曽根圭介 『図地反転』
2012.01.27 Friday
* あらすじ*
総力を挙げた地取り捜査で集められた膨大な情報。そのなかから、浮かび上がった一人の男。目撃証言、前歴、異様な言動。すべての要素が、あいつをクロだと示している。捜査員たちは「最後の決め手」を欲していた―。
図地反転図形―図と地(背景)の間を知覚はさまよう。「ふたつの図」を同時に見ることはできない。ひとたび反転してしまったら、もう「元の図」を見ることはできない。
*感想*
立て続けに曽根圭介作品を読んでいますが、う〜ん…今回も『沈底魚』に引き続き、あまり引き込まれる作品ではありませんでした
… あぁ「曽根圭介作品制覇するぞ!」宣言が虚しく感じられてきたわ
。。。図地反転、それは意識を変える事により、全く違った図形に見える絵のこと。本書の表紙にも「ルビンの盃」が載っていますが、これを「盃」と見るか、「向かい合う顔」と見るか、それは見る人によって変わります。本書のストーリーには、このトリックを上手に折り込んでいて、なかなか面白い題材だと感じました
しかし題材は良くても、読者への“煽り”が私には物足りなかったと思います。驚愕の新事実が出るタイミングや、その時の文章、それらが淡々と描かれすぎているように読めました。例えば、「望月にはもっと動かぬ証拠があったが、別の真犯人がいるかもしれない」という設定ぐらいの方が、読者としては「えええ〜〜〜!!じゃあ結局誰が犯人なのぉ〜〜!!」と翻弄されて楽しめたと思うんですよね。ちょっと望月の気の弱さと覇気のなさが、冤罪にされてしまっても仕方がない風体に見えてしまい、図地反転した時の驚きを得ることが出来ませんでした

あと、できたらもっと分かりやすいラストだと良かったな。。。
結局その後はどうなったのか気になります。。。
├ 曽根圭介 -
曽根圭介 『沈底魚』
2012.01.13 Friday
*あらすじ*
「中国に機密情報漏洩、現職国会議員が関与か」という記事が大手新聞に載った。
眠れるスパイ「沈底魚」の正体は大物政治家か、それとも中国の偽装工作か。
真相究明に暗闘する刑事たちの姿をリアルに描いた、本格公安ミステリー!
第53回江戸川乱歩賞受賞作
*感想*
『久し振りに全作品制覇をしたくなる作家さんに出会えました』
先日そう明言したばかりでしたが、本書は読み進めるのが非常に非常に辛い1冊だったよぉ〜〜〜


エスピオナージ、国際謀略、警察と政治の駆け引き、色々な要素が詰め込まれていてとても力作なのは充分過ぎる程に伝わってきたのですが、とにかくストーリーに魅力を感じる事が出来ませんでした

多分私にとって、国際謀略は『非日常』すぎるのでしょう。なので警視庁の公安部の仕事内容にも興味が湧かないし、謀略が遂行された時に自分たちにどの様な損害が生じるのかも全く想像出来ず、本書のスリルを感じ取る事が全く出来なかったのね…

また、ストーリーに没頭できないにも関わらず登場する、中国人の読めない名前と、スパイのコードネーム。。。これらが更に読書欲を奪っていき、本当に読むのが辛かったわ

誰が味方で誰が敵なのか分からず、二転三転する真相には光る物を感じたし、公安のアンダーワールドも詳しく書いてあり、この辺が乱歩賞の受賞に結びついたのかと思います。
スパイ・国際謀略に興味がある人は是非一読を

私はとりあえず本書にめげず、「藁にもすがる…」的な曽根圭介作品を求めて、著者の他の作品も読んでいきたいと思います

├ 曽根圭介 -
曽根圭介 『あげくの果て』
2012.01.11 Wednesday
本書は現在『熱帯夜』という題名で角川ホラー文庫から販売されています
* あらすじ*
猛署日が続く8月の夜、ボクたちは凶悪なヤクザ2人に監禁されている。友人の藤堂は、妻の美鈴とボクを人質にして金策に走った。2時間後のタイムリミットまでに藤堂は戻ってくるのか?ボクは愛する美鈴を守れるのか!?スリリングな展開、そして全読者の予想を覆す衝撃のラスト。新鋭の才気がほとばしる、ミステリとホラーが融合した奇跡の傑作。日本推理作家協会賞短編部門を受賞した『熱帯夜』を含む3篇を収録。
*感想*
久し振りに全作品制覇をしたくなる作家さんに出会えました

