かいる?それで十分でしょ?」

皆自分の子供にそんなセリフを面と向かって言ってるのかな?言えそうで言えないセリフだよね。瀬尾さん曰く、「時には鳥肌が立つ位の言葉をいう事が人間関係の潤滑油となる」そうだ。瀬尾まいこさんの文章って本当に優しくて温かくて好きだわ♪


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瀬尾まいこ 『幸福な食卓』
幸福な食卓


★★★★★ 

*あらすじ*
「父さんは今日で父さんであることをやめようと思う」という父。家出をした母。下手なギターを弾きいつも彼女と長続きしない兄。普通な様でちょっと普通ではない家庭の日常ストーリー。

*感想*
絶妙なセリフが本当に良かったd(≧▽≦*)!!
『お父さんをやめてしまった事で、お父さんに「これから何と呼べばいい?」と聞いたら「弘 (ヒロシ)さんとでも呼んでくれればいいよ」って。←友達かよっ!笑』
『初めてお家に遊びに来た兄の彼女の手土産は何とサラダ油だった。←お中元かよっ!笑』
等々 地味に面白くて電車の中で読んでいた時に笑いを抑えるのが大変でした。
登場人物皆が独特なキャラを持っていて、その人達のセリフとその情景を解説する主人公の視点が良かった。ストーリーが濃いわけではないのに、こんなに惹きつけられる文章を書ける著者は凄い!私は好きな1品です☆


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