読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
宮部みゆき 『ソロモンの偽証 第敬法廷』

*あらすじ*
この裁判は仕組まれていた!? 最後の証人の登場に呆然となる法廷。驚天動地の完結篇! その証人はおずおずと証言台に立った。瞬間、真夏の法廷は沸騰し、やがて深い沈黙が支配していった。事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。告発状の主も、クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。見えざる手がこの裁判を操っていたのだとすれば……。驚愕と感動の評決が、今下る!

*感想*
とうとう読み終わりました〜ぴかぴか 長かったけどおもしろかったーラブラブ!!

本書は本当に素晴らしい作品でした。
ただのミステリーとしてならば「模倣犯」の方が面白いかもしれない。しかし、本書には登場人物たちの心情がたくさん込められている、「魂に訴えかける」作品でした。
中学生たちが行っている裁判とは思えない程のリアルな法廷を通して、みんなみんな傷ついてボロボロになったけれど、そこから立ち直り未来を切り開く力を与えた裁判だったと思います。この学校内裁判を開いた事は間違いではなかったと、誰もが思ったことでしょうグッド
そしてラストの三宅樹里の訴えと、神原弁護人の最終弁論は感動しました悲しい この小説を通して著者が読者に伝えようとしている事が、ギュッと詰め込まれていて、そして此処までたどり着くまでの長い道のり全てが意味のあるものだったとまとめ上げていた名文だったと思います。

本書のラストはフィクション小説ならではの美しさを持っていますが、本文中に描かれるいじめや学校のシステムは現実そのままだと思うので、学校で居心地の悪さを感じている子供たちやその保護者へ、学校という社会を上手く生きてゆくための手助けになれば良いなとも思いました。

厚い熱い作品をありがとうございました!! 宮部さん!!


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宮部みゆき 『ソロモンの偽証 第局決意』

*あらすじ*
期間はわずか15日。有志を集め証人を探せ! 14歳の夏をかけた決戦、カウントダウン! もう大人たちに任せておけない――。保身に身を窶す教師たちに見切りをつけ、一人の女子生徒が立ち上がった。校舎を覆う悪意の雲を拭い去り、隠された真実を暴くため、学校内裁判を開廷しよう! 教師による圧力に屈せず走り出す数名の有志たち。そして他校から名乗りを上げた弁護人の降臨。その手捌きに一同は戦慄した……。

*感想*
第局瑤鯑匹濬わりました〜ぴかぴか これでメンツと土俵は整いました。後は『法廷』を待つのみ!! ワクワクラブ

第局瑤任△詼椽颪700ページ超えの長編なので、厚い本が苦手な方には溜息物かもしれませんが、本書の中盤からは妙な違和感と、新たなる展開に心は躍り、そして先を読まずにはいられなくなるので、挫折することなく是非とも頑張って読んでもらいたいです!!グッド

やはり第局瑤念貳峙い砲覆辰燭里蓮⊃生僅舵弁護人でしょう。頭の回転が速く、聡明で受け答えに淀みがない彼が口ごもったりする瞬間に秘められた本音とは… 小林電器店で電話をかけていた少年の正体とは… やはりわざわざ他校の神原くんが弁護人を引き受けたことには、深い深い理由があったということなのかな。くぅ〜気になる!

想像していた以上に迫力のある学校内裁判が繰り広げられそうなので、第敬法廷もすぐに読みたいと思いますかわいい!! 結末はきっと大出君が云々だけではない何かが起こるのだろうな!!楽しみラブラブ


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宮部みゆき 『ソロモンの偽証 第吃事件』

*あらすじ*
クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した十四歳。その死は校舎に眠っていた悪意を揺り醒ました。目撃者を名乗る匿名の告発状が、やがて主役に躍り出る。新たな殺人計画、マスコミの過剰報道、そして犠牲者が一人、また一人。気づけば中学校は死を賭けたゲームの盤上にあった。死体は何を仕掛けたのか。真意を知っているのは誰!? 宮部みゆきの五年ぶりとなる現代ミステリー巨編!

