読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
ピエール・ルメートル 『その女アレックス』


*あらすじ*
おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。
ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、慟哭と驚愕へと突進する。

「週刊文春2014年ミステリーベスト10」堂々1位! 「ミステリが読みたい! 」「IN POCKET文庫翻訳ミステリー」でも1位。
早くも3冠を達成した一気読み必至の大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる――。

*感想*
最近翻訳物を読んでいなかったのですが、超話題作ということでミーハー心に火が付き読んでみましたよ〜ラブ

確かになかなか面白いというか、追求の焦点が大きく切り替わるという読者の想像をはるかに超える展開で、究極のエンタメを感じた作品でした桜

まず主人公女・アレックスが被害者なのか、加害者なのか…そんな疑問を中盤(第二章)で抱くかと思います。もうそこまできたら、読者はアレックスの手中に入ったのも同じ、一気読み必須でアレックスの正体を暴きたくなることでしょう。しかしそう簡単にアレックスの正体を明かしてはもらえません… 大きな謎を残したまま第三章へと突入してしまいます。
そう、本書のメインテーマは結局「アレックス」の正体なのですが、それが明かされるまでに残虐なシーンとミステリーが濃くあり、読者は常にハラハラてれちゃうさせられるのです。私も常にハラハラドキドキ、時にはグロテスクすぎる描写に内臓をムカムカとさせながら、そして第三章では切なくなりながらポロリ読み耽ってしまいました。

第一章でアレックスが無垢すぎる(途中まで自分が誘拐された理由がわからない)ところには、少々著者の読者をミスリードさせる腹を後々感じてしまったけれど、まぁアレックスには精神不安定なところとか、自分を正当化させようとする本能があったのかな?と良い方に理解するとして、ヨシとしましょうイヒヒ

翻訳の文章も読み易いのはもちろん、フランス文化や特有のニュアンスなども上手に伝わってきて良かったですぴかぴか海外の作品も面白いですねー\(^o^)/


★外国物 -
デイヴ・ペルザー 『“It”と呼ばれた子 (幼年期〜少年期)』


*あらすじ*
「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」―母親に名前さえ呼んでもらえない。“That Boy(あの子)”から、ついには“It(それ)”と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう―児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだ。本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。


【著者略歴】
ペルザー,デイヴ
カリフォルニア州デイリーシティに生まれる。州史上最悪といわれた児童虐待を生きのび、その後、米空軍に入隊。一方で、自らの経験を活かして、カリフォルニア州各地の児童自立支援施設および青年援助プログラムで活動を続ける。児童虐待にたいする一般の認識の向上およびその防止に力を注いだとして、米国内で高い評価を得ている。



*感想*
現在2歳児の母として『幼児虐待』は、全くの他人事には思えずに本書を読みました。育児に追われる日々の中で、娘を叩きたい衝動にかられる事は何度もあります。しかし、実際にそれを行動に出してしまうのかどうかが“虐待者”とそうでない人の分かれ道なのでしょうね。
その“虐待者”の道に進んでしまったデイヴの母親は、「病気」としか思えませんでした。虐待の方法も子供にまともな衣食住を与えないだけでなく、汚物を食べさせたり、毒ガスを吸わせたりと、想像を絶するもので、これらの異常行動を「病気」と言わずして、どうやって理解することができようか。


『幼年期』では背筋の凍るような虐待内容と、その後無事に警察に保護される所までが語られます。この1巻だけだと、「母親の魔の手から逃れられて良かった!」とハッピーエンド的な雰囲気を感じるのですが、次巻の『少年期』で、虐待問題がそんなに浅いものではなかったという事を思い知らされました。肉体的に母親からの痛めつけはなくなっても、それまでに受けてきた虐待のせいで不安定になってしまったデイヴの精神状態、それにより学校や友人に馴染めずトラブルが絶えぬ日々を過ごします。今まで単なる「被害者」だったデイヴが、トラブルの元になっていく姿は読んでいて痛ましかったです。「虐待されて育った子は、自身が親になった時に自分の子を虐待する」という負の連鎖を聞きますが、まさしくそのしくみをデイヴの少年期から感じました。


この後、この「“It”と呼ばれた子」は『青年期』そして『完結編』へと続き、デイヴの立直りが描かれていくそうですが、私の心がもう少し落ち着いてから、それらの続きを読みたいと思います。





