読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
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黒澤いづみ 『人間に向いてない』

 

 *あらすじ*

ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。十代から二十代の若者、なかでも社会的に弱い立場の人たちばかりに発症する病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた息子を持つ一人の母親がいた。あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか? メフィスト賞受賞作!

 

*感想*

グロテスクな装丁に引いてしまい、自分の感性では選ばない本だとは思ったのですが、『未来屋書店小説大賞1位』という宣伝に惹かれて読んでみました!

 

読んでみたら、お・も・し・ろ・かったー!!「面白い」だけだと語弊があるのだけれど、とにかく「親・大人として考えさせられた」作品でした。

 

物語は、あらすじに書いてある通り、人間を異形の姿へと変貌させる病が現れ、自分の息子(22歳)が虫の異形へと変貌してしまった、親子、いや、親と虫、の物語でした。

最初の設定として、この異形を発症するのが「ニートを中心に」というのが素晴らしいと思いました。近年「ニート」という言葉自体が一般化し、その人数も決して極少とはいえないのではないかという状況で、この「ニートが異形になりやすい」というのは、まるで昔の童話のようではありませんか!因果応報的なね!日本に在住して、日本国民としての権利や福利厚生などをたっぷりと享受しながらも「働きたくない」「納税したくない」「自分は自分の決めたやり方で生きる」なんて言っている人は「自由の裏側には責任が伴う」を理解してないみたいですし、それならもう「そんなんじゃ異形になっちゃうよっ!」って言ってやりたいくらいですわ(;^ω^)

 

と… 思わずアツくなってしまいましたが、とにかくその社会問題を冒頭にちらつかせつつ、そこからは異形となった息子と向き合う親の苦悩が綴られていき、家庭を持つことと子供を持つことの意義というか在り方を色々考えさせてもらえました。

 

本署は「異形」というかなり過激な設定で描いていたけれど、子供がたとえ異形にならなくてもやはり育児は大変だし、それについて夫婦間で考え方も違くて、根底に『結婚や出産というのは、相手の人生を背負う覚悟が必要だ』ということを本書を通して再確認できる本だと思います。

異形となった息子とその親がラストでどうなるのか、是非読んでみてください!怖いけれど、読み応えありますよ〜★

 

 

 



★か行 - その他の作家 -
こだま 『夫のちんぽが入らない』

 

 

*あらすじ*

同じアパートに暮らす先輩と交際を始めた“私”。だが初めて交わろうとした夜、衝撃が走る。彼の性器が全く入らないのだ。その後も「入らない」一方で、二人は精神的な結びつきを強め、夫婦に。いつか入るという切なる願いの行方は―。「普通」という呪いに苦しみ続けた女性の、いじらしいほど正直な愛と性の物語。

 

*感想*

インパクトのあるタイトルと、2017年「Yahoo! 検索大賞」(小説部門)を受賞した作品とのことで、以前から気になっていてやっと読めました♪

 

読んだ感想は、ずばり「可もなく不可もなく」という具合。といいますのも、本書はプロの作家ではない著者が、自身の半生を綴ったノンフィクション物語なので、文章や構成などが粗く、内容も俗にいう「人は1冊は本を書ける(誰しも自分の人生にドラマがある)」というもので、文芸書として楽しむものとは違う本だったからです。

 

良い点は、シンプルに「ちんぽが入らない」とは一体どういうことなのか?という疑問と興味をストレートに読者へ抱かせることや、著者の波乱万丈な人生が読めるところ。特に著者の夫婦の関係は非常に少数派なスタイルだと思いますし、「夫婦間にセックスがなくなったら、ただの同居人」と常日頃から思っている私には、著者の夫婦の形はとても新しく、そして「夫婦とは、互いの足りないところを補いあいながら生きてゆく」という初心を思い出させてくれました。

 

あまり良くなかった点は、著者が自身を謙遜するときに「ちんぽが入らない私なんか」と卑下したり、自虐を言うくだりが何度か出てきてしまったところかな。本書の最大のテーマがそこなので仕方がないですけど、少々見苦しかったですね(;^ω^)

 

Amazonの紹介コーナーには、本書への熱いコメントが著名な方々から寄せられていますが、それに惑わされて期待過剰で読まなければ、それなりに驚きと切なさに溢れた作品だと思います★是非読んでみてくださいね〜♪

 

 



★か行 - その他の作家 -
小林由香 『罪人が祈るとき』

 

 

*あらすじ*

自殺を決意した少年と、息子を自殺で亡くした父親──。
同じ空を見上げたとき、ふたりはなにを祈るのだろうか。
涙なくしては読めない感動のラスト!

