読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
乾くるみ 『リピート』

*あらすじ*

もし、現在の記憶を持ったまま十カ月前の自分に戻れるとしたら――。この夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしている、年齢も職業もバラバラの十人の男女。彼らは一人、また一人と、次々と不審な死を遂げていきます。誰が「リピーター」を殺しているのか?

 

*感想*

20181月からテレビで放送されている同名ドラマの原作本になりますテレビジョン

ドラマ化されるほど面白い作品なのか!とミーハー心で読んでみたのですが、その通り面白かったですニコニコるんるん

 

先日もタイムリープを題材にした佐藤正午氏の『Y』を読んだばかりだし、地上波初テレビ放送された映画『君の名は。』も時間のズレが出てくるし、そして本書も10ヶ月前の自分に戻るというタイムリープがあってと… いい加減そろそろこういう時間ネタは飽き飽きするのではないかと心配になりながらも読んだのですが、全然飽きることも、そして他の作品と内容や思考が被ることもなく、とても興味深く本書を楽しめましたムード

 

本書は主人公の毛利が、見知らぬ男から「あと1時間後に地震がおきますよ」という予言の電話を受けるところから始まります。果たして本当に地震は起きるのですが、その時の毛利の反応やその後の行動が、もしも私が毛利の立場でも同じ事を考えたり、同じ行動をするのではないかと思うほど一般的で(競馬で儲けてやろうとかねwイヒヒ)、フィクション小説だとわかっていても、フィクション小説と感じなくなり、一気にこの本の世界へと入りこめました。

 

なので、本書の面白さはそういう一般人の思考みたい所になるのかなー?と思っていたのですが、なんとタイムリープをしてからどんどんと一緒にタイムリープしてきた「リピート仲間」が死んでゆくではないですか汗 挙句には毛利くんも前回生きた時よりも、より良い人生にするためにした決断が仇となり、大きな問題を抱えることとなってしまったり…がく〜 後半は一気にフィクションとミステリー感が強くなり、かなりドキドキさせられました。そしてこのリピートにはちゃんと理由があったことも終盤に説明され、そこから生き残っているメンバーがどういう決断を下すのかも読み応えがありとても面白かったですぴかぴかぴかぴか

 

 

***ここからネタバレ***

***ここからネタバレ***

***ここからネタバレ***

 

当初リピートの常連は風間だけだと思っていたが、じつは池田も風間とグルで、この2人はリピートの常連だった。風間と池田は何度も同じ10ヶ月を過ごすうちに「死ぬはずの人間を助け、その後その助けたメンバーを10ヶ月前に連れ戻し、その人たちがリピート後に本来の運命に遭遇し、パニックに陥るのを見物する」という理由で集められたメンバーだった。

なので、リピート直後にトラック運転中で死亡した高橋は、本来の人生ではトラックの運転事故ではなくて、アパートの下階からの火事で死亡する運命だったのに、リピートしたせいで運転中に亡くなっただけだった。そのアパートの火事のニュースを知り、天童は「リピーターの命が狙われているのではなくて、リピーターはこの重複して生きている10か月間に死ぬ運命にあった人たちなのではないか?」という真相に気が付いた。

 

という話だったのですね〜〜〜 風間と池田はほんと悪趣味で嫌な奴ですね唖然

しかし思ってた以上に奥の深い物語で面白かったです!!

 

ドラマ版は見ていないのですが、気になってホームページを見てみたら、登場人物たちの性別や設定が少々変わっているみたいですね でも面白そうだったので途中からでも見てみたいと思いま〜するんるん

 



  ├ 乾くるみ -
乾くるみ 『セカンド・ラブ』


*あらすじ*
1983年元旦、僕は、会社の先輩から誘われたスキー旅行で、春香と出会った。やがて付き合い始めた僕たちはとても幸せだった。春香とそっくりな女、美奈子が現れるまでは…。清楚な春香と大胆な美奈子、対照的な二人の間で揺れる心。『イニシエーション・ラブ』に続く二度読み必至、驚愕の「恋愛ミステリー」。

*感想*
くりぃむしちゅーの有田さんが「最高傑作のミステリー」と絶賛したことから、著者の『イニシエーション・ラブ』が今またブレークしていますね〜王冠2 確かにあれは読後に「やられた〜てれちゃう」と思わされる「嬉しい裏切り作品」だったわラブ!そして本書『セカンド・ラブ』も同類な読後感&2度読み必須作品で面白かったですラブラブ

主人公は幼い頃に父親から受けた暴力が原因で、他人に心を開かなくなった青年:里谷正明。しかし職場と社員寮を往復するだけの正明の人生が春香に出会ったことから変わるのだが、春香にそっくりな女:美奈子が現れてから何かがおかしくなり…
というのが本書のあらすじ。
それだけならばただのミステリー恋愛小説なのですが、本書は序章からすでに著者によりミスリードが始まっているのですね…どんっ

ここからは完全にネタバレになるので、本書を読んだけれどラストの意味がよくわからなかった方のみ読んでくださいね危険 
ネタバレ注意↓
ネタバレ注意↓
ネタバレ注意↓





本書のラスト4行
『正明は窓ガラスの外から内に移動した。ガラスを通り抜けた瞬間、春香の表情が変わるのが見えた。
やっぱり「見えて」いるんだ。
ごめんね。ずっと嘘だと思ってた。』
これは正明が春香に騙されていたことと、最終的に春香は紀藤を選んだことにショックを受け、自殺して幽霊になったということを意味しています。(春香に霊感があるということを、幽霊となた正明の姿が見えてるということで証明した)
それを加味して序章をもう一度読み返すと、初めて序章を読んだ時とは違う視点で内容が読み取れますね。
◆序章の結婚式での新婦は春香、そして新郎は紀藤。
◆『今は直接話し掛けることはできないので、正明はひたすら念を送る。』→式の最中だからではなく、正明が幽霊なので話し掛けられない。
◆『新郎と仲の良かった男性も、披露宴には招かれていない。招待状も出されていないのだ。』→正明が死亡してしまったため。

