読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
夏川草介 『神様のカルテ3』

*あらすじ*
栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。日々激務に追われる中、新しい内科医:小幡先生が赴任してきたのだが、経験も腕も確かで研究熱心な小幡医師は、治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しない方針だった。それについて抗議する一止。しかし逆に、小幡医師に一止は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放たれ…そして小幡先生の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としてのスキルに疑問を持ち始める。

*感想*
「神様のカルテ3」という題名通り、「…カルテ1」「2」の延長話になっています。医師の苦悩と、医療現場の問題点を心温まる話と共に描く作風も、そのままで健在ですよ。しかし今回は一止の医師人生において、ターニングポイントとなるような出会いと大事件が発生し、ハラハラドキドキさせられましたびっくり

前2作では、一止の「良心を持ち、精一杯患者に向き合う医師」というスタンスが肯定的に描かれていたので、今回その真逆ともいえる理念を持つ小幡医師の登場には度胆を抜かれました汗 私はさらに反感すら抱いてしまったわ爆弾 が・しかし!本書後半で小幡医師の本心とその方針の根底を知り、それまで全く理解できなかった小幡医師の行動が受け入れられるようになり、そして医師として立派な方だとも思えるようになるから、あら不思議! 医師も色々なタイプの人がいて良いということなのでしょうね病院

面白い一止の思考や会話が多くありましたが、今回私はこれが一番強烈だったわ↓
「意志と情熱ほど余計なものはない。ただ必要なのは、事実から目をそらし続ける勇気と、何も考えない無我の境地だけなのである。」
なんか育児にも言えることだな〜と思いましてね…たらーっ
しかし、きっと一止は「神様のカルテ4」では、この「無我の境地」から脱出しちゃうのだろうな。
「4」も楽しみにしていま〜すぴかぴか


  ├ 夏川草介 -
夏川草介 『神様のカルテ2』


*あらすじ*
栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。
そんな一止の勤める本庄病院の内科病棟に、新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。かつて“医学部の良心"と呼ばれた進藤の加入を喜ぶ一止に対し、砂山は微妙な反応をする。赴任直後の期待とは裏腹に、進藤の医師としての行動は、かつてのその姿からは想像もできないものだった。

 


*感想*
第一弾が36万部突破のベストセラーになり、2011年に櫻井翔、宮崎あおいの出演で映画化も決定している「神様のカルテ」の第二弾です


第二弾となる本書も、医療現場の過酷な状況と問題点を提起させつつ、心温まる登場人物達のエピソードを描いた物語でした。つまり一弾目と似たような内容になっています  “第二弾”というからには、一弾目と似ている内容で当然なのかもしれませんが、私にはちょっと物足りなかったな。しかも医療現場の問題点については、進藤医師を通しての、医師の勤務時間の長さとあり方についてが長すぎに思えたし。。。 本書を通して『医師ではなく、人間の話をしている』というスタンスは本当に良かったのですが、ちょっと私には展開が遅く感じてしまいました


心温まるエピソード部分は、どれも良かったですね〜。私は血糖値500超えの会田さんと再生不良性貧血の四賀さんの食事シーンが好きでした。そして一止とハルのやりとりも温かくて良かったですね。ハルの気配りと優しさが溢れているセリフがどれも素敵なんだよね〜 ハル自身もちゃんと独立しているのに、夫である一止のことも疎かにせず、本当に妻の鏡だね! あおいちゃんのハル姿がとても楽しみだわ〜

 



  ├ 夏川草介 -
夏川草介 『神様のカルテ』


*あらすじ*
栗原一止は信州の小さな病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を三日取れないことも日常茶飯事だ。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。
第十回小学館文庫小説賞受賞作。


*感想*
表紙の装画を見てまず思ったのが、「あれ?これは有川浩の本じゃないの?」って事でした。最近有川さんの本というと、このイラストレーターの方の絵が定番になりつつある気がしたので、ちょっと早とちりしちゃったわ

このイラストレーターの方、カスヤナガトさんというみたいですね。優しい絵で私も好きですよ。

さてさて、本題の感想についてですが…
装画から受ける印象と、小学館文庫小説賞受賞作という肩書きから、連想していた作風とは違う物でしたが、それなりに面白かったです。主人公の栗原医師が夏目漱石をこよなく愛するということから、口調が古めかしいものになっています。その辺りに『アキバ系』や『アニメオタク』を彷彿させるものがあったのですが…そう感じたのは私だけでしょうか?まぁ、それはそれでキャラクターが確立されていて、良かったとも思いますが。

そんな栗原医師を筆頭に、本書には個性的キャラが続々と登場するのですが、本題は極めてシリアスだったのが驚きであり、面白い所でした。大学病院の医局制度問題、地方の地域医療問題、終末期医療問題などなど、医療現場には問題が山積みなのですね。しかしそれらの問題提起をバッチリしておきながらも、素敵な登場人物達のエピソードで、読者の心を温かくさせてくれる本書は、やはり良作なのでしょう。特に私は、“安曇さんとグレーの紳士の過去”のエピソードにグっときました。目先の損得に囚われずに、人に手を差し伸べなければならない時があるものなのだと。

この古めかしい口調を好きになる事はなさそうですが、著者の次回作が出たら是非とも読んでみたいと思いました。

 



  ├ 夏川草介 -
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