 

*感想*

もうこれは…(´;ω;`)ウゥゥ

ほんとこれは…(´;ω;`)ウゥゥ

非常にこれは…(´;ω;`)ウゥゥ

お、、お、、お、、嗚咽、、が、、と、、止まら、、ない、、作品、、でした、、(´;ω;`)ウゥゥ

 

本書は、いじめによって苦しむ少年少女と、いじめによって子供が自殺してしまった親の物語でした。いじめに苦しんでいる子供たちの描写も読んでいて辛かったけれど、いじめによって自殺に追い込まれてしまい、子を亡くした親の描写が特に辛くて、、辛くて、、(´;ω;`)ウゥゥ 

 

この設定を読んだだけでも、本書が辛く悲しい内容だとおわかりだと思うのですが、本書は1つの作品として、「どこまで詳しく書くか」の塩梅が非常に上手くて、スイスイ読めるのに心を鷲掴みにされる。濃く読まされるのにサッと場面転換して次のステージに進める。文章も構成も素晴らしい作品だったと思います。

表面的には「復讐劇」に読めるのですが、根幹には「親(大人)として、子どもに何がしてあげられるか(してあげられたか)」が書かれているところが特に秀逸で、今後私自身がどうやって子供を守っていくかと考えさせられながら読みました。

 

「死にたくなるほど辛いときはこの指人形を見せて」

これは私も子供に伝えたいと思いました。「もういいよ。殺せよ。」なんて自分の子供に絶対に言わせたくない。子供が何かしらSOSを出せる環境を大人が作っていかないといけない。

 

死刑や私刑には賛否あるでしょう、しかし本中で風見が言っていた

「私を裁けるのは検察官でも、裁判官でもありません。もしも、私を裁ける人間がいるとしたら、それはいじめによって子どもを亡くした遺族だけです」

は本当に重い言葉で、そして私もすごく納得しました。それ程に、子を理不尽に亡くした親の悲しみは深く、他人にはわからないのでしょう。

 

色々ないじめの形を知っておくことで、大人は子供を守る準備ができると思います。本書はエンタメとしてだけでなく、そういう予防として知っておくためにも是非読んでもらいたい作品だと思いました。

 

面白かったです。涙が止まらなかったです。本書を読んだ経験は絶対に後に役に立つと思います!!すごい作品をありがとうございました(´;ω;`)ウゥゥ

 

 



★か行 - その他の作家 -
小林由香 『ジャッジメント』

 

*あらすじ*

大切な人を殺された者は言う。「復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人は言う。「同じ目にあわせてやりたい」と。犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。目には目を歯には歯を―。この法律は果たして被害者とその家族を救えるのだろうか⁉

33回小説推理新人賞受賞。大型新人が世に問う、衝撃のデビュー作。

 

*感想*

20XX年、凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、『復讐法』とう新しい法律が生まれた。

復讐法とは、犯罪者から受けた被害内容と同じことを合法的に刑罰として、被害者、またはそれに準ずる者が、犯罪者に執行できるものだ。

大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか!?

 

このような衝撃的な序章から始まる本書、この序章を読んだ時点では

「う〜〜ん… 実際にその立場になったことないから分からないけれど、きっと犯罪者が憎いだろうから、復讐したい(復讐法を選びたい)と思うのじゃないかな〜?」

と漠然と考えただけでした。しかし本編を読み、この法律の本当の怖さと、復讐法を選んだ人々の苦悩と葛藤を知り(フィクションですが)、自分の想像力のなさに愕然としましたショック

 

本書の主役は、復讐の執行を見届ける「応報監察官」、鳥谷文乃(とりたにあやの)です。文乃の目線で5つの復讐のケースが綴られるのですが、どの話も世間でよく報道される悲惨な事件が使われていて、すごく現実味がありました。