まだ著者の作品は2冊しか読んでませんが、本書も先日読んだ『藁にもすがる獣たち』も面白くて、一気読みだったのです〜
その他の作品もアマゾンのレビューを読むと良い評価なので、2012年中にドドーンと読破しちゃおっと
本書には『熱帯夜』『あげくの果て』『最後の言い訳』の3編が収録されています。全編に渡りブラックユーモアとシニカルな視点が冴えていて、悲惨な状況と世の中を描いているにも関わらず、その世界観に引き込まれました。
『熱帯夜』はヤクザに人質にされる緊迫のストーリーに目が離せず、ラストの因果応報的結末が秀逸。中盤の読者をミスリードさせる技(藤堂の行方とブッチャーの餌食)も素晴らしかった
『あげくの果て』はプチ群像劇仕立てになっていて、超高齢化社会を描いた怖い話のはずが、登場人物達3人の繋がりがわかると同時に、とても切ない話様変わりするもので驚きでした
『最後の言い訳』は蘇生人間(ゾンビ)社会を舞台に、現実社会に起きたニュースを当て込むユーモアがあり、ホラーな話なのにどこかクスっと笑え、そしてラストには心にジーンとくるようでこない(?)絶妙な終わり方でした。読みやすい文章に、読者を楽しませる上手な構成、エンターテインメント作品として非常に充実している申し分のない作品でした
短篇集でこんなに満足感を得たのは、道尾秀介の『光媒の花』以来です。曽根圭介さんも直木賞作家になるかしら!? 今後が非常に楽しみですね〜


├ 曽根圭介 -
金原ひとみ 『マザーズ』
2012.01.08 Sunday
*あらすじ*
同じ保育園に子どもを預ける三人の若い母親たち―。家を出た夫と週末婚をつづけ、クスリに手を出しながらあやういバランスを保っている“作家のユカ”。密室育児に疲れ果て、乳児を虐待するようになる“主婦の涼子”。夫に心を残しながら、恋人の子を妊娠する“モデルの五月”。現代の母親が抱える孤独と焦燥、母であることの幸福を、作家がそのすべてを注いで描きだす、最高傑作長篇。
*感想*
金原ひとみさんは、やはり芥川賞受賞作家で『書ける人』なのだという事を、まざまざと見せつけられました。芥川賞受賞作である『蛇にピアス』と同様に、本書もドラッグやセックスなど過激な内容を含み、決して美しい文章と世界観ではないのだけれど、主人公達の思考を中心に綴られていく長い長い文章は圧巻だったわ


3人の母親達が主人公となる事から、本書前半はそれぞれの母親のキャラクターとその子供たちの結びつきが覚えられず、何度か戻って読み直したりしてしまいました
(しかも「ミカ」という男性が登場するのがヤヤコシイ!) しかし中盤から終盤には、登場人物たちの個性がしっかりインプットされるし、それぞれが悩ましい状況に置かれてゆくことから、どっぷりと本の世界に入っていけました
母としての幸福と孤独。大変な育児の中で、一番の頼れる存在であるはずの夫に頼れない状況。そして母という役割だけでは満たされない女としての心…。3人の女性達の心情が凄く伝わってきて、読んでいて私も苦しかった
。。。 特に涼子の章は胸が張り裂けそうな程に読んでいて辛かった
。 金原さんも2児の母だから、赤ちゃんが苦しむシーンなんて書いていて絶対に辛いはずだと思うのですが、きっと“仕事”として書くことができるのでしょうね。凄いな、これがプロなのでしょうね。育児経験がない人には読みにくい話かもしれないけれど、作家であり母でもある金原さんのこの力作を是非読んでみてほしいと思います

