読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
喜多喜久 『猫色ケミストリー』

*あらすじ*
計算科学を専攻する大学院生の菊池明斗は、学内に棲みつく野良猫が唯一の友達だ。ある日落雷で、近くにいた明斗と猫、同級生の女子院生スバルが同時に意識を失う。気がつくと明斗の魂はスバルに、スバルの魂は野良猫に入れ替わっていた!元にもどるため必死に奔走する二人は、猫の餌から、研究室で覚醒剤の違法な合成事件が起きていることに気づく。餌に薬物を混入した犯人の目的は?果たして二人は、元の体にもどれるのか。

*感想*
『ラブ・ケミストリー』で「このミス!」の優秀賞を受賞し、デビューした著者の2作目ですぴかぴか 今回もタイトルに『ケミストリー』とつくだけあって、化学研究室が舞台のお話でした。

今回は前作に比べて、化学研究の具体的記述が多いので、今まで化学と無縁の生活をしてきた私には目がチカチカびっくりする文章が多々ありました。しかし本編としてはSF&ラブ&ミステリー小説なので、化学合成の理論や手順が理解できなくても楽しめるのでご心配なくグッド 
登場人物も、内向的な菊池くんと活発なスバルちゃんというコンビが絶妙な凹凸具合なので、とても読みやすかったです。ただこういう「魂が入れ替わるモノ」のラストというのは非常に難しいもので、魂が元の体に「偶然に戻る」のか、もしくは「必然で戻る」なのかで大きく変わってきますよね。ちなみに本書は後者の「必然」という様な形で描かれていたのですが、なんか面白みのない戻り方だったなーあめと私は思ってしまいました。本編はもちろん大変面白かったですけどね!

大手製薬会社の研究員として勤務する著者には「ケミストリー」は最大の武器であり得意分野であるでしょうから、これからも「ケミストリー」と文芸の融合作品を楽しみにしていま〜すハート大小


  ├ 喜多喜久 -
喜多喜久 『ラブ・ケミストリー』

* あらすじ*
どんなに複雑な物質であっても、瞬時に合成ルートを編み出す能力を持つ大学院生・藤村桂一郎。ところが彼は研究室にやってきた新人秘書・真下美綾にひと目惚れし、能力を失ってスランプに陥ってしまう。そんなある日、カロンと名乗る黒衣の妖女が「キミの能力を取り戻してあげる」と現れ、美綾への告白を迫るが…。
東大で理系草食男子が巻き起こす前代未聞のラブコメ&ミステリー。
東大卒の著者が描く“日常系コメディ”登場! 超オクテの草食男子はどこへ行く!?
2011年第9回『このミス』大賞優秀賞受賞作。

*感想*
『第9回このミステリーがすごい!大賞』の優秀賞に選ばれた本書。『ミステリー』というよりも、『恋愛ファンタジー』要素が強い内容でしたが、何かしらの賞を受賞するのが至極真っ当と思える完成度でした

東大農学部の大学院生、藤村桂一郎の化学研究と恋について描いた本書。それだけだとただの「恋愛物語」なのですが、そこにカロンと名乗る不思議な女性(妖女?魔女?幽霊?)が登場することにより、本書をミステリー模様に仕立てています。
とにかく本書はバランスがとても良かったと思います 東大大学院生の日々の生活振り、化学研究分野の詳細、研究オタク者の恋愛模様、そして逸脱しすぎてないファンタジー性と、“ダイアローグ”という章で語られるミステリー性。松花堂弁当の様に、色々な味を楽しめました “ダイアローグ”を通して張られた伏線も、読者心をくすぐる良いスパイスになっていたしね!
化学研究の場面は、読者に重くならない程度に詳しく研究内容と手順が説明され、本書に深みを出していて良かったと思います。東大薬学部卒後、製薬会社勤務している著者だからこそ書けた小説でしょう。

あと、私は是非とも百瀬くんに『助演男優賞』を差し上げたいです。彼の我が道を突き進んでいる様子と、憎めないキャラクターにとても癒されました(笑)残念ながら恋愛対象には見れませんがね

「第9回このミステリーがすごい!大賞」は大賞の『完全なる首長竜の日』が秀逸を極めていたし、優秀賞の本作も大変面白く、私としては大変満足な選考結果でした






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