読書が大好きな主婦の読書記録です☆
年間100作品読破を目指して日々読書に明け暮れ、本を通して感じた事や感動を忘れたくないので、記録として綴っています(*^。^*)
深木章子 『消えた断章』

*あらすじ*

君原樹来は推理作家を目指す法学部の四年生。あるとき、同じ大学に通う妹・麻亜知の友人、葛木夕夏があるトラブルを抱えているといい、元C県警捜査一課の刑事であった樹来の祖父に相談しに行くことに。夕夏は十年前、実の叔父に誘拐されたことがあった。ただ、記憶を失った時間があっただけで被害はなく、当時は身内のトラブルと片づけられたのだが、最近になって警視庁が再捜査に乗り出しているという。同じ十年前、同じく誘拐された男児の白骨遺体が最近発見されたことが関係しているようだ。当の叔父は行方不明になり、裕福な創業者一家だった葛木家は、その後みるみるうちに崩壊していったのだが―

 

*感想*

深木さんにしては珍しい(?)本格ミステリー作品でした。

 

うーん… 私はあまり本格ミステリーが好みではないので(犯人捕獲へのヒントが著者の采配で小出しにされるのが苦手)本書もそんなに楽しめなかったのが正直なところで…(^^;)

でも、ミステリー好きには良い作品だと思います!

 

本書の良いところ!それはまず登場人物達のお名前かも

主人公の男の子は君原樹来(きみはらじゅらい)、その妹は麻亜知(まあち)という名前で、誕生月のJulyMarchからきているそうです。なんとまぁ凄いキラキラネーム(笑)!

本格ミステリーというと堅苦しイメージが私にはあるので、このキラキラネーム登場に和みました♪(高齢層には不評かな?w

 

そして内容はというと、記憶を断片的に失くした少女(麻亜知の友人=夕夏)が、約10年前に起きて最近白骨遺体で見つかった少年の事件を「自分が殺したのかもしれない」と告げ、記憶がない彼女はその記憶がない間何をしてしまったのか… そして少年の遺体の事件とどう交わるのか… 

という物語でした。

 

崩壊した夕夏の家族と、白骨遺体の少年の両親も失踪。一体この2家族に何があったのか?が事件の全貌を暴く鍵のなるのですが、その推理の途中に何度も出てくるのが、夕夏の叔父である弘幸叔父さんが「女性にモテるタイプだった」というところから、夕夏の母親とじつはデキてたとか、白骨遺体の少年の母親とも男女の仲だったのではとか、下衆の痴情のもつれ論が何度も登場するのにはガッカリしてしまいました…

 

 

で、結局結論はですね

↓ネタバレ注意↓

↓ネタバレ注意↓

 

葛木夫婦と小野原夫婦は、偽装誘拐の共謀者だった。

葛木夫婦は弘幸叔父を殺害してしまった隠蔽、小野原夫婦は金銭的窮地で大金を親からせしめるため交換誘拐を企てたのだが、小野原迪くんを葛木家が誘拐した時に思わぬ事態(小野原両親が警察に通報)されたことにより、葛木夫婦は迪くんを本当に殺害せざる負えなくなり、その後小野原夫婦も殺害(小野原父と息子は山に埋めて、妻は葛木美希の身代わりとして顔を潰し池で自殺したとみせかけた)。

そして今回、迪くんの遺体発見を機に、葛木夕夏の誘拐事件の真犯人が小野原晃司だったということが警察にバレないように、葛木一家が色々工作した事件だった。

 

ということでした。ほんとざっくりの説明ですみません

 

大切な人を守るためとはいえ、10年も罪と秘密を背負っていきている夕夏は辛かったのではないかと思いました。あぁでもこういうミステリーには感情は不要なのかな?終わり方も思ったよりもさっぱりでしたしね。

 

深木さんもこういう作品書くのね〜 と新発見の作品でした!

 



  ├ 深木章子 -
深木章子 『衣更月家の一族』


*あらすじ*
別居中の妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺――110番通報の時点では単純な事件と思われた。だが犯人が直接目撃されていないうえ、被害者の夫には別の家庭があった。強欲と憤怒に目がくらんだ人間たちが堕ちていく凄まじい罪の地獄。因業に満ちた世界を描ききった傑作ミステリー!