├ 金原ひとみ -
2011年を振り返って
2012.01.06 Friday

明けましておめでとうございます 

無事に2011年もこのブログを続けていくことが出来ました

更新が不定期なブログですが(なにせ読了次第アップなので
)、2012年も変わらず続けていくつもりですので、今年もちょくちょく覗きに来てくださいね
2011年の読書ライフについて一言感想を言うと
「もっともっと読みたかったな〜
」です。
2011年は62作品しか読めなかったんですよ〜

(ちなみに過去の年間最高読書冊数は2007年の97作品。)
2011年は私にとって第二子出産という一大イベントがあったため、24時間2児の世話に追われてしまい、思うように読書が進まなかったんです。。。 まだまだ子供たちが小さいため、2012年もきっと100冊読破は夢に終わるのだろうな
でも読書が私の唯一のストレス発散だから、頑張って読みますよ!そしてブログに感想をアップしていきますからね
その2011年に読んだ62作品の中で、特に印象に残った3冊をここで発表しますね〜

第3位 角田光代 『ツリーハウス』
一家の歴史を各世代の視点から深く描いていて、日本の戦時中から現代までの流れが激動の如く綴られ熱かった!
第2位 村山由佳 『アダルト・エデュケーション』
優しい文章と作風が強かった著者が、ガラっとテイストを変え、そしてかつてない熱い性愛描写に度肝を抜かれました!
第1位 高野和明 『ジェノサイド』
文章でもハリウッド映画級のエンターテインメントが描けるのだと、初めて感じた小説でした!
ではでは2012年もよろしくお願いいたしま〜す

★もりんごの日常 -
河原れん 『聖なる怪物たち』
2011.12.27 Tuesday
*あらすじ*
経営難に苦しむ総合病院に、ある夜、「飛びこみ出産」の妊婦がやってきた。当直の外科医・健吾による帝王切開手術の甲斐なく、妊婦は急死。身元のわからない新生児が病院に残された。直後、手術に立ち会った看護師長・春日井と、健吾の恋人でもある看護師・瑤子が、謎の男に「妊婦のことは口外するな」と脅され、数日後、健吾は院長から、この夜の出来事を理由に病院を辞めるよう言い渡される―。
妊婦は何者なのか?なぜ死んだのか?脅しに来た男は誰なのか?新生児は誰の子か?なぜ、病院を辞めなければならないのか?様々な疑問を抱える健吾は、「出産」にまつわるひとつの“真相”にいきあたるが…。
*感想*
2012年1月19日(木)テレビ朝日系:午後9時〜 ドラマ化

ということで読んでみました

しかも主演は岡田将生君ですからね
岡田くんメッチャかっこいいし、演技も悪くないから、ドラマ版は必見でしょう
ある1件の出産に纏わる物語を描いた本書。そこには予想だにも出来ない謎と、関係する人々の思惑が細かく綴られ、読み手を飽きさせない作品でした。
「妊婦はなぜ飛び込み出産だったのか?」「妊婦死亡を口封じさせようとしているのは誰なのか?」などなど、序盤から謎が多発し、中盤では多くの謎が紐解かれたと見せかけ… そしてラストで本当の真実を露呈するという、なかなか“やり手”な具合の展開で楽しめました

しかし全体的に人物描写が弱かったが残念だったわ。。。登場人物達それぞれが秘密を抱えているのだから、それ相応の心情描写が詳細に欲しかったです。特に瑶子については、健吾と春日井から見た状況描写が多かったが為に、感情移入が出来なかったのは勿論のこと、「謎を仕掛けている首謀者ではないだろう」という脇役目線で捉えてしまい、瑶子が登場すると気持ちが盛り下がりました

ドラマでは登場人物達のキャラをもっと立たせていくだろうし、次週へ繋げるための煽りも派手に作るでしょうから、本書はドラマ向きな作品なのかもしれませんね。
とりあえず、ドラマ放送を楽しみに待ちたいと思いま〜す