*感想*
『中学2年生の男子生徒が学校の校庭で墜落死した。彼の死にいじめは絡んでいたのだろうか?』
その答えはYes /No で回答できるもののはずなのですが、友人、学校、警察の思惑と良心、そして本来全く無関係であるはずの隣人の悪意が入り交じり、真相の見えない複雑な事件へと発展していく物語でした。そしてそれは第局瑤痢愀莪奸拌茘敬瑤痢慄…遏戮悗搬海い討いので、本書の『第吃堯〇件』はある意味“序章”ともいえる、登場人物たちの描写と次々に起こる事件を丁寧に描いたものでした。

本書では一人の少年の死をきっかけに、その他の事件や事故へと波紋を広げてゆきます。
それは
「学校は社会だ」
と綴った著者の言葉通り、全ての事柄には理由と流れがあるという社会をよく反映しているもので、学校内の問題を飛び越えて、社会をベースとした奥の深い問題提起ストーリーで、ただただ圧巻でした王冠2。縦(事件・事故の深さ)にも横(登場人物の交錯具合)にも厚みのある力作で構想に長い年月を費やしたということに非常に納得ですグッド

今から第局瑤痢愀莪奸戮鯑匹爐里任垢、そこでどの様な『決意』が描かれるのか、そして第敬瑤痢慄…遏戮任蓮一体誰が原告で誰が被告になるのか… 今から非常に楽しみで仕方がありませんラブ
この超巨編の終着点はどこにあるのだろう!!


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宮部みゆき 『おそろし 三島屋変調百物語事始』


★★★☆☆



*あらすじ*
江戸の神田三島町に袋物店を構える三島屋。17歳のおちかはある事件を境に心を閉ざし、この三島屋の叔父夫婦に預けられることになった。ある日叔父はおちかの心の傷の回復のために「変調百物語」というものを企画する。それはおちかが聞き手となり、訪れる人たちの不思議で怪しい話をきいてゆくというものだった。最初は薄気味悪い話の内容に困惑するおちかであったが、次第に心の傷と自ら向き合っていけるようになる。



*感想*
宮部さんが『あやし』等の江戸を舞台にした本を出しているのは知っていたのですが、私は時代物や歴史的背景のある話に興味が持てないので一切読んだことがありませんでした。この『おそろし』も普段ですと手に取ることはないのですが、今回は我が母親が本書を購入し「これ、すっごく面白かったから読んでみな!!」と半ば強制的に貸してくれたので、読んでみました(^▽^;)



読んでみた感想は…
「やっぱり興味が持てない話だった」
というのが正直な感想です。


何度かこのブログでも書いているのですが、私はSFやファンタジーなどの空想の世界が嫌いなんですね、ので本書中「変調百物語」で語られる不可解な事件・出来事の世界にも、全くのめり込めなかったのです。
特に最終話は、それまでに語られた百物語の総決算的なまとめの話になり、その架空の世界もそれまでよりも壮大になります。壮大になればなるほどに私の心は冷ややかになっていくもので…最終話は正直一番ページをめくる手が進みませんでしたね。。。



ただ当初嫌悪していた「江戸時代特有」の言葉使いや背景には、想像と反し特別嫌悪感は抱きませんでした。宮部さんの文章が上手いからでしょうね。なので私の様な「SF・ファンタジー嫌い」な人でなければ、楽しめる作品だと思いました。



興味が持てなかった本だけに、今回は具体的な場面や展開についての感想が書けずにすみません。

 



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宮部みゆき 『長い長い殺人』
長い長い殺人 (光文社文庫)


★★★☆☆

*あらすじ*(「BOOK」データベースより引用)
金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす!
読者を驚嘆させずにはおかない、前代未聞、驚天動地の話題作。

*感想*
財布の視点で殺人事件を語るという、一風変わった内容でした。「斬新!」という程には、面白味がある感じではなかったけれど、たまにはこういう視点でのミステリーもいいのかも。