最後にこの場を借りてお礼を書かせてください。
いつも私の育児をサポートして下さってる皆さま、本当にありがとう!!
私が娘と日々平和に過ごせているのは、親族・友人・そして子育て支援関連の方々のおかげだと思います。子供と2人きりの時間が長く続くと、自分でも理解できない閉塞感と苛立ちを抱いてしまうのですが、皆さんの存在で、そんな感情とストレスをコントロールする事ができています。
これからも助けを求める事が多々あるかと思いますが、よろしくお願いします。

 



★外国物 -
ダニエル・スティール 『贈り物』
贈りもの


★★☆☆☆

*あらすじ*(「BOOK」データベースより引用)
青春の過ちは許されるのか。愛を失くした一家は離散するしかないのか。あなたも無関係ではいられない人生の激震。落胆する者と絶望する者との出会いから生まれる至高の人間愛。異性間の愛とは。母性とは。家族のきずなとは―苦悩の中から目覚めていく普通の人たちを描いたダニエル・スティール、珠玉の一編。

*感想*
年齢と共に、興味の対象や読書感想も変わるものなんだなー と思いました。
というのも、私がティーンエイジャーだった頃、このダニエル・スティールが大好きで乱読して、しかも「大変面白い」という感想を抱いていたからなのです。しかし十数年振りに再読してみて、正直あまり面白くありませんでした、それどころか途中で憤りを感じ、不快にすらなってしまいました… 昔なら多分星★4つ位を付けていたと思うのですが…

ダニエル・スティールの作風といえば「平凡でそれなりに幸せな生活を送っている主人公の生活が、ある日突然運命の歯車がずれ激変、逆境に立たされてしまう。しかし主人公はそんな辛い状況に立ち向かい、そして最後には成功を勝ち取るサクセス・ヒューマンストーリー」です。私が読んだダニエル・スティール作品は全てこの展開なので、ほぼ全作品この様な作風だといえます。この毎回同じ様な展開を「つまらない」と感じるか「水戸黄門の様に、結末を安心して読める話だわ」と感じるかは、人ぞれぞれでしょう。ちなみに、十代だった頃の私としては「こういう人生もあるんだー」という人生の選択肢の多さという目で読んでいましたが、三十代になった今の私としては「人生そんなに甘いもんじゃないんだよ」という、オバチャン的視点が強かったです(^▽^;)

本書の何にそんなに憤りを感じたのかというと、
『無知は罪なり』
という事を理解していない主人公に、とても腹が立ちました。

***ここからネタバレです↓***

ズバリ展開を書いてしまいますが、
主人公(マリーベス)は17歳の時、車の中の10分にも満たない成り行きの性交(初体験)で妊娠をしてしまいます。その事実を知ったマリーベスの両親は、世間体を気にするあまりに、彼女のお腹が目立ち始める前に修道院へ送り込み、出産・赤ちゃんを里子に出すまでは自宅に帰ってくることを禁じます。
堕胎ではなく、出産・赤ちゃんを里子に出すことを自身で決意したマリーベスですが、いざ修道院に来てみると、修道院の余興・娯楽の全くない生活と、“薄気味悪い”という表現に近い閑散とした修道院の建物内での生活に嫌気がさし、「なぜ私がこんな仕打ちを受けなければならないの!!たった10分にも満たないあんな行為だけで妊娠、そしてこんな場所に連れてこられるなんて!!」と、自分の行為を棚に上げて、悲劇のヒロインぶっているとしか思えない感情と文章が綴られるのです。そして結局最後までマリーベスが自身の無知さと軽率さを反省する文面は無く、それどころか復学目指し努力するマリーベスを賞賛する登場人物達が現れ… なんだか私としては安易な美談を綴っている陳腐な話にしか思えませんでした。

マリーベスに無知だった自分をちゃんと反省し、そして人一人をこの世に産み出す責任をしっかり考えてもらいたかったです。すごい極論になってしまいますが、妊娠を知った時のマリーベスの「たったあれだけの行為で妊娠するとは思いもよらなかった。知らなかった。まさかこんな事になるんて!」という反応は、「じゃあ殺人が罪だとしらなければ、人を殺しても良いというのか?」という疑問をぶつけたくなりました。