 

ダイヤ各話あらすじダイヤ

第一章「サイレン」息子を不良に暴行殺害され、被害者の父親が応報執行者となった。

第二章「ボーダー」14歳の少女が祖母を殺害した。少女の母親であり、殺害された祖母の実娘である女性が応報執行者となった。

第三章「アンカー」街中で無差別殺害事件が起き、3人の男女が犠牲となった。それぞれ被害者との関係性が違う3人が応報執行者となった。

第四章「フェイク」小学生男児を殺害した犯人は、信者を多く持つ世間で有名な予言師だった。応報執行人となった被害者の母親に、予言師を復讐殺害するなと脅迫が届く。

第五章「ジャッジメント」5歳の女児が両親からの虐待と育児放棄により殺害された。女児の兄であり、犯人の長男でもある10歳の男の子が応報執行者となった。

 

この5話を通して私が考えさせられたことは、「赦し」と「再犯率」の問題です。

第三章で小学校の教師を目指していた女性がその理由を

「子供は赦しあえる力を持っているから」

と答えるシーンがあり、すごく心にグッときました。

確かに子供は赦しあえる力を持っているし、喧嘩をしてもあまり引きずらない切り替え力を持っていると思います。しかし、それはお金では買えないもの、もう二度と元に戻すことができないこと、まさしく人の命を奪われたとしても「赦し」を与えられるものでしょうか。

 

これは人それぞれの価値観や性格、被害者となってしまった人との親しさにも関係するし、そして自分だって交通事故などで加害者側となってしまう状況があるかもしれず、誰もが完璧な人間ではないという現実があるので、多分答えが出ることがない問題だと思いますが、本書を読むと「たとえ赦すことができなくても、復讐だって辛いこと。だからたとえ赦せなくても、現実を受け入れるしかない時というものがあるのかもしれない」と思いました。どんなに受け入れるのが辛くても…ポロリ

 

読めば読むほど、復讐法を選んだ登場人物達の心に付き添おうとしてしまう、ある意味中毒性のある本だと思います。また復讐法を選んだ人々それぞれに人生ドラマがあって、涙なくして読めない本でした。特にラストの五章で描かれた10歳の少年の妹への贖罪は本当に辛かったですポロリ

こんな過激な法律は制定されることがないと思いますが、人を裁くという人類の永遠のテーマについて深く考えさせられる作品となっていてますので是非読んでみてくださいね!!

 

 

 



★か行 - その他の作家 -
黒川博行 『後妻業』


*あらすじ*
「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説
妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。
だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。
病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。
結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。
恐るべき“後妻業”の手口と実態。

*感想*
2014年『破門』で直木賞を受賞した黒川さんの、受賞後第1作目となる作品です。今まで読んだことない作家さんであり、装丁もちょっと女性好みではないので(このお爺さん怖い…ひやひや)いつもの私なら敬遠してしまう雰囲気の本なのですが、2016年春に映画化されるということで読んでみました。

内容はその名の通り『後妻業』についてで、ニュースでもちょくちょく報道される「結婚詐欺」みたいものです。主人公は、老い先短い爺さんたちを手玉に取り、亡くなった後に巨額の遺産をむしり取る悪女“小夜子”という女なのですが、小夜子に爺さんを斡旋する“柏木”という結婚相談所経営者の悪党や、小夜子の悪行を暴こうとする興信所の探偵なども登場して、話の中盤からはハードボイルド銃小説一直線になります。

悪党が主人公&ハードボイルド小説ということで、酒・タバコ・女・麻雀・麻薬が登場するのはもちろんのこと、とにかく終始言葉づかいが汚いので、読んでいてあまりいい気分に私はなりませんでした…ムニョムニョ 後妻業の手口を知れたのはなかなか面白かったのですがね… 内縁の夫婦関係でも「公正証書遺言」というものがあったら、その証書に従っての遺産相続になるということや、亡くなった人に巨額の保険金が掛かっていなければ警察はあまり死亡に関する事件性を調べないとか(←ここが後妻業の肝)本書を読むまで知りませんでした。

ハードボイルドがお好きな方や、資産をお持ちの方にはキレの良い展開と表現で楽しめる作品だと思うので、興味がある方は読んでみてくださいね〜

ちなみに映画の公式サイトはこちらです→映画公式サイト
なんと悪女“小夜子”を大竹しのぶさんが演じるとは!びっくりしました!!


