読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
橋本紡 『もうすぐ』


★★★☆☆


*あらすじ*
インターネット新聞作成を手がける由佳子の元に「産婦人科医逮捕事件」の真相追及を調べる仕事が舞い込む。これをキッカケに由佳子は妊娠出産の経験談を一般から募り、今日本が抱えるお産問題の現状が次々と明らかになっていく−。そこにはお産難民、不妊治療、さまざまな悩みと問題があった。


*感想*
由佳子が「産婦人科医逮捕事件」の背景や裁判経過を調べていく部分と、ネット新聞に掲載された妊娠出産経験者の体験記が、交差しながら描かれていく物語でした。
構成が面白く、お産ネタに興味のある方なら、きっと楽しめる本だと思うのですが、腑に落ちないというか、突っ込みを入れたく箇所も多々ありました…


細かい点としては、各話が少し読み進めないと「由佳子の話」なのか「妊産婦の体験記」なのかを判断できず、読み難かった所。体験記の方は、ネット掲載の記事らしくフォントを変えたりしたも良かったのではないかな。誰の視点で描かれている文章なのかが、すぐに読者に伝わった方が、読み手としては感情移入し易くてありがたいと私は思います。あと、産婦人科で内診を受けた女性が医師に対し「これはレイプだ」と心の中で叫ぶ所は不要だし、禁句でしょう。
大まかな点としては、とにかく内容と情報を詰め込み過ぎな話になっていた所。あまりにも詰め込まれすぎていて、何を描きたい本だったか分からない不完全燃焼な話になってしまっていました。


結局今日本が抱えているお産問題は、根が深いという事なのでしょうが、メインテーマがはっきりとしない本書では、著者のお産問題に対する問題意識や情熱が、空回りしてしまている様に感じられて残念でした。

 



  ├ 橋本紡 -
橋本紡 『ひかりをすくう』
ひかりをすくう

★★★★☆

*あらすじ*
超多忙・激務な労働でパニック障害になった智子は仕事を辞めることを決意する。
そして主夫をしてくれているパートナー哲ちゃんと共に都心を離れ郊外に移り住むことにした。新しい土地での生活と出会いを通して、だんだん智子の心は穏やかになってゆく。

*感想*
今、この時期にこの本に出合えて本当に良かったと私は思いました。
プライベートな私の生活の話になってしまうのですが、私は今月の2月末にて5年4ヶ月勤めた会社を退社する事にしたんです。この退社は転職ではなくて、無職になるという方向で。ちなみに子供はいません。

もちろん退社を決意するまでに葛藤はいろいろありました。
せっかく5年も勤めているのだから勿体無いのではないのか?
今ここで辞めるのは“逃げ”なのではないのか?
自分を甘やかしているだけなのか?
私は我がままなのか?

グルグルグルグル悩んだ挙句に出した答えは
「一度仕事を辞めて自分をリセットしよう」
というところでした。
本当にストレスで自分を見失いかけていたから、とにかく一度立ち止まって自分を振り返ろうと思いました。

私自身の言葉でこの経緯と感情を表現しようとすると、稚拙な文章しか出てこないのですが、この「ひかりをすくう」では橋本さんが私の心を代弁してくれているかのように、解り易くそして美しく表現してくれています。

(本文より)
「頑張らないように頑張りなさい」
「そんなふうに自分を追い詰めても、悪いことが解決するとは限らないと思う」
「誰でもない。わたしを追っていたのは、わたし自身だった。」

すごく心に響きました。
短所と長所は背中合わせの如く、人は時には「頑張ったり」「自分を追い詰める事によって成果を得られたり」する時もあるかもしれない。つまりそれは「若い時の苦労は買ってでもしろ」という事に繋がると思うのですが、しかしそれにも時期やタイミングが絶対にあるよね。そのタイミングや加減を間違えると精神的病になる事もあるのだろうな・・・。
この本を読んで、私は再度実感しました。
私の決断は間違っていないと。

すごく印象的なシーンは
智子がベッドの中から手を伸ばし、窓から差し込む光をすくうシーン。
時間やストレスに押されている時には気が付かない自然の美だよね。
そういう穏やかな時間の中から自分の存在を取り戻していく智子の姿がとても良かったです。
私も来月からはのんびりと過ごしたいとおもいます。


  ├ 橋本紡 -
橋本紡 『猫泥棒と木曜日のキッチン』
猫泥棒と木曜日のキッチン


★★★☆☆

*あらすじ*
家族愛が足りない主人公と足の自由が足りない健一くんがお互いの現状と生きている事を実感させながら大切なものを見つけていこうとする日常ストーリー。

*感想*
話のテンポや設定が先日読んだ瀬尾まいこ『幸福な食卓』に似てました(偶然だろうけどね)比べるつもりはないけれど、私としては『幸福な食卓』の方が微妙な笑いのツボを押さえていて圧倒的に面白かったな(←しっかり比べてるじゃん・・ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ)最後の方がちょっと非現実的に感じてしまいましたー。いくら心に傷を負った人でも、「猫」を盗もうだなんて思わないんじゃないかなぁ。。。。


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