ただのフィクション小説に対してこんなに熱くなる私も、まだまだ若いのかなぁ。。。


★外国物 -
カズオ イシグロ 『わたしを離さないで』
わたしを離さないで


★★☆☆☆

*あらすじ*(「BOOK」データベースより引用)
自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々がたどった数奇で皮肉な運命に…。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく―英米で絶賛の嵐を巻き起こし、代表作『日の名残り』に比肩すると評されたイシグロ文学の最高到達点。アレックス賞受賞作。

*感想*
咀嚼せずに読むと、『キャシー、ルース、トミーの青春記』 ですが、メインテーマは非常に重いです。
そのメインテーマが判明してくるのが、本の中盤辺りなのですが、そのテーマのヒントになるセリフが前半に時々チラっと出てきて、その微妙な表現に著者のセンスの良さが出てると思いました。見事に 「なんだ!?」「どういうこと!?」とワクワクさせられ、またちょっとイライラもさせられて・・・。
メインテーマ以外の全体的感想としては、すっごく文章が淡々としていて、原作は英語なのでどういう風な英語表現だったのだろうか?と常に考えてしまいました。ちなみにその淡々具合が私の好みではなかったのですが・・・・ どうも淡々とした文章だとせっかくのワクワク感がどんどん薄れていってしまう気がするのですが、、それは私だけでしょうか? ドラマでいうと、せっかく話が盛り上がっているのに、そこにミスマッチなBGMが流れるかんじ!


そしてメインテーマについて

***ここからはちょっとネタバレ*** 


皆さん清水玲子さんの『輝夜姫』って漫画ご存知ですか?
1994年に第一巻が発売され、その後27巻まで続き昨年の2005年にとうとう完結したコミックです。
私はこのマンガを1999年に、当時発売されてる巻まで読んだのだけれど、このマンガの内容と本作品(わたしを離さないで)のテーマがほぼ同じなんです。
そのせいか、この「わたし・・」を読み進め、メインテーマがジャジャーンと露呈されても「あ〜・・・そうなのかぁ・・・っていうか、そのテーマ以前もマンガで読んだなぁ。。。」と非常に文章と同様"淡々"と受け止めてしまい「驚愕の事実」として私の胸に響いてきませんでした・・・。 『輝夜姫』を始めて読んだ時には「すごい世界だ・・・」と素直にびっくりしたから、きっとこの「わたし・・」を初めて読む方には驚きの世界になり、絶賛されるかもしれない。しかし一度そういう世界の物語をどこかで知ってしまうと、読者はテーマとは別の表現力等々を著者にもっと強く求め、ついついちょっと辛口評価になってしまったりしないかなぁ。。。 それは私の事なのですが。。 


★外国物 -
ニコラス スパークス 『きみに読む物語』
きみに読む物語



★★★★★

*あらすじ*(「BOOK」データベースより引用)
わたしは、ありふれた男だ。でも、わたしには全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。いつでも、それだけで十分だった。10代の夏にアリーと恋に落ちたときから、彼女と離れて暮らしていた辛い日々も、その後の長く幸福な結婚生活の間も、いつでも彼女だけを愛しつづけてきた。その気持ちは、彼女が病気になって記憶を失ってしまった今でも変わることはない。だから、二人の愛をアリーが思いだすまで、毎日わたしは、その軌跡を綴ったノートを彼女に読みきかせる…永遠に一人の女性を愛する男性の姿を、詩的な筆致で綴った究極の純愛小説。

*感想*
穏やかな情景からこの物語が始まるため、正直、最初の3分の1ページ部分までは読むのが辛かったです・・・(やはり最初に あっ!と驚くエピソードとかが書かれていると興味が引かれて話に入っていき易いかったりするじゃないですかσ(^_^;)) しかしその出だしをクリアすればもうそこは静かな文章にも関わらず熱く燃える純愛の世界ぴかぴか
一人の女性を愛し続ける一人の男性。。。 世の中にそういう男性も必ずいるのだろうけれど、こうやって文章で読むと本当に愛って凄い力を持っていると思わされました。
読み終えた時、日頃我が旦那さんに時々抱く些細なイライラが本当にちっぽけな物に感じたわ・・・ これはかなりオススメ作品。読後、彼氏・彼女、旦那さん・奥さん、あなたの大切な方がより一層愛しくなります! 


★外国物 -
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