有川浩 『ヒア・カムズ・ザ・サン』
2011.12.23 Friday
*あらすじ*
『真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。』
わずか7行のあらすじから誕生した二つの小説。大切な人への想いが、時間と距離を超え、人と人とを繋げていく。有川浩meets演劇集団キャラメルボックス。小説×演劇の全く新しいクロスオーバーから生まれた物語の光。
*感想*
演劇集団キャラメルボックスの公演パンフレットに書かれた7行のあらすじを元に、脚本家が舞台版の話を、そして有川浩が小説版を執筆する!という面白い企画から出来上がった本です。
本書には2話収録されていて、「ヒア・カムズ・ザ・サン」は有川浩の完全オリジナル、「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」は上演された舞台に得て執筆されたものとのこと。
両話それぞれ良かったのですが、私は有川浩のオリジナル版(Parallelではない方)がタッチの差で気に入りました
出版社の編集部が舞台になっていることから、作家と編集者の気質や資質、そして関係性が書かれていたからです。やはり読書をこよなく愛する者としては、作家と編集者って憧れの職業なんですよね
そして出来ることなら、私自身も“作り手側”になりたい!という願望もありますし。。。しかし私には作家に絶対必須の『何か』が足りない…と常日頃思っていました。そしてその『何か』が、この「ヒア・カムズ・ザ・サン」を読んでやっと具体的に分かったんです
それは…
『作家という人種は、感情の量が普通の人より圧倒的に多く強い。』
というものでした。。
語彙力・文章力が無いのは、このブログを書く度に痛感していたのですが、そう、私は感情の振り幅が少ないんですよね。多分人並みか、それ以下だと思います。長年「感情を一定に保つことが美徳」として生活してきた結果でしょう。
っと… なんだか私事の内容が長くなってしまいましたね
すみません
もっと読書感想を書きましょうね。本書の読ませどころは「同僚カオルの父の秘密」だと思うのですが、その内容は両話共に切なくてジ〜ン
ときました。そこに真也の特殊能力がバランス良く絡み合っても、ファンタジーになりすぎてなくてとても良かったです。また、編集長をはじめとする脇役メンバーのキャラも立っていて、さすが“自称キャラ読みしかできない”の有川さんらしい書き方でした
本書は本書で話が完結しているのですが、欲を言えば舞台で上演された内容が非常に気になります…。7行のあらすじから、そしてParallelの人物配置で演劇集団キャラメルボックスはどの様な劇を上演したのかしら

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桂望実 『恋愛検定』
2011.12.16 Friday
*あらすじ*
あなたの恋愛力はどのくらい? 恋愛において要求されるコミュニケーション力、セルフプレゼンテーション力、洞察力、人間性といったスキルを総合した恋愛力を測るのが「恋愛検定」。
大勢から無作為に抽出された「あなた」の前に、突然「恋愛の神様」が現われ、「あなた」の受検級数が伝えられます。そこから半年間のあいだ、神様は「あなた」の恋愛模様を細かくチェックしていきます。ターゲットは的確か、会話の内容は適切か、客観的に自分のイメージを把握できているか――。 さて、「あなた」の恋愛力は――?
「恋愛検定」に挑む6人の恋愛模様を描いた短篇集。
*感想*
久しく恋愛をしていない独身の方に、是非とも読んで頂きたい小説ですね〜

「恋人といるよりも、同性の友達と遊んでいる方が楽しい」「恋愛している時間がない」「異性と知り合う機会がない」ナドナドの理由から、恋愛をしていない若者が最近増えているそうですからね。
本書は“恋愛の神様”が登場し、6人の男女にそれぞれ「恋愛検定」を受験させる物語になっています。検定級は、四級・三級・二級・準一級・一級・マイスターの6段階。級が低い程に、登場人物達の恋愛に対する姿勢が駄目駄目で笑えました
。そして同じ位、「いるいるー!こういう人いるー!」と私が過去に出会った人々を思い出しました。四級受験の恵理子みたいに、男を落とすことばかりに夢中な人。準一級受験の尚みたいに、「男女平等」を当然と考え、女性に対する気配りが出来ない人。一級受験の瑠衣みたいに、タイミングを言い訳にして能動的にならない人。いるよね〜。巻末には精神科医による心理分析も載っているので、本書を読んで自分に似ている登場人物が現れたら、同時に自身の心理分析も出来ちゃう素敵な1冊になっていますよ

