読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
秋吉理香子 『婚活中毒』

 

*あらすじ*

幸せになりたいすべての男女必読!
婚活にはミステリーがいっぱい!
婚活中の方も、そうでない方もお楽しみいただけます。
――秋吉理香子

 

「理想の男」………崖っぷち女が紹介された運命の相手は連続殺人犯?
「婚活マニュアル」…街コンで出会った美女の暴走に戸惑うマニュアル男は…
「リケジョの婚活」…本命男を絶対に落とす〈婚活ツール〉の中身とは?
「代理婚活」……息子の見合いで相手の母親に恋心を抱いた父親は…

 

*感想*

本書は『婚活』にまつわる、痛快ミステリー本でした☆ 『婚活』と一言で表しても、「結婚相談所」「街コン」「テレビのお見合い番組」「親による代理婚活」とバラエティー豊かな婚活設定になっていたので飽きることなかったですし、何より全話それぞれにトリックというか、“オチ”がある展開だったので非常に読み易く楽しい作品でした☆

 

全話面白かったので、それぞれに具体的な感想を書きたいところなのですが、今回は私が最も気に入った4編目の『代理婚活』についてのみ書かせてもらいますね。

 

何故私が『代理婚活』が良かったのかと言いますと、他の3編の主役は、実際にお見合い→結婚する【当事者】なのですが、代理婚活だけは主役が【結婚する者の親】となり、自分ではまだ味わったことのない状況と気持ちを堪能できたからです(笑)新型のラブストーリーとも言えるかも!

だってですね、35歳独身の息子のために親が代理婚活したはずだったのに、その息子の父親(益男)が、見合い相手の母親(久恵)に恋してしまう物語だったのですよ〜!

本来なら「いい歳したオヤジがっ!」とか「将来息子の義母になるかもしれない相手ですよ!?」と嫌悪感を抱くシチュエーションだと思うのに、益男さんのピュアな部分がなんだか可愛くて、そして息子は縁談を断ると決めているのに、益男が久恵との縁を断ちたくないばっかりに嘘を重ねてゆく姿にハラハラし、かなりドキドキさせられて良かったのです!

そして最後… どうやって「息子は本当は結婚する気がない」と女性側に伝えるかと悩み苦しんだのですが、意外な方法でサクっと解決してしまい… 婚活について詳しくは知らない人にはなかなか「してやられた!」感のあるもので良かったです!

 

ここからネタバレ↓↓

 

なんと女性側の家族は「結納金詐欺」ファミリーだったんです!つまり、結婚相談所側にとって『荒し』というやつですね。なので、益男側から縁談お断り連絡を女性側にすることはなく、物事がまるく収まって(破談になって)しまったという…久恵に惚れていた益男はちょっと可哀そうだったけれど、勉強になって良かったね!ついでにご自身の奥様を大切にしてくださいね!だわw

 

本書はあくまでエンタメ婚活本なので、本当に結婚相談所とかに登録する方への参考やマニュアルにはあまりならないかもしれないですが、息抜きにはなるかと思いますので、婚活に興味がある方もない方も、そして独身の子を持つ親御さんも、是非読んでみてくださいね〜♪

 



  ├ 秋吉理香子 -
秋吉理香子 『自殺予定日』

*あらすじ*

美しく逞しい継母が父を殺した。女子高生の瑠璃はそう確信していたが、証拠はなく警察も信じてくれない。あんな女と一緒に暮らすなんて耐えられない、わたしはお父さんの元に行く。瑠璃は自殺の名所として知られる森に出向くが、“幽霊"の裕章と出会う。彼は瑠璃に自殺を思いとどまらせ、継母が殺した証拠を見つけようと提案する。見つからなければその時死ねばいいと。今日から一週間後。それが瑠璃の自殺予定日となった――。疑念と嘘で絡み合う母娘が迎える結末は?! 大ヒット『暗黒女子』の作者が放つ、一気読み必至の傑作ミステリ!