そう、正明は『つよく』なんかなかったのです。

何故春香が美奈子を装っていたのか、倉持の失踪にはどんな理由があったのか、は明らかにされていないのですが、私は新郎が正明ではなかったというトリックと、中森明菜・宇多田ヒカルのアナグラムを使っていたという仕掛けで(←文庫本の解説を読んでね)満足したので星4つを付けさせてもらいました。

乾さん面白かったよ〜ぴかぴかありがとうラブラブ


  ├ 乾くるみ -
乾くるみ 『六つの手掛り』

★★☆☆☆


*あらすじ*
見た目が「太ったチャップリン」な林茶父が、殺人事件のトリックを暴いていく短編集。
『六つの玉』初対面同士が泊まった、雪野原の民家での殺人事件。
『五つのプレゼント』大学の研究チーム内で、1人の女性をめぐり起きた殺人事件。
『四枚のカード』大学の補講中、マジック好きな外国人教授が死んだ、殺人事件。
『三通の手紙』中身を間違えた手紙を受け取った会社員が死んだ、殺人事件。
『二枚舌の掛軸』特注の掛け軸が、地方の名士がが殺された謎を知っている、殺人事件。
『一巻の終わり』決定的な証拠がありありとそこに存在した、ベテラン作家邸の殺人事件。


*感想*
丸顔にちょび髭を生やし、ソフト帽をかぶった男(まるでチャップリン!?)が殺人事件のトリックを解いてゆく短編集でした。
殺人事件のトリックを暴いていく人のキャラクターというと、刑事コロンボや古畑任三郎の様に、ちょっとオッチョコチョイ風を装った人を、私はすぐに思い出します。その例に漏れず、本書の謎解き係、林茶父もそういうお惚けキャラクターでした。どうしてもシリアスになってしまう殺人事件という話を、少しでも軽快にするためには、少々とぼけたキャラクターを入れたくなるのですかね…


6編からなる短編集で、どの話も「解けそうで解けない」トリックと、「予想できそうで、できない殺人動機」が組み込まれています。一話が短いため、登場人物も最小限。ので、かなり高い確率で犯人を当てることができるはず。勘が鋭い方なら一話くらいはトリックを暴けたり、細かいトリックは無理だとしても、容疑者を絞ることくらいはできるのではないかしら。
私はあまりトリック解明に躍起にならない方なので、全くトリックを暴くことも、容疑者を絞ることもできませんでしたが…(^▽^;)


通常のミステリー小説では、絶対に犯人がわからないように著者が主導権を握っていますが、本書は読者にでも犯人がわかる位に状況描写が書かれています。著者から読者への挑戦状ともいえるこの内容、是非あなたも挑戦してみませんか!?



  ├ 乾くるみ -
乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』
イニシエーション・ラブ


★★★☆☆

*あらすじ* (「BOOK」データベースより引用)
大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。

*感想*
「最後のドンデン返しに『あ〜!やられた!』と思う本」
というアンケート上位に入る本作品。
確かに「あ〜!やられた!」と思いました。
しかしトリック(?)が私にはちょっと難しくて、最初に読んだだけでは結末の意味が理解できず、ネットの「ネタバレコーナー」を熟読した末、やっと本作品の凄さが解りました。
とにかく本作品は「決して最後のページを先に読まないで下さい」としか言えません。感想等々を少しでも書くとネタバレになってしまうので困る内容です。。。
これは著者からの挑戦状とも思える新感覚ストーリーですね。
あなたは本書の本質を一度で理解できるかな!?

***ここからネタバレです***
今から本書を読まれる方は読まない方が良いです(楽しさ半減します!)
「読んだけど、本書の意味がよく解らなかったわ〜」という方は是非読んでください。
反転でどうぞ!

A面とB面という2部構成で進む本書。サラっと読むとA面はたっくんとマユの出会い〜付き合うまで。B面はたっくんとマユの交際期間について。という時間の流れそのまま普通の恋愛小説に読めます。が!しかし!!ここには大きなトリックが!!
本書の最大のトリックとは、『A面に登場するたっくんと、B面で登場するたっくんは別人』って事。しかしマユちゃんは同一人物です。そう、マユちゃんは二股恋愛をしていたのです!!時系列でいえば、B面のたっくん(鈴木辰也)と付き合ってるのが先ですね、そしてその間に入ってくるのがA面のたっくん(鈴木夕樹)。
ここまで書けばどんどん伏線と交錯のラインがどんどん出てきますよね。
・ 夕樹君と出会った時にしていたマユちゃんの指輪は辰也君からの贈り物だった。
・ 辰也君と会えなかった週末にマユちゃんは夕樹君と海に行っていた。
・ マユちゃんの入院は「便秘」ではなくて「中絶」が理由だった。
・ 夕樹君がクリスマスの為に予約したホテル&レストランは、辰也君がマユとの為に予約をしていたのにキャンセルをした分の空きだった。

確かにB面を読んでいる時に「たっくんのキャラがおかしい…」と違和感を感じるのよねー。しかし呼び名が同じ『たっくん』のままだから、「たっくんは社会人になって性格が変わってしまったのかな」と自分を納得させるべく思ってしまったのよね。。。

いやー本当にまんまとやられました!


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