恋をしている人も、していない人も、是非とも「恋愛力」を本書で測ってみてはいかがでしょうか
ちなみに私自身は“マイスター級”にいける気がするのですが…
神様どう思いますか
(←天井に向かって問いかけてみました(笑)) ├ 桂望実 -
村山由佳 『放蕩記』
2011.12.14 Wednesday
* あらすじ*
母を持つすべての大人たちへ。
“母”という名の恐怖。“躾”という名の呪縛。逃れようともがいた放蕩の果てに向き合う、家族の歴史。
38歳で離婚歴のある女流作家・夏帆は、自由奔放に暮らす一方で長年抱えこんできた秘密があった・・・。親が老い、娘が大人になった今だから見えてくる、母娘の愛憎と家族の歴史。女とは、血のつながりとは…。
村山由佳、衝撃の半自伝的小説。
*感想*
娘として生まれ、娘を持つ母として、この小説は忘れられない1冊になることでしょう
。「娘たちは、皆同じ位に母親に傷つけられている」
という文章を以前何かで読みました。それはつまり、どの母親に育てられようが、些細な事で傷つけられ、そして不満を抱くものだという事なのだろう。現に私自身も、母親に無遠慮に投げかけられた、忘れられない言葉が多々あります。しかし私も年齢を重ね、一女一男の母親となった今、少しずつではありますが、当時の母親の気持ちや立場が理解できるようになってきました。
多くの娘たちは、自身年齢が当時の母親の年に近づくにつれ、母の全てを受け入れる事ができるようになるのでしょうが、本書の主人公:夏帆の場合はそう簡単にいくものではありませんでした。それは母親から受けてきた支配的環境が壮絶だったからでしょう。子供にとっての母という存在の大きさ、しかし親子とはいえ2人は別人格であり、子供には子供の世界がある。というのを本書はありありと書き示し、ただ今育児真っ最中の私の頭と心に響きました。特に、中学に上がってすぐの夏帆が、週末に友達とテニスクラブに行きたくて母親と揉めるシーンは強烈で、まさしく「躾」も行き過ぎると「調教」になってしまうのだということを知りました。(私なら娘に惨めな思いをさせたくなくて、すんなりお金を出してしまうだろうけどね…。
それも良いんだか悪いんだか…)『親の役目は、何があろうと赦すこと』
確かに、私も色々と親に叱られてきたけれど、赦し愛してもらっているなと思います。
私も母として、この役目を子供たちに繋いでいかなければね

├ 村山由佳 -
曽根圭介 『藁にもすがる獣たち』
2011.12.03 Saturday
* あらすじ*
大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。
暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。
FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。
金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は―。
*感想*
夕方6時から深夜12時まで、6時間ぶっ通しで一気読みをしてしまいました

久々の群像劇はやはり面白かったわぁ〜
やはり私は群像劇LOVEなのよね
主人公達は、あらすじにも書いてある通り
大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。
暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。
FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。の3名。
3名それぞれの話の中に、藁にも縋りたくなるような悩みと苦悩が綴られ、同じような境遇を味わったことのない私でも、どっぷりと話の世界に引き込まれました。そして本書が特に秀逸なのは、全ての話に謎が隠されていた所だと思います。
「湯トピアから消えた男は誰だったのか?」
「虎の刺青がある女の正体は?」
「竹男の変わりに死んだのは誰なのか?」
私は今までこんなに謎を含んだ群像劇を読んだ事なかったので、非常に興奮しながら読み進めたわ
ただの群像劇というスタイルだけでも面白いのに、これらの謎を含ませた事によって、更に読書欲を掻き立たせられ本当にGOODでした

群像劇好きな人にはもちろん、そうでない人にも是非とも本書を読んでもらいたいです!
それぞれの「謎の人物」の正体を推理してみちゃってください

├ 曽根圭介 -
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