★か行 - その他の作家 -
紺野仲右ヱ門 『女たちの審判』


*あらすじ*
――1989年、肥後拘置所の女性刑務官が従姉妹に懇願され、一審で死刑を求刑されている誘拐殺人事件の主犯の男に不正な方法で手紙を渡す。ハト行為と呼ばれる職務違反だが、従姉妹は収監されている男の子どもを産んでおり、その願いを断ることができなかった。男は死刑判決を受けて控訴、高等裁判所のある博多拘置所に移送される。
――7年後。博多拘置所で同僚からいじめを受けていた看守にとって、二審も死刑で上告中の男だけが気持ちの安らぐ話し相手だった。2人に信頼関係ができ始めたころ……。
極刑を受けた男が収監されていた長い時間が、恋人や肉親、拘置所の刑務官、裁判官、その家族や友人の人生まで変えてしまった。

*感想*
ひとりの男性死刑囚を中心に、彼に関わった人の人間模様や人生を描いた物語でした。

4章からなる本書の1から3章までは、看守が主人公です。よって拘置所内の職務内容や階級など、日常生活でほぼ無縁な情報に触れられてなかなか興味深く読めましたムード
特に死刑執行が執り行われることとなる3章では、その任務さながら、執行員としての苦悩や、自分がその任務を遂行したということを家族に隠し通せるかなどの精神面も丁寧に描かれていて、心にグッときました。

しかし、結局何が『女たちの審判』だったのかは私には理解できませんでした…唖然
著者は本書を通して一体何を伝えたかったのかなぁ…と考えてしまいます。
死刑制度に反対なのか?死刑囚とその家族にだってかけがえのない人生があったのだという事を伝えたかったのか?
ラストは、とある一人の女性の講演会での暴走を許すのか?(←被害を受けた女性が審判する)という流れでなんとな〜く上手くまとまっている風に感じなくもないですが、そこに辿り着くまでの前章が長すぎなので、腑に落ちない気持ちです。2章の主人公となる看守は女性ではなくて男性でもありますしね汗

本書は紺野信吾・真美子の共著作品ということで、また次にいつ仲右ヱ門としての作品が読めるのかはわかりませんが、監獄という今まで読んだことのない舞台作品だったのはとても良かったので、次作もチェックしてみたいと思いますかわいい


★か行 - その他の作家 -
川上未映子 『きみは赤ちゃん』


*あらすじ*
35歳ではじめての出産。それは試練の始まりだった!
芥川賞作家の川上未映子さんは、2011年にやはり芥川賞作家の阿部和重さんと結婚、翌年、男児を出産しました。心とからだに訪れる激しい変化、そして分娩の壮絶な苦しみ……妊婦が経験する出産という大事業の一部始終が、作家ならではの観察眼で克明に描かれます。
さらに出産後の、子育てをする家族なら誰もが見舞われるトラブルにどう対処したかも、読みどころです。
これから生む人、すでに生んだ人、そして生もうかどうか迷っている人とその家族に贈る、号泣と爆笑の出産・育児エッセイ!

*感想*
あれ〜〜!!川上さんの旦那さまって『キャプテンサンダーボルト』の阿部和重さんだったんだー!!(今更?)あ、ちなみにまだキャプテンサンダーボルト読めていません汗 でも必ず近日読みますパンチ
私はあらすじを調べずに本書を読んだのですね、そしたらこれは妊娠・出産・育児エッセイだったので、当然ながらに旦那さまの話も出てくるのです。それで川上さんが旦那さまを「あべちゃん」と呼ぶのですが… そっかーわーいあれは、読者も旦那さまが阿部和重さんだと知っている前提の「あべちゃん」でもあったのね、きっとぴかぴか