本書は10編の短編から構成され、それぞれ違った財布の目線で彼らの持ち主について語られていき、やがてある殺人事件の真相究明に結びつくという内容です。前半は、慣れない「財布目線の文章」と、ちょっと間延びした感じがあって、正直読み進めるのが辛かったです… ストーリーテラーが「財布」な為に、平気で「僕はその時彼の内ポケットに収められていたので、その現場を見ることが出来なかったのですが…」などの逃げ道を使うんですよぉ!ちょっとイライラしませんか?(笑)そこで財布が犯人を目撃とかしていたら、物語がすぐに終わってしまうから仕方がないとわかっていますけどね。。。
しかし話の中盤からは、事件に関わる人間の様子が交錯して、厚みを増した内容になっていったので楽しめましたが。

本書は2008年5月に映画化されているのですが、映画でも財布に語らせてしまうのだろうか!?ちょっと気になるからレンタルDVDをしてみたいと思います♪


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宮部みゆき 『楽園』


★★★☆☆

*あらすじ*
東京足立区で、火元の家を含めて三軒が全焼する火事が発生した。そのうちの一軒に住む夫婦が16年前に娘を失踪に見せかけ殺害、床下に遺棄したと警察に自白をする。殺人はすでに時効になっていたので事件にはならず事実関係の確認だけが行われたが、発覚前にその事件を透視し、絵に残した少年がいた。
少年はなぜ事件を知ることが出来たのか? 前畑滋子は少年の母親の依頼で調査に乗り出す。

*感想*
『模倣犯から9年−前畑滋子 再び事件の渦中へ』
帯に書かれているこのキャッチコピーを読んで期待しない読者がどこにいるでしょうか!? 私にとっての宮部さんの最高傑作は『模倣犯』なので、このコピーを読んだ瞬間「これは読むしかない!!」と激しく読書願望熱にかられました。

そんな期待過剰な中読み終えた本書の感想は…

くぅぅぅぅぅ〜〜〜 残念!!。゚(゚´Д`゚)゚。
『模倣犯』の続編を示唆する帯だったので、またあの時の様な 犯人vs 前畑滋子 の頭脳戦が楽しめるのかと思っていたのに、実際は私の苦手な超能力絡みの話…。ミステリーの謎を解く大前提に「超能力」が絡むのって禁じ手に思えるのは私だけでしょうか?超能力を認めればどんなミステリーやトリックだって成立してしまうじゃないですか。そういう時はフィクションと割り切って楽しめば良いのだろうけれど、「困った時の超能力頼み」的に私は感じてしまい割り切る前に嫌悪感が出てきてしまうんですよね…
一人息子を亡くした53歳の女性や、模倣犯の時の様な暴走調査をしないように今回は慎重に行動を心がける前畑滋子の様子などの人物描写は非常に上手いのにかなり残念な結末でした。 こういう内容にするのならば、あえて前畑滋子を再登場させないでほしかったです。


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宮部みゆき 『地下街の雨』
地下街の雨

★★☆☆☆

*あらすじ*(「BOOK」データベースより引用)
麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に「あの女」がやって来た…。この表題作「地下街の雨」はじめ「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。

*感想*
「世にも奇妙な物語」を思い出させる短編集でした。7編それぞれ内容や構成が違っていて興味深かったです。私が一番引き込まれた話は3話目の「不文律」。これは本作品発表の数年後に世に出された、「理由」(第120回直木賞、第17回日本冒険小説協会大賞受賞作品)と同じ様な構成になっているので、「理由」の基盤になった短編なのかな?と思うと同時にワクワクしている自分に気が付き、このような複数人からの視点で描いた小説が自分では好きなのだと再認識しました。
しかし、やはり長編とは違い、短編ならではサッパリ感がありすぎて物足りなかったです。


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宮部みゆき 『名もなき毒』
名もなき毒

★★★☆☆

*あらすじ* 
財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで青酸カリの連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生に偶然出会い、毒殺事件の真相を追いかけ始める。

