読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
川村元気 『四月になれば彼女は』

 

*あらすじ*

4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と

天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。

時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか

失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。

 

*感想*

派手で分かり易い事件や展開がない、文学系恋愛小説でした。

リアルでドラマチックな内容が好きな私には、かな〜り退屈な内容だったので、少々辛口な感想になるかもしれません泣き顔 ご容赦ください汗

 

過去の大学生時代の恋と、現在の婚約者との恋とを、折り重ねながら紡がれてゆく物語なのですが、主人公の藤代があまり情熱的なタイプではないので、綴られていく情景がどこか俯瞰的で、その恋の切なさややるせなさを共感したり、感じ入ることが私にはできず楽しめませんでした。

元彼女から藤代に送られた手紙も、良く言えば文学的、意地悪く言えばナルシスト的で、その手紙を通して藤代に何を伝えたがっているのか分かり難く、後半は読むのが正直辛かったです…唖然 

 

本書のテーマは多分、

「生きている限り、愛は離れていく。でも二人のあいだに残っているカケラを拾い集め、愛をつないで生きていく」

なのかなと思います。このテーマ自体にはとても興味あるし、セックスレスの妹夫婦やバイセクシャルの友人が登場してきて、このテーマを上手く多角的に見せていたとは思うのですが、私はもっとパッションを感じる文章を読みたかったな。そしてもっと明確に「四月になったから彼女はこうなった!」という変化を読みたかったです汗

 

 

私には合わない本だったけれど、愛することや結婚の意義に疑問を持っている人にはお薦めかもしれません。読んでみてくださいモグモグ

 

 

 



  ├ 川村元気 -
川村元気 『億男』

 

*あらすじ*

宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。浮かれる間もなく不安に襲われた一男は、「お金と幸せの答え」を求めて大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。だがその直後、九十九が失踪した。ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ数々の偉人たちの金言をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。人間にとってお金とは何か?「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?

 

*感想*

累計100万部突破『世界から猫が消えたなら』の川村元気さんの小説第2作品です

『〜猫が消えたなら』は哲学系文芸書(またの名をお説教文芸書?)だったので私好みの小説ではなく、私の苦手な作家さんになってしまうのかながく〜…とおそるおそる2作目を読んでみたら… 今回はとっても面白かったですラブラブいや、面白いというよりも、興味深かったですぴかぴかぴかぴかラッキー

 

本書のテーマは、『お金と幸せの答えを探す』というものなので、お金との向き合い方に悩みがない方には退屈な本になるかもしれません。あと、あらすじに「3億円の宝くじが当選した男」という文言がありますが、その男がその3億円をどう使って、どんな風に生活が変わったのか?という即物的なエンタメのお話でもないので要注意です!

 

皆さんは大金持ちになりたいですか?

宝くじの高額当選者になりたいですか?

 

私はこのどちらの質問にもYESです。

しかし、もしも大金を手に入れたところで、『幸せ』になれるとは思っていません。ただ、人生の選択肢が広がるのは確かだと思っています。

住む場所を選べる。住む家を選べる。食べるものを選べる。着る服を選べる。医療を選べる。学習塾を選べる。習い事を選べる。学校を選べる。時間の使い方を選べる。

 

こういう風に、お金について私なりに色々と日々思っていることがありまして、本書ではそういう状態を「お金のことを愛しすぎている」と表現していて、とてもしっくりくるその表現に笑ってしまいました。

そして、お金を愛しすぎているがために、それをお守りの様に隠し持ったり、ギャンブルに賭けたり、宗教まがいなものに参加してしまったり、お金を有意義に生かすも殺すも、結局は人の心の弱さ強さ次第だと痛感する物語で、深々と読み耽りました。

 

しかしこれだけだと、結局大金を手に入れた人の戯言だったり、高額当選夢物語で終わってしまう本になってしまうのですが、本書の一番の読ませどころが終盤にあるので、是非とも最後まで本書を読んでもらいたいですひらめき

それは、主人公の一男が、弟の借金を肩代わりしたがために出て行ってしまった妻に、とうとう決別を言い渡されるところなのですが、この会話が本当に素晴らしかったんです

その妻の一言とは

『あなたはあのとき、私とまどかの“生きるための欲”を捨てさせようとしたのよ』

というもので、これは本当に私の心と記憶に突き刺さりました。自分が守りたいものがある、やりたい事があるのに、金銭を理由にその行動を諦めろと言われた人の哀しみをとても上手く表していて、そこから生まれる人間関係の歪が取り返しのつかないものになるという展開で胸が痛いほどに納得できる内容でした。

 

「うまくお金を使うことは、それを稼ぐのと同じくらい難しい」ビル・ゲイツ

「お金は鋳造された自由である」ドストエフスキー

「諸悪の根源はお金そのものではなく、お金に対する愛である」サミュエル・スマイルズ

 

本書にはお金に対する有名人たちの名言も載っているので、これ以上に上手いことを私は書けませんが、一言述べるならば

「でもやっぱりあったらあったで有難いです!お金ちゃん財布!!

ですかね(笑)

 

お金を愛している方は是非とも読んでみてくださいねわーい



  ├ 川村元気 -
川村元気 『世界から猫が消えたなら』


*あらすじ*
2013年本屋大賞ノミネート作品。
僕は生きるために、 消すことを決めた。

今日もし突然チョコレートが消えたなら。電話が消えたなら。映画が消えたなら。時計が消えたなら。猫が消えたら。そして 僕が消えたなら。

世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか30歳郵便配達員。余命あとわずか。 陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。 僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――

*感想*
『消してみることで価値が生まれる。失うことで、大切さが分かる。』という人生哲学エンタテインメント作品とのことですが、私には随分と上から目線的なお説教本に感じました。
本屋大賞にノミネートされているのですが、書店員さんたち人生にお疲れですか?たらーっ

まずタイトルを見て「猫が消えたらどんな世界になるのだろう?」と素直に疑問に感じた方は本書を読むことをお勧めしません(笑)本書は「世の中から○○が消えたなら」というSF的な内容を描いた作品ではないからです。あくまでも、自分の1日の命を得るために、世界から何かを消す。それによって自分の心にどんな変化が起きたか。という精神的な内容を綴ったものだからです。しかも構成としてオチはなし。主人公が感傷に浸って終わり。なんだこりゃムニョムニョ汗

たまにはこういう哲学寄りの文学書を読んでもいいかなとも思うのですが、本書は体言止めやそれに似た文章が乱用されていた為に、文章がクサくてクサくて、非常に鼻につきました。
例えば
甘くておいしかった卵焼き。
誕生日にあげた肩たたき券。
母さんの言葉が蘇ってくる。
母さん、死にたくないよ。
などね。

全体的にこういうリズムで書かれた小説は正直引きます。ナルシスト小説かよ汗 と。

賛否両論ある作品でしょうが、私は全く受け付けないものでした。本書ファンの方すいません、私のこの乱文などスルーしちゃってくださいねパー


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