で、内容に関する感想ですが、さすが芥川賞作家さまぴかぴかぴかぴかと言いたくなる、面白さと繊細さが融合した作品でしたラブラブ
話の基本はもちろん「体験談」なのですが、そこに伴う悩み・苦悩・思考がとても感情豊かに、そして時には文学的に綴られるのです。特に私がグッときた所は2箇所ありました。

1つは今社会でも大きく問題として取り上げられている「出生前検査」について。これは川上さんの友人の言葉だったそうなのですが
「おなかの赤んぼうは100%こちらの都合で作られた命で、100%こちらの都合で生まれてくるのだから、それならば、われわれはその『生』を100%の無条件で、全力で受け止めるのが当然じゃないのだろうか。それが筋、ってもんじゃないのだろうか」


もう1つは産後に夫のことが無性に腹ただしく思える時期に綴った言葉
「出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎えいれて、さらに完全な他人になっていく、その過程である」


どちらの言葉も、子供を持った家庭の夫婦ならすっごく深くうなずけるものだと思います。そしてこれ以外にも沢山マタニティーブルーのことや、産後クライシスの事も沢山綴られているので、本書は今から妊娠・出産・育児をする方、今まさにその真っ只中の方、そして既にそれらを一通り経験してきた方にも絶対楽しめ、そしてバイブルにもなる1冊でした桜

最後に、川上さんは産後にお仕事の都合でお子さんを保育園に預けることになるのですが、その時に専業主婦のお母さん・お父さんを慮るコメントを書いてくださっているのですね。
私は専業主婦の身で、子供とべったり24時間共にして正直疲弊しているので、その川上さんの言葉に涙が出ましたポロリ 育児を経験した人っていうのは、この辛さをちゃんとわかってくれている。そして私たちの様な専業主婦の子供でも安心して子供を預けられる仕組みができるといいなと思ってくれていると。

川上さん、素敵なエッセイありがとうございました!
沢山笑ったし、共感したし、そして自身の子供がより一層愛しく思えるようになりましたわーい
是非とも多くのママ、パパに読んで頂きたい1冊でするんるん


★か行 - その他の作家 -
川崎草志 『長い腕』


*あらすじ*
新人作家の登竜門たる、第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞した話題作。
ゲーム製作会社に勤務する主人公は音楽と読書、そして孤独を愛する女性。現在の仕事に大きな不満はないが、同じ場所に居続けることを好まないため、会社を辞めしばらく故郷・愛媛県の小さな町に帰省しようとしている。ところが同僚の変死事件と、故郷の町で起きた女子中学生による殺人事件とに共通のキーワード「ケイジロウ」を発見し、調査を始めることに…。

*感想*
「複数の殺人(不審死)が起る」→「犯人は誰だ?それらの事件の繋がりは?」というミステリーの中に、歴史・土地柄という古風なものと、最先端技術であるインターネットを交錯させている凝ったミステリー小説でした読書

主人公はゲーム制作会社に勤め、退社のために有給休暇期間を過ごす女性、汐路。著者自身がゲーム制作会社に勤務だったそうで、そのゲーム制作現場での描写はとてもリアルでした。しかも謎解き中に「歪み」をテーマに、あらゆる警告を作中に含ませていた重みもある作品で良かったと思います桜

特に私自身や、ネットに日常触れている子供たちに再認識させたいと思った著者からの警告は下記3つ
 屮優奪箸棒楝海気譴討い襯僖愁灰鵑鮖匐,貿磴ね燭┐襪里蓮⊆分が乗れない車を無免許の中学生に与えるのと同じ位危険な行為」
◆峺朕余霾鵑鬟優奪半紊妨開するのは『私は無防備です。詐欺にかけてください、匿名の嫌がらせメールと無言電話をお待ちしております』と言っているのと同じだ」
「婦女暴行の被害者に『なぜ、抵抗をしなかったのか』という馬鹿がいるが、男女を問わず最初に大声で威嚇されるだけで抵抗する力を失う。そして引きずり倒され、連続して二発以上殴られると、全てが終わるまで大抵無抵抗だ」


