読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
椰月美智子 『明日の食卓』

 

 

*あらすじ*

息子を殺したのは、私ですか?

同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。

愛する我が子に手をあげたのは誰か―。

 

石橋加奈(30歳)大阪在住。シングルマザーでアルバイトを掛け持ち。息子・勇(8歳)

石橋あすみ(36歳)静岡在住。専業主婦。夫は東京勤務のサラリーマン。息子・優(8歳)

石橋留美子(43歳)神奈川在住。フリーライター。夫はフリーカメラマン。息子・悠宇(8歳)

 

それぞれが息子のユウを育てながら忙しい日々を送っていた。辛いことも多いけれど、幸せな家庭のはずだった。しかし、些細なことがきっかけで徐々にその生活が壊れていく。

無意識に子どもに向いてしまう苛立ちと怒り。果たして3つの石橋家の行き着く果ては…。

どこにでもある家庭の光と闇を描いた、衝撃の作品。

 

*感想*

子供を持とうかどうしようか悩んでいる方は、この本を読まない方が良いですよ撃沈撃沈撃沈

育児の大変さ、家庭経営の難しさが、この本にいっぱい詰まっていますからひやひや

 

なーんて、脅しみたい一文を書きましたが、いえいえ、是非どなた様も読んでみて下さい!!確かに家庭を持つことの大変さが色々描かれていますが、これが現実だと思うし(フォローになっていないたらーっ)、新感覚ミステリーとして本作は秀逸なのでぴかぴかぴかぴかるんるん

 

ストーリーはあらすじに書いてある通り、冒頭で一人のユウくんが母親の手によって殺害されてしまいます。その母親とは加奈なのか、あすみなのか、留美子なのか… という物語で、それぞれの家庭の問題、親子の問題、友達との問題が盛り込まれながら、それぞれの母親目線で日常が綴られていきます。

 

その母親目線で綴られる日常が、「椰月さん!ほんと子供と旦那の生態をよくわかってらっしゃる!!」と絶賛してしまう「あるある。わかるわかる。」ネタのオンパレードで、思わず椰月さんのプロフィールを検索してしまいました(結局は既婚者なのかお子さんがいらっしゃるのかもわからなかったのですが汗)。そして徐々に家庭が崩れていく様は、見えない怪物が迫って来るような恐怖を感じ、私まで留美子のようにストレスで頭が痛くなってしまいました。 

 

で、ラストには誰が息子のユウくんを殺害したのかが判明するのですが… このラストについてちょっと私の意見を書かせてくださいね

 

 

↓ここからネタバレ↓

↓ここからネタバレ↓

↓ここからネタバレ↓

 

 

あらすじと本書の構成から、読者は絶対に加奈・あすみ・留美子、この3人の母親の誰かが、息子のユウを殺害してしまうのだ。と思いますよね。

が!しかし!!結局、ユウくんを殺害したのはこの3人の誰でもなかったどんっ!!というまるで“後出しじゃんけん”的な結末だったという…ひやひや

このラストに納得がいかない読者もいるかもしれませんが、私としてはこのラストで「そっか…良かった…ポロリ」という思いでした。加奈たち3人の母親たちが、どれだけ息子を愛し、育児・家事・仕事・介護に奮闘しているのかを読んできたから、誰にも犯罪者になってほしくなかったのです。しかも手塩に掛けて育ててきた我が子を手にかけてしまうなんて、これ以上の悲劇なんてありません。なので、ミステリーとしては、それまで一度も登場させてない人間を最後に犯人として登場させるのは、読者がどう足掻いてもたどり予測できなかった結末になってしまうので、ズルいという意見も分かりますが、私はこの結末で良かったです。

石橋燿子さんと、息子のユウくんを思うと胸が痛いですが…泣き顔

 

犯人(誰がユウくんを殺害したか)探し小説としてではなく、3人の母たちの奮闘日記として是非本書をお楽しみください。今日の幸せが、明日の食卓まで続いている保障なんてどこにもないことを思い知らされる秀作ですよ〜ひらめき



  ├ 椰月美智子 -
椰月美智子 『怜也と』

*あらすじ*
同僚に誘われて初めてライブに参加したその日、瀧羽直子はロックバンド「ゴライアス」のボーカル、伶也と出会った。
それからは、伶也が彼女の全てになった。
持てるお金、時間のすべてを注ぎ込み、スターダムにのし上がっていく伶也を見守り続ける直子。
失われていく若さ、変わっていく家族や友人たち……。
四十年後、彼女に残ったものは一体なんだったのか?

*感想*
本書は『芸能人に恋をしたことがあるか、ないか』で、面白さが大きく変わる小説だと思います。
ちなみに私はこのブログの自己紹介にも書いております通り、Sexy Zoneの中島健人くんを心底愛していますので、本書をとても面白く読み、そしてラストでは号泣してしまいましたポロリ

ストーリーは至ってシンプルなもので、それまで地味に生きてきた主人公・直子が32歳でロックバンドのボーカル伶也に出会い、ファンになり、その後の人生を怜也のために生きていく。というものです。
その「怜也のために生きていく」というのは、1ファンとして茶の間で応援をするとかではなく、直子の努力の甲斐があって本当に伶也のそばでアシストする形になるのですが、いつまでも伶也は手のとどかない存在であったり、伶也を取り囲む環境や状況も厳しいものになったりもして、軽い気持ちのファンならば絶対にファンを辞めてしまう事件とかも起きるのですが、健気に一途に伶也を支えていく直子が本当にかわいく、そして不憫な物語でした。

物語の中盤からは、芸能界のあるある話の結婚→別居→薬物中毒→離婚。情報番組にリポーター→高感度アップ→司会者に抜擢。という流れで、そういう経緯のタレントっていっぱいいるよな〜。と少々ミーハー的な軽い小説に感じてしまうかもしれませんが、とにかく絶対にラストまで読んでください!!

↓↓ここからネタバレ↓↓
ラストのその感動は、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』の映画並に私は感動しましたポロリ
伶也を支えるためならば、自分の快楽や欲求は全て封じると誓っていた直子が、70歳を越えてもなお、伶也を求め、そしてできることならば女として愛されたかった、触れられたかったという己の欲望を目の当たりにして泣いてしまうシーンは本当に素晴らしかったですぴかぴかポロリ
最期もきっと空腹や体の痛みで辛かっただろうけれど、それを上回る幸福が直子を包み込み、そして最初で最後の口づけには涙が止まらず、何度も「良かったね、直子。」とつぶやいてしまいました。
周りの人はきっと「芸能人なんて追っかけてないで、ちゃんと結婚して子供産みなさい」とか言ってきただろうけれど、直子は自分の信じる道を貫き、そしてそれらが本当に無駄だったわけではないラストに救われもしました。

一度は芸能人に恋したことある人には是非とも本書を読んでもらいたいし、芸能人に恋したことない人でも、「究極の片思い」という意味で楽しめる作品だとも思うから読んでもらいたいです。

ついでに、「私もずーっと中島健人くんを応援するぞー!パンチ」と沢山のパワーをもらえた作品でもありました。
本当に面白かったです。椰月美智子さんありがとうございました!ラブ


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