読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
朝井リョウ 『何者』

  

*あらすじ*

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

 

*感想*

直木賞受賞作品であり、人気若手俳優陣によって映画化もされている有名作品なので、以前から「読む!」「読みたい!」と言いつつ、やっと読むことができましたぴかぴかぴかぴか!

 

朝井さんの作品はこの他に2冊読ませて頂いているのですが、いつも安定の面白さだな〜 と、惚れ惚れします ラブ 本書も、朝井さんが描きたいと思っているであろう世界観と、それを具現化するための活字が見事に融合していて、今まで読んだことのないTwitter投稿文を載せるという手法に驚かされながら、その世界に没頭しましたぴかぴか 

 

人は誰しも「本当の自分」「なりたい自分」「かっこいいと思われるための自分」などなど、いくつもの顔を持っていると思うのですが、本書ではそれを「意識的/無意識にそうしているのか」という次元にまで掘り下げて問いかけてくる深い物語で、正直驚きました。

物語前半は、就職活動をやらないことで「自分はちょっと他の人とは違うんです」とアピールするイタイ男(隆良)の言動に、「ウザっ、でもこういう人いたわイヒヒ」とツッコミを入れながら軽く読めるのですが、本書後半は友人同士で本音のぶつけ合いが出てきて、しかもそれが「かっこいいと思われるための自分」「本当の自分」の辺りをエグるような、生々しい言い合いで胸が痛いのと同時に「そろそろ自分の器の大きさを認める時なんだな」と変に冷静にもなれる展開になっていて、とにかく面白かったです。そして同時に、自身の若気の至りも思い出したりもして苦笑もしましたたらーっ

 

本書のキーアイテムはTwitterなので、Twitterを利用したことがない方には、少々理解し難い部分もあるかもしれません。でも学生時代ならではの人生模索中な部分は、多分昔から変わらずあったことだと思うので、もう大人になってしまった人にも読んでもらいたいし、そして大学1・2年生頃の方々になんてドンピシャな内容だと思うので、是非読んでもらいたいですね。「大人になるということは」というヒントをもらえる作品だと思います。

 

色々な要素が含まれている作品なので、漠然とした感想文になってしまいましたが、朝井さんって天才だなと思う秀作でした。今回も素晴らしい作品ありがとうございましたぴかぴかぴかぴかわーい



  ├ 朝井リョウ -
朝井リョウ 『世にも奇妙な君物語』

 

*あらすじ*

2015年に25周年を迎えたテレビドラマ、「世にも奇妙な物語」の大ファンである、直木賞作家・朝井リョウ。映像化を夢見て、「世にも奇妙な物語」のために勝手に原作を書き下ろした短編、五編を収録。

かわいい1 シェアハウさない
かわいい2 リア充裁判
かわいい3 立て! 金次郎
かわいい4 13.5文字しか集中して読めな
かわいい5 脇役バトルロワイアル

 

*感想*

テレビドラマ、「世にも奇妙な物語」の原作として(勝手に)書き下ろしたそうですが、これは本当に映像化できる面白さだったと思いますぴかぴかぴかぴか是非とも映像化お願いしたいです!わーい

 

世にも奇妙な〜といえば、「もしも、こんな世界になってしまったら怖いな」という世界が描かれ、そして「ラストに戦慄のオチが用意されている」という、定番ショートストーリーだと思うのですが、本書は見事にその世界観と構成を受け継いでいました桜さすが世にも奇妙ファンだという朝井さんですねぴかぴかぴかぴか

 

もちろん全話とも面白かったのですが、私が特に印象に残ったのは、第2話目の『リア充裁判』です。近年のSNSの普及により、プライベートが充実しているというアピール用に、友人や恋人をレンタルするというビジネスがあるのをご存じですか!? 結婚式の代理出席の日常版とでもいいましょうか。私はその存在をニュースで知った時に「そんなにリア充アピールって大切?」という疑問を抱いたのですね。人と群れるのが苦手な人もいるだろうし、休日は一人でのんびりと読書などして過ごしたい人もいるでしょうから(←私)。そのように思っていたら、なんと、この『リア充裁判』では、コミュニケーション能力を高める為に、法律でSNSを推奨し、ひいてはランダムに召喚され裁判にかけられるという…唖然 軽薄であることが、コミュニケーション能力があたかも高いという様な、恐ろしい誤認世界を描いていて、近年本当にこんなことが推奨されたらどうしようと恐怖心を抱きながらも、面白く読みましたイヒヒ

 

そして5話目の『脇役バトルロワイアル』では、それまでの4話で登場した脇役の面々が再登場し、『脇役あるあるネタ』を連発していて笑えましたてれちゃう!!。登場人物の名前も「溝淳平」「八嶋智」「勝涼」「渡辺いっい」「板谷夏」「芦愛菜」と、微妙に名前を変えていても、一目でご本人を思い出すことのできてしまうもので、非常に面白かったです。これも是非このご本人たちでドラマ化したのを観たいですてれちゃう!!