物語の終盤には、緊張感ある脱出劇、グロテスクな風貌描写があり、ドキドキラブさせられ良かったのですが、総評としてはゲーム制作の詳細と敬次郎の昔話に個人的に興味を持てなかったのと、石丸の行動が不可解すぎたり、未収束エピソードが多々あってどうも腑に落ちず、一気読みには至りませんでした汗
なので既に発売されている続編の『呪い唄〜長い腕供繊戮呂發少し後に読むことにしようかと思います。(ナミーごめんね!←私信)


★か行 - その他の作家 -
越谷オサム 『陽だまりの彼女』


*あらすじ*
幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。

*感想*
王様のブランチで紹介され、この秋には松本潤&上野樹里で映画化される本書。映画化される恋愛小説の原作って、小説で読むとあまり面白くないものが多いというイメージだったのですが… 本書においては、なんと迂闊にも(?)泣いてしまいました悲しい

「迂闊にも」と失礼な一言を加えた理由は、ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、本書にはちょっとファンタジーが絡むのです。何度かこのブログでも書きましたが、私はファンタジーとSFが苦手でして(これらが絡むと「何でもアリ!」の世界になってしまうため)、そのファンタジーが出てきた瞬間「ゲー汗」と萎えつつあったのですが、そこに至るまでの経緯と、その後の内容が非常に良かったので泣いてしまいました。

具体的にどこで泣いたかというと、終盤に電車の乗り換えについて初老夫婦に駅で声をかけられた時の「親の愛には歯が立たなかったのだ」の箇所です。 それまで20代の頃の私に戻って主人公と真緒ちゃんに感情移入していた目線を、一気に親目線へと変えさせられ、そして自分にもしも同じ事が起こった時の事を想像したら涙が溢れてしまいました…悲しい

ファンタジーが絡むけれど、浩介と真緒の恋愛模様はとても素敵な描写と内容になっていますので、とにかく読んでみてくださいぴかぴか 
私は是非とも映画も観てみたいと思います!松潤が怒るシーンや樹里ちゃんの天然振り演技が今から想像できちゃうピッタリな配役だと思いますラブ


★か行 - その他の作家 -
川渕圭一 『いのちのラブレター』

*あらすじ*
総合病院の内科医として働く拓也の前に、9年前に姿を消した恋人・沙緒里が患者として現れる。この病院を選んだのは偶然なのか、そしてなぜ彼女は突然姿を消したのか。疑問を抱きつつ治療 にあたる拓也は、未だ消えぬ彼女への思いに気づく。だが、彼女は不治の病に冒されていた……。

*感想*
久しぶりに「恋愛小説」を読みました〜ラブ
ミステリーやホラー要素がない純粋な「恋愛小説」を読むのは本当に久々で、2006年に読んだニコラス・スパークスの『きみに読む物語』以来だと思います。べつに「恋愛小説」が嫌いなわけではないのですが、大人の読む文芸書に「恋愛小説」ってあまりないんですよね。「恋愛小説」が読みたければ、ハーレークインを買えってことでしょうか(笑)イヒヒ

さてさて、その久々に読んだ「恋愛小説」の感想ですが、やっぱり面白かったです桜
恋に落ちる瞬間の情景、相手との距離を縮めたい思い、そして失恋した時の胸の痛みなど、どれも自分も経験してきた事だから、主人公の拓也に強く共感したり同情しながら読むことができました。

ただやはり、沙緒里の一方的な別れ方には納得ができなかったです(怒)ぶー。沙緒里にも事情があるのはよくわかったのですが、でも拓也が可哀想すぎる別れ方だったからね。一言でいえば『誠意がない!!』ってこと。だから再び沙緒里が拓也の前に現れたことは、本当に腹立だしかったわ。拓也は「お人好し過ぎる」って何度も思ったし。

まぁ結局恋愛なんて、「惚れた者負け」だから沙緒里みたい魔性系女に振り回される医師(拓也)がいても良いのかもね。ただ一つ欲を言えば、沙緒里の名字について「たまたま同性の人と結婚して姓が変わりませんでした」の所に嘘や謎があったら面白かったかなとも思います。

私は本書で泣くほどの感動はしませんでしたが、久しく恋をしていない大人の方々へおすすめしたい1冊だと思いました。良かったら読んでみてくださいぴかぴか


★か行 - その他の作家 -
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