*感想*
特別なトリックがあるわけではない、社会的メッセージを含んだミステリー小説でした。
タイトルを含め、題材はかなり惹かれるものがありました。

「名もなき毒」それはつまり、いろいろな毒の事を表していて
青酸カリ や ヒ素だったりの化学薬品という毒、
シックハウス症候群 や 土壌汚染問題 という工業発展時に人間が作り出してしまった毒、
人の言葉や行動によって他人を傷つけてしまう人間の心の奥底の毒、
そしてもっともっと沢山の名前すらつけられていな毒が社会には満えいしてしまっている事を強く著者は訴えていて、そして心に響きました。

社会というのは、いろいろな因果が重なりあって毒を作り出してしまっています。その難しく複雑なテーマを淡々と判り易くミステリー仕立てでまとめた宮部さんはさすが!と感服しました。
私が一番着目した問題は、やはり作中でもかなりのページを割いて説明をされていた「土壌汚染問題」です。土壌汚染による人体への影響を私は今まで真剣に考えた事がなかったのですが、これからは築地の移転問題で土壌汚染についても注意を払いたいと思いました。

という具合に、考えさせられる事が多く興味深い内容だったのですが、私にはちょっとペースがのんびりすぎるストーリー展開で、正直疲れてしまいました。。。

最近「模倣犯」の様な疾走感のある作品を宮部さんは出していない気がするのですが、本作品のようなスタンスの方が宮部さんの本来のスタイルなのでしょうか。。。
是非また模倣犯の様な伏線と巧みな場面展開の作品を書いて欲しいです。


  ├ 宮部みゆき -
宮部みゆき 『魔術はささやく』
魔術はささやく


★★☆☆☆
* あらすじ* (「BOOK」データベースより引用)
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた…。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。

* 感想*
私は、SF物・超常現象物が好きではないので、このタイトルの『魔術』という文字を見た時に「う〜〜ん…私の好きではない分野かなぁ…?」とちょっと警戒してしまいました。
実際に以前読んだ、宮部さんの「クロスファイア」はかなり辛かったし。。。

読後の感想は… まぁクロスファイアとかに比べれば現実的な話なので読みやすかったけれど、やはり好きではない内容だったかな。
中身が有るような、無いような内容だった気がしました。ピッキング・万引き・サブリミナル効果・擬似恋愛詐欺・などなど、とにかく沢山の犯罪がこの1冊の本の中に散りばめられていて、それらの細かい具材が本編に上手にかみ合ってない感覚が私の中にありました。食べ放題で1皿にごちゃ混ぜに盛り付けられた料理みたい。個々は美味しいはずなのに、合体しすぎて本来の色と味が見えなくなっていたかと。最後はそれらの余計な具材を取り払って、メインの筋に戻ってきていたのでなんとか読めましたが。。。


  ├ 宮部みゆき -
宮部みゆき 『誰か』
誰か ----Somebody

★★★★☆

*あらすじ*
財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。主人公、杉村三郎は、義父である会長から遺された梶田娘二人の相談相手に指名される。その相談とは梶田の思い出を本として出版し、今だ轢き逃げ犯人が出て来ない中で犯人探しのキッカケにしたいというもの。しかし本の出版に乗り気なのは妹の梨子(リコ)方だけで姉の聡美(サトミ)は反対の様子…。聡美の「父、梶田の過去」への不安をよそに梶田の人生を調べ始める三郎が知った梶田家の事実とは。。。、

*感想*
「轢き逃げ事故」として亡くなった梶田。しかし彼は本当に事故死だったのか?
その梶田の半生を書いた小説を出版する事を頑なに拒否する梶田の長女。
梶田長女は何をそんなに怯えているのか?
等々いろいろ謎に包まれている事があるミステリー小説なのだけれど、本の2/3ページ位まで、全然その謎を解くであろう兆しが見えず「え〜〜ん…宮部さんそろそろヒントとか出してよぉ〜〜”。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。」と思った。しかし決して『飽き』ではないのが、宮部さんの文章力なんだろうな〜。素人の私にはどう凄いのかが上手くここで書き表す事ができないのだけれど、私の頭の中で色付きの夢を見るかのように話が映像化され、ドラマを見ているかのように登場人物達が立ち振る舞っていました。そして時間を忘れて昨日の午後で一気読みしました。やっぱり宮部みゆきは読み易くていいね〜♪


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