 

性犯罪、コミュ障、といった少々過激な言葉を含んでいたので、その辺りで映像化は難しいかもしれませんが、朝井さんならそういうのも上手く変えて脚本にしてくれそうかなと思っています〜ムード是非2時間枠で、この5話全て見てみたいなラブ



  ├ 朝井リョウ -
朝井リョウ 『桐島、部活やめるってよ』


*あらすじ*
バレー部のキャプテン・桐島の突然の退部が、5人の高校生達に波紋を起こして……。至るところでリンクする、17歳の青春群像小説。
第22回小説すばる新人賞受賞作。

*感想*
朝井リョウ作品をデビューしてみました〜るんるんしかも王道なデビュー作でポッ(笑) 早稲田大学在学中に小説すばる新人賞を受賞しデビューという華やかな経歴をお持ちで、メディア露出も多々ある作家さんなので、もちろんデビュー時から注目していたお方なのですが、「青春もの」と「若手作家」にあまり興味が持てずに今日まで来てしまっていました。

そんな私が今更ながら、なぜ朝井作品を読むことにしたのかと言いますと・・・
ズバリ!!朝井さんが私の大好きなSexy Zoneの中島健人くんを「真夜中のニャーゴ」という番組で大絶賛してくれたからですてれちゃう(笑)読書と同じくらいかそれ以上に中島健人くんを愛する私としましては、同じく健人くんを好きでいてくれている朝井さんの作品を読まないわけにいかない!!ということで、読むことにしました。(え?そんなことで?と思う方もいるかもしれませんが、まぁキッカケは何だっていいですよね〜イヒヒ

で、本書を読んでみた感想は…
誰もが高校生時代に経験したであろうヒエラルキー(目立つグループ、地味グループ)と鬱屈とした心情を、客観的に見事に描き分けている秀作だと思いましたぴかぴか桜
本書に起承転結やミステリー要素はなく、ただただ高校生たちの狭く偏った価値観の中で生きている様が描かれるだけなのですが、ダサいかダサくないか、イケてるかイケてないか、そんなくだらない理由で他人を傷つけることを厭わない価値観に違和感を感じる『上』グループの子がいたり、そうやってクラスメートからダサいなどと言われていても、全身全霊で打ち込める好きな事を持ち輝いてる『下』グループの子がいたり、深い人物描写で惹き込まれました。

また桐島くんが部活を辞めることによってエピソードが派生していくという設定も良かったですぴかぴか桜
思春期の頃って自分が何者なのか?自分は必要な人間なのか?とか強く悩むこともあるかと思います。でも本作の桐島くんの様に、たとえ1ページ・1段落・1行・1文字たりとも本人がその場に登場してこなくても、あなたがかつてそこに居たことによって何か物事が派生したり、他人に影響を与えてるのだよ、という意味に捉えることができ、無意味な存在の人間などいないと思えた、良いエピソードが沢山入っている素晴らしい群像劇でしたぴかぴか

大人が読めば「あぁ〜自分にもこんなことあったな〜。こんな奴いたな〜。あの頃はこういうくだらない価値観が世界の全てだったな〜」なんて懐かしくも思える作品。今の現役高校生が読めば、少し他人の気持ちを考えられるようになる道徳的な面もある作品かな。即物的なザ・エンタメ話ではないので、世渡り上手な人にとっては本書はちょっと退屈かもしれないけれど、反対に中学・高校時代にクラスや部活などで自分の居場所について少しでも居心地の悪さを感じた経験がある人なら何かしら共感できることのあるストーリーだと思うので、特に後者の人には本書をオススメしたいです。

僕らには心から好きなものがある。それを語り合うときには、かっこいい制服の着方だって体育のサッカーだって女子のバカにした笑い声だって全て消えて、世界が色を持つ。


このセリフを言った映画部の前田涼也くんみたいに、あなたは自分を持っていますか!?持っていましたか!?
是非本書を読んで自分の青春時代思い出してみてくださいねラブ もしくは今の青春時代を楽しんで下さいねラブ


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