*感想*
『廣田家の殺人』『楠原家の殺人』『鷹尾家の殺人』という3件の殺人事件がそれぞれ描かれた後に、最終章『衣更月家の一族』で3事件の犯人とトリックと全貌が明らかになるというミステリー作品でしたムード

本書は1冊を通して組まれている壮大なトリックも面白かったのですが、その大きなトリックを稼働させるための3事件内で綴られる小さなトリックとエピソードの積み重ねが素晴らしかったと思いますぴかぴか桜
具体的に挙げますと…
廣田家の話では優子が夫の愛人宅に毎日ハガキを送りつけていること。
楠原家の話では雄哉の死体の在り処とその保存方法。
鷹尾家の話では耕介が両親を階段上から突き落としたこと。
などです。

この他にも小さなエピソードが沢山出てくるのですが、それらは全て単品ではメインのトリックの歯車になっていないのに、その前後に組まれている他の小さな歯車と噛み合わさって、物語をより色濃いものにしたり、メイントリックに反映する働きとなるという凝ったもので良かったですラブ そしてラストで物語が全て繋がった時に「そういう事だったのか!」と感嘆の声を上げてしまいました!!

小さなエピソードが多い分、最終章の種明かしでは説明文がやたら多くて読んでいて少々疲れてしまいましたが、主犯から証言を取るための一芝居はとても面白くてハラハラしながら読むことができ楽しめるし、犯人たちの警察を欺こうとする挑戦を是非読んでみてほしいなとも思うので、気になった方は是非読んでみてくださいね〜ぴかぴか桜


  ├ 深木章子 -
深木章子 『殺意の構図』


*あらすじ*
街の弁護士・衣田征夫は、不慣れな殺人事件を担当することになった。容疑者は知人の峰岸諒一。彼は妻の父で、養父でもある巌雄宅に放火、殺害した疑いで逮捕された。現場には諒一のライターが落ちていて、巌雄を罵倒する声を聞いたという証言もある。さらに彼の顔と手には火傷の跡が…。だが、諒一は否認を続け、弁護人の衣田にも詳細を話さない。そんなさなか、諒一の妻が別荘の地下で水死した。すると諒一は言った。「妻が死んだ以上、もはや秘密を守る必要はなくなりました。すべてをお話しします」―。とある冤罪事件に端を発する連続不審死。複雑に絡み合う家族関係、見えない利害対立、狡猾な犯行計画―。

*感想*
読者に息つく暇を与えない裏切り→裏切り→裏切りの展開で、大変面白かったですラブラブラブラブ

物語はある事件の無罪判決から始まります。つまり冤罪事件だったのですが、その事件の状況が明らかになると、どう考えても被告人が有罪としか思えない証拠ばかりで…一体それがどうやって無罪判決へと転じることができたのかと、一気に話に引き込まれましたぴかぴか しかも被告人に有利な証拠が出てくるのと並行して起きる第二、第三の殺人… 一体誰が、どのような理由でこの一連の事件を起こしているのか、そこには読者が想像することのできない構図が隠されていたんです!!

第二の事件にはエレベーターが関係していて、家の中の地下室に降りるにはエレベーターを使用するしかないという設定に無理を感じなくもなかったのですが、そういう細かいことを気にするよりも、その第二の事件後に語り始めた被告人のアリバイに度胆を抜かされて、とにかく先へ先へ読み進めたくなり、気が付けば読み終わってしまいました桜

とにかく展開が速いのと、読者に怪しい人物を提示しておきながらも、さっさとその推測を裏切る構成になっているので、読んでいて全く飽きないものになっています。
ラストまで本当に目が離せないパズルのピースを埋めていく感覚のある内容なので、幅広い人たちにお勧めできる1冊ですラブラブラブ面白いので読んでみてねラブ


  ├ 深木章子 -
深木章子 『鬼畜の家』

*あらすじ*
保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。その母親も自動車もろとも夜の海に沈み、末娘だけが生き残ることになった。母親による巧妙な殺人計画、娘への殺人教唆、資産の収奪…信じがたい「鬼畜の家」の実体が、娘の口から明らかにされてゆく。
第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。

*感想*
作風は、湊かなえ「告白」や佐藤青南「ある少女にまつわる殺人の告白」と同様のモノローグ&インタビュー形式になっています。作りだけみると新鮮さは感じられないのですが、『鬼畜』をキーワードに綴られるある一家の模様は読んでいて飽きることがなく、気が付いたときには著者のトリックに嵌められているという見事な作品でしたおてんき

北川家の家族、または彼らに関わった人が次々と死亡する本書。彼らの本当の死亡理由は事故か自殺か、もしくは他殺なのか…?その時の状況が詳しく独白形式で描写されるのに、結末まで真相を見抜くことができず、著者に「嬉しい裏切り」をされた気分でした。ラストの種明かしを読むと「こんなに伏線が張られてたのかー!」と驚くほどに著者はヒントを散りばめてくれていたのにね。また二転三転する真相は圧巻だったわグッド 二転目のストーリーでも十分驚きな収束なのに、さらに三転目があるとは…びっくり お見事!

東大法学部卒の元弁護士、御年63歳という著者。経歴と年齢だけでも興味が湧く作家さんなのに、本書の完成度の高さを加味するとさらに今後の作品が楽しみですラブ


  ├ 深木章子 -
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