 

*感想*

これは是非ともティーンエイジャーに読んでもらいたいと思った本でしたぴかぴかぴかぴか

うん十年前にティーンエイジャーを卒業してしまった私でも楽しめましたけどね(笑)イヒヒ

 

本書は「自分の死をもって、継母の犯罪を露呈させようとする少女の話」なのですが、「何故、どうやって実父は死んだのか?」というミステリー要素と、「少女が自殺を決意するまで、そして自殺に失敗してからの心情」という精神的な悩み、その両方がとてもバランスよく綴られていて、飽きることなど全くなく、何よりも少女の弱さに自然と寄り添いながら読み進めることができて良かったですぴかぴか

 

じつは私は初めて本書の装丁を見た時、若い子たち特有の「死への憧れ唖然」みたいのを描いた作品なのかな?と、ネガティブな感情を抱いたのですね。しかし読んでみたら、確かに「自殺希望少女」は登場してきますが、その「自殺」がどれほど残された人たちを悲しませるのかを分かり易く書いてくれていて、そしてその後の立ち直っていく様子もしっかり描かれていて、人生は本書のようにスムーズに上手く展開はしていかないかもしれないけれど、「人と揉めてしまった時は、一度その人とその問題にちゃんと向かい合う。時にはしっかり謝る」ことの大切さを教えてくれる作品でした。

 

また恋愛がちょっと絡んでくるのも、キュンキュンして良かったですラブ

主人公の瑠璃の自殺を阻止し、自殺を止めるように説得する幽霊青年の裕章との終盤のラブシーンは、触れたくても触れられない二人ならではのチューの仕方で(ガラス越しのチューね!ラブラブ)切なくて良かったです ここのシーンを是非実写で見たいから、どなたか映像化してくれないかな(笑)

 

ということで、是非若い子には本書を読んでもらいたいな。

そして

『自殺は自分だけの問題ではない。周囲の人の心も殺す』

という裕章の言葉を知ってもらいたいと思いました。

 

軽い気持ちで読み始めても、本書には収穫が色々あるので、是非是非読んでみてくださいね!!るんるん

 



  ├ 秋吉理香子 -
秋吉理香子 『聖母』

  

*あらすじ*

東京都藍出市で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。
事件のニュースを見た主婦・保奈美は、大切なひとり娘は無事だろうか、と不安に陥る。
警察は懸命に捜査を続けるが、犯人は一向に捕まらない。
娘を守るため、母がとった行動とは。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編ミステリー!

 

*感想*

先日読んだ、秋吉さんの『暗黒女子』が面白かったので、早速他の作品を読んでみようと本書を手に取ったのですが…

あまりの面白さに一気読みでした!!(^o^)丿ぴかぴかぴかぴかぴかぴか

 

本書のストーリーは、幼稚園児殺害事件をベースに、〕鎮娜犹を殺害した犯人 △修離縫紂璽垢鮓た主婦 その事件を担当する刑事 の3つの視点で綴られていきます。 しかし物語は単純に刑事が犯人を捕まえることができるのか?というものだけではなくて、犯人が殺害遺棄した幼児の遺体に、遺体発見時に更なる暴行が加えられているという謎や、△亮臧悗、近所に住む前科犯を非常に恐れ、そしてこの幼稚園児殺害事件の犯人はその前科犯だと決めつけて警察へ通報する、という尋常ではない行動が綴られ、この物語がどこへ繋がっていくのか分からい展開になっていきます。

 

しかし、そのどこへ繋がっていくのか分からなくなった物語と、それまで理解できなかった登場人物たちの不可解な行動(性器を切り取る、蓼科が犯人だと決めつける、など)には全て理由があったのだと解り、グロテスクだし、残虐だし、絶対にこんな犯罪を許してはいけないけれど、許してはいけないからこそ、そういう犯罪から我が子を守りたいという母親=聖母の愛が伝わってくる物語で、こういう風でしか我が子を守り助けることしかできなかった切なさに涙がこぼれましたポロリ

 

 

↓ここからネタバレ↓

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由紀夫ちゃん、聡ちゃんを殺害した犯人は本中で書かれている通り真琴でした。

その真琴は、保奈美が不妊治療の末にやっと授かった1人娘で、真琴は13歳の時に蓼科秀樹に強姦され、妊娠してしまう。真琴は中絶するつもりだったが、妊娠出産は奇跡だと思っている保奈美に説得され、薫を出産したのだった。その後、薫は保奈美の養子として育てられていた。しかし真琴は強姦された記憶と恐怖から、蓼科に似た乱暴な幼児を殺害してしまう。そして保奈美はそんな真琴の過去の強姦された苦しみから抜け出せていない事を感じ、幼児の死体遺棄に細工し、ラストではその犯人を蓼科にすり替えるという荒業までしてしまうのだった…

という物語でした。

 

 

 

本書も『暗黒女子』同様、映像化されてもおかしくないレベルの秀作だと思うのですが、本書では叙述トリックが使用されているので、残念ながら映像化は厳しいかと思われます(+_+) ので、どうか皆さん本書を活字で読んでみてください! グロテスクな描写があるけれど、母親の究極の愛を感じる作品になっていて感動しますよポロリ

 



  ├ 秋吉理香子 -
秋吉理香子 『暗黒女子』

 

*あらすじ*

ある女子高で、最も美しくカリスマ性をもつ女生徒が死んだ。
一週間後に集められたのは、女生徒と親しかったはずの文学サークルの仲間たち。
ところが、彼女たちによる事件の証言は、思いがけない方向へ――
果たして女生徒の死の真相とは?全ての予想を裏切る黒い結末まで、一気読み必至の衝撃作!

 

*感想*

『イヤミス』といえば湊かなえさん、真梨幸子さんが代表的かと思いますが、これからは秋吉さんも入っていくのかな!?と思った、レベルの高いイヤミス作品でしたぴかぴかぴかぴかぴかぴか

 

物語の舞台は、ミッション系女子高の文学サークルの会長である女生徒(白石いつみ)が亡くなり、いつみを偲ぶべく、文学サークルのメンバーがそれぞれ『いつみの死をテーマにした小説』を執筆、朗読する会でした。

しかし5名のサークルメンバーが、小説内で「いつみを死に追いやった犯人」として名指しする人物がそれぞれ違い、いつみの本当の姿と、いつみの死の真相が、読めば読むほど分からなくなる内容で、とてもヒヤヒヤゾクゾク楽しかったですラブ

 

メンバーそれぞれが名指しする犯人と、タイイングメッセージのすずらんとの関係はこちら↓

 

執筆者      → 犯人 (すずらんとの関係)

 

1年A組 二谷美礼 → 古賀園子(すずらんの香水)

2年B組 小南あかね→ 二谷美礼(すずらんのバレッタ)

留学生  ディアナ・デチェヴァ→ 高岡志夜(すずらんの別名「君影草」の本)

3年B組 古賀園子 → ディアナ(故郷の花すずらん)

2年C組 高岡志夜 → 小南あかね(すずらん型のあざ)

 

 

5人の小説を読んだ後は、誰が犯人であってもおかしくない状況に少々戸惑ったのですが、その後、いつみが亡くなるまで副会長を務め、いつみの親友でもある澄川小百合の朗読により、全てが完結するのでご安心下さい!私もイヤミスながら読後はすっきりしました

 

↓ここからネタばれ↓

↓ここからネタばれ↓

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サークルメンバー5人の小説で、副会長だった澄川小百合を犯人だと疑う記述が全くなかったので、逆に怪しいと思っていたのですが…

はやりいつみを殺害したのは小百合たったという結末に「予想通り」と思いました しかし、その殺害方法と理由が、テラスからの落下ではなくて(それは北条先生と駆け落ちするための演技だった)、小百合が毒のあるすずらんをお茶をいつみに飲ませて殺害したとは… またその動機が、北条先生との生活で「凡庸で平俗」な女子になってしまったいつみよりも、自分の方が「主人公」にふさわしいと思ったという、どこまでも本書の趣旨通りの「小説」らしいもので、戦慄が走りました。

 

非常に各章の内容や相関図に『互換性』のある作りで、読み応えのある良い作品でした。

秋吉さんの作品をこれからも読んでいきたいと思いま